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文学に関するkash06のブックマーク (123)

  • 【お恵み】ロシアから届いたウオッカ【ロシア】 - 関内関外日記

    ロシアからウオッカが届いた。お恵みものだ。ロシアからというのは嘘だ。そもそもアブソルート・ウオッカはスウェーデン製だ。だからといって嘘だといっていいのか。ロシア人は言う。「ロシアにウオッカがあるのではない。ウオッカがある場所がロシアである」と。となるとスウェーデンもロシアである。無論、ウオッカが届けられたここ神奈川県横浜市中区もロシアに違いない。おれはロシアでウオッカを飲む。まだ暑いとき、おれはウオッカを一冷凍庫に仕込んである。キンキンに冷えて、なおかつとろみのあるウオッカを飲む。あれだけキンキンに冷えて、とろみのある飲み物がほかにあるか? とろみのある飲物というのは、だいたい熱すぎて舌を火傷する系統のものばかりだ。ロシアではそんなことはない。シベリアの極寒で、おまえはとろみのあるウオッカを飲む。舌ではなく喉を焼く。そこがロシアだ。ウオッカを薄めてはいけない。ただ、ホワイト・ロシアンを

    【お恵み】ロシアから届いたウオッカ【ロシア】 - 関内関外日記
    kash06
    kash06 2021/11/13
    すごく好きな文章
  • 我らは大勢であるがゆえに - 肉芽観察記

    昼は暖かく 夜は寒い 紅葉も見ていないのに もう冬の気配 たくさんの足音が聞こえる たくさんが息をついている 計量スプーンで砂糖を測る 正確に正確に 手が自動的に動くようになる たくさんの顔のない人たち たくさんの声のない人たち 大勢だ 目に入るもの 耳に入るもの 大勢の影 大勢の音 かたちをなさないそれらは 亡霊のようにただ歩む 大勢だ 大勢が迫ってくる 大勢が奪いに来る 少数の人々 少数の顔と声 怯え縮こまる 大勢は怖い 数は恐ろしい 彼らに踏みにじられる 顔のないもの 声のないもの 「我らは大勢であるがゆえに」 迫りくるもの 汚すもの 世界を蝕むもの

    我らは大勢であるがゆえに - 肉芽観察記
  • プロレタリアの夢 - 肉芽観察記

    安いパスタを買ってきて茹でる 何もかけるものがないので塩を振る タバコが吸いたいが金がないのでシケモクを吸う 部屋はゴミで溢れている 日々に疲れ綺麗にする気力がない 使い捨てマスクが山のよう プロレタリア文学はあまり読まない シモーヌ・ヴェイユのようには生きられない しかし、飢えている 清くもなく 正しくもなく 美しくもない 夢も希望も憧れもなく 生きることにしがみついて そのことを綴るだけ 電話料金の督促状がたまっている これが現代のプロレタリアートだ 清潔で綺麗で美しい国の間に生きる 何も持たない声のない人間だ 人々の影に隠れ 下を向いて 歩いている 街の影に生きながら 空を見上げると カラスが鳴きながら飛んでいる ゴミを漁りに来たのだろう 彼らのほうが賢い 微塵も恐れることなく 恥じることもなく 真っ直ぐに生きている 酒も飲まず 女遊びもせず 賭けもせず 静かに生きているだけで 毎日

    プロレタリアの夢 - 肉芽観察記
  • 弔辞 大切な人に贈るラストメッセージ NIKKEI The STYLE - 日本経済新聞

    人の心を打つ弔辞というのはどのようなものだろうか。言葉の達人である文学者は、生き残った者と去りゆく者との真剣率直な最後の対話に何を込めたのか。そして、市井の弔辞はどこへ向かうのか。新型コロナウイルス禍で葬送儀礼が大きく変わるいまだからこそ、あらためて大事な人を送る言葉の意味とその言葉を紡ぎ出すための備えについて考えてみた。そのひと言がすでに作品取材を始めてあらためて見回すと、弔辞や追悼の文章

    弔辞 大切な人に贈るラストメッセージ NIKKEI The STYLE - 日本経済新聞
  • 作品発掘タグをつけた増田アワード100user以下編 - あのにますトライバル

