グーグルはかつて問題など起こりえない企業と思われていたが、そこで浮上したのが2017年の悪名高き「メモ」だ。グーグルの元ソフトウエアエンジニアが社による多様性の取り組みを批判したこの文書は、同社の名声を傷つけた。 同社のサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は、この危機に対して透明性のある形で対応し、無傷でこの状況を脱した。しかしそれから2年の間に、グーグルは会社のセクシュアルハラスメント対応をめぐる従業員の抗議や、Google+(グーグルプラス)のサービス終了につながったデータ漏洩などに見舞われた。これには、シリコンバレーで最も信頼されているリーダーだったピチャイでさえも耐えられなかったようだ。 評判の測定・管理サービスを提供する米コンサルティング企業、レピュテーション・インスティテュート(RI)のスティーブン・ハーングリフィスは「昨年、世界で最も評判の良いCEOとして称賛されたピチ