長時間労働への批判が高まっている。業種別の長時間労働(過労死予備軍)と年収との関連を見ると、「最も報われない業種」が判明した。 「過労死予備軍」を量産するブラックな業種は何か? 高度経済成長の時代、働き盛りの男性の脳梗塞死亡率は現在の5倍以上でした。当時はいわば日本中がブラック企業のような状況で、表沙汰にはならなかったにせよ、労働者の過労死が頻発していたと思われます。 日本人の働き過ぎが糾弾されて久しいですが、昔に比したらそれは緩和されていると言われます。週休2日制になり、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)が謳われ、そのための取り組みも行われてきていますしね。 しかし、データでその証拠を突き止めるは難しい。 男性労働者の平日1日あたりの平均仕事時間は、1976年の478分から2011年の497分に増えているし、睡眠時間は逆に485分から438分に減っています(総務省『社会生活基本