写真家・山岸伸さん(72)はポートレート撮影の第一人者として広告からグラビアまで幅広く活動を続けている。撮影した写真集は400冊以上を数え、被写体はばんえい競馬や世界遺産にも及ぶ。2009年からは白血病の投薬治療を受けながら、ライフワークともいえるシリーズ写真展『瞬間の顔』を展開してきた。フィルム時代からデジタル、ネット時代へ。そして「写真家」ではなく「カメラマン」へのこだわり。激変する写真や写真家を取り巻く環境の中で、山岸さんは何を感じながら撮り続けるのか。(取材・文・撮影:志和浩司/Yahoo!ニュースオリジナル特集編集部) ビジネスパーソン、アスリート、タレント、政治家......。これまで出会った各界の第一線の人物たちを15年にわたり撮り続けたポートレートの作品群『瞬間の顔』。山岸さんは今年3月に行われた展示で一区切りをつけた。その数、実に1000人分に達する。 「これからどうする