    みなさん作品発掘してますか?オリンピックはもう終わりましたよ。 b.hatena.ne.jp さて、今回は「作品発掘タグをつけた増田の中からブクマ数100user以下のもの」をピックアップしました。隠れた名作が見つかるかもしれません。それではちぇけらー。 anond.hatelabo.jp 不思議な出来事。個人的に2021上半期アワードにしてから再浮上したのが嬉しかった。 anond.hatelabo.jp 割と好き。こういう真っ向からいい話もたくさん欲しい。 anond.hatelabo.jp 嫌いじゃないんだけど、何度かピックアップしても1uerなの腑に落ちない。ニッチすぎるのか。 anond.hatelabo.jp これもすごく好きなんだけどこのブクマ数には納得できない。理不尽という言葉がぴったりな増田anond.hatelabo.jp リリックだ。曲をつけて欲しい。 anond

    作品発掘タグをつけた増田アワード100user以下編 - あのにますトライバル
  • 百人一首の歌人の人物相関図を作ったらカオスだし「みんななんだかんだで知り合い」で面白い→ときどきいる「ねこ」も世相を表してる

    リンク 講談社BOOK倶楽部 『5文字で百人一首』(すとう けんたろう) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部 〇内容紹介 百人一首は、学校で大会があったりマンガの題材になったり、目にする機会も多いけど、 100個もあるし、昔の言葉でどういう意味なのかわかりにくいし、覚えるのが大変……。 そんな百人一首を、現代風に、くすりと笑える「5文字」にしてみました……! とっても楽しくわかりやすい、新たな百人一首の教養! 元の歌→訳→意訳→五文字 の四段階の訳+直感的にわかるイラストで、うたの意味を想像しつつ、 かわいいネコちゃんが、歌の内容を、話したくなる豆知識とともにゆる~く解説! 歌の詠まれた場所マップ、改めて理解す

    百人一首の歌人の人物相関図を作ったらカオスだし「みんななんだかんだで知り合い」で面白い→ときどきいる「ねこ」も世相を表してる
    kash06
    kash06 2021/05/30
    ツイートへのブクマでも書いたけど、人麻呂、赤人、猿丸がどこにも交わらず、伝説的な歌人として存在してるのがとても良い https://b.hatena.ne.jp/entry/4703298083251141250/comment/kash06
  • すとうけんたろう on Twitter: "百人一首の人物相関図を作りました。 https://t.co/q32bvvFNRx"

    百人一首の人物相関図を作りました。 https://t.co/q32bvvFNRx

    すとうけんたろう on Twitter: "百人一首の人物相関図を作りました。 https://t.co/q32bvvFNRx"
    kash06
    kash06 2021/05/30
    人麻呂、赤人、猿丸の、どことも交わらない伝説の歌人っぷりが良い
  • さよなら、の - 肉芽観察記

    さよなら、の あと 一度だけ ふり返る

    さよなら、の - 肉芽観察記
  • 没後50年 三島由紀夫と自衛隊 | NHKニュース

    作家の三島由紀夫が、自衛隊駐屯地の一角を占拠してクーデターを呼びかけ、その後、自ら命を絶った事件から、25日で50年です。 自衛隊を治安出動させ、政府に憲法改正を認めさせようとした三島。事件の3年前、三島と接触を重ねていた、ある自衛官がいました。 のちに陸上自衛隊のトップ・陸上幕僚長を務めた冨澤暉さんです。 三島とどんなやり取りがあったのか、話を聞きました。 (聞き手:政経・国際番組部 宮川徹志 社会部 南井遼太郎) (記者) 三島由紀夫と出会ったのは、何がきっかけだったのでしょうか。 (冨澤さん) その前に、きょう、ちょうどここに持ってきたものがあります。僕が三島に会った証拠品っていうのはないんだけれども、三島の書簡集というのがあるんですよ。 ここにね、昭和42年5月11日の封書が義理の父の藤原岩市のところに来ているんですよ。 ここに何が書いてあるかというと「前略その後御無沙汰してをりま

    没後50年 三島由紀夫と自衛隊 | NHKニュース
  • 奇祭SF合同誌『来たるべき因習』 11/22文フリ東京にて!

