利益向上、市場拡大、株価上昇と目に見える成果を追い駆けることばかりが正解とされなくなりつつある今日。ではこれからの組織、ひいては私たち個人はどう在ることが求められるのだろか──。 そのヒントを探るべく、日本酒蔵の多様性を引き継ぐことを目的に事業展開を進めるナオライのメンバーが、これからの社会を創るキーパーソン、称して「醸し人」に迫ります。 第1回は、2014年度に過去最高益と売り上げ3兆円を達成し、量から質的成長に舵を切りながら、地域の風土や伝統を重んじた経営を遂行するマツダ代表取締役副社長 藤原清志さん。 日本企業は「地域」と共に成長を遂げてきた 三宅:この企画では、目には見えない本質を追求し続ける経営者の方へインタビューをさせて頂きたいと考えており、その時真っ先に頭に浮かんだのが、藤原副社長でした。 藤原:硬い。藤原さんでいいから(笑) 三宅:では、藤原さん。われわれ日本酒業界は、急速