「有田みかん」はなぜ、年商10億円を生む「奇跡の果実」になったのか | Forbes JAPAN 公式サイト（フォーブス ジャパン）「農業」にどんなイメージを持っているだろうか。高齢化が進み、後継者が見つからない。天候に左右され、重労働の割に儲からない──。 全世帯平均所得の約552万円と比較すると、大きな開きがある。同年の1世帯当たりの農林水産省の統計によると、2018年時点の農業就業人口はおよそ175万人。これは2010年時点から比較するとおよそ67%に減少している。平均年齢は66.6歳と、年金支給年齢をゆうに超える。また、2017年の農業経営統計調査によれば、果樹作経営（全国平均）の1経営体当たりの農業所得はおよそ226万円。データに照らし合わせれば、確かにイメージ通りだろう。 だが、そんなイメージを覆すみかん農業法人がある。和歌山県の「早和果樹園」だ。 スケールメリットが得られない「みかん栽培」 海を臨む断崖に、みかんの樹々が生い茂る。日本有数のみかん生産地、和歌山県有田市に本社をかまえる早和果樹園は、露地栽培