    Strange Festival × Speculative Fiction 奇祭が奇想と出会うとき、やがて積もり、いつか結び、かねて繰り返される因習が、未来からの手引きとなってわたしたちの延長線上に蠢きはじめる。虚構の語りに踊る創作群が祭り囃子を呼び寄せる、異色の奇祭SFアンソロジー (追記)Kindle版出たぞ!!! というわけで11月22日に開催される第三十一回文学フリマ東京にて頒布される、ねじれ双角錐群の奇祭SFアンソロジー『来たるべき因習』に参加しています。スペースはカ-10、Webカタログはこちら!  各作品のあらすじ(宣伝文)もあるぞ!  11/8追記:公式サイトのページもできたぞ!! 文フリ東京は、五月の開催が中止され、今回は一年ぶりの開催、感染症対策をしながら、ということで色々大変だろうし大変なのですが、でも文学と濃厚接触したいという方は是非会場にお越しください(COCO

    奇祭SF合同誌『来たるべき因習』 11/22文フリ東京にて!
  • 想像の翼 - 肉芽観察記

    ミルで豆を挽いて その音に耳を傾けて それだけで一日の始まりが 豊かなものになる そんな風雅な生活とは まったく無縁だが 想像するだけでも 豊かな気持ちになる 人間は想像によって 豊かにも貧しくもなる だから詩を 読んで書くのだ 想像の翼は はじめは小さく のちには大きく 羽ばたく

    想像の翼 - 肉芽観察記
  • 小さな - 肉芽観察記

    胸が苦しくなるほどの恋はもうできないけれど 小さく胸に秘めている想いは まだゆらゆらと灯っている あの日見た海が全部夢だったとしても さっきまでただよっていた髪の匂いはまだ消えていない 胸張り裂けるような情熱は失われたが ささやかなぬくもりを忘れないようにと 小さく小さく愛おしむ

    小さな - 肉芽観察記
  • 漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの..

    漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの「はみだし者」の心のよりどころになる文章を山のように生み出したんや。それだけでなく、「なんでそうなるのか」「どうしたらええんか」について、誰よりも早く考え、真面目に悩み、胃潰瘍で血を吐くほど苦しんで苦しみ抜いて書き続けて死んだんや。すごい人なんやで。 そもそもな。文学というのは、「形のないものに形を与える」営為なんや。こいつのおかげで、人の抱える人生への悩み、生きづらさみたいなもんに少しだけ形を与えることができて、それは心理学的に言えばめちゃめちゃ大きい社会的な「癒やし」効果になるんや。漱石がやったのはそういうことになる。端から見れば、ただ「小説を書いてた」だけやろな。漱石がもともと建築家になるつもりやったって知っとるか。けどなあ、友達に止められたんや。「夏目くん!残念ながら日はまだまだ二等国や。君が思うヨオロッパみたい

    漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの..
    kash06
    kash06 2020/08/19
    読書が生きるとは、こういう事なのか……
  • 詩が書けない - 肉芽観察記

  • すべての六月のはじまりに - 関内関外日記

    この地方も半月つづけて雨になった。湿気がまとわりつくようになった。露で濡れた芝生には寝っ転がることもできない。おれは一人、静かな部屋で椅子に座っていた。ただ、椅子に座っていた。人の気配もなかった。塩のスープと黒パンをとると、おれはまたベッドに戻った。ただ倦怠感だけがそこにはあった。寝るでもなく寝ないでもなく、おれはベッドに横たわって虚空のなかにあった。 コトン。 郵便受けになにか入る音がした。ドアに穴が開いているものが郵便受けというのならば。おれは冗談みたいにゆっくりとした動きで、ベッドから立ち上がり、ゆっくりとドアの方に向かった。そこには、梱包された二枚のマスクが落ちていた。こんな文明がない場所に、文明の切れ端が届いた。おれはおかしくなって、包みからマスクを取り出し、耳にひもをひっかけた。たしかにこれはマスクだ。マスクのにおいがする。これで外に出られるのだろうか。日光を浴びながら自転車

    すべての六月のはじまりに - 関内関外日記
  • 資本主義的、革命的(後編)—外山恒一の運動する運動 - 批評集団「大失敗」

    ※前編 daisippai.hatenablog.com 前編では、東浩紀について論じた。後編では外山恒一について扱う。 批評≠思想 「資」主義に対抗して、それ以上に自らの批評の普遍性を打ち出すことのできる「革命家」。〔…〕革命家は、観客を育てるのではなくオルグする。言い換えれば、観客を無理やり当事者に変えてしまう。観客の育成は、当事者=優秀な党員を確保するためである。こちらは、むしろ、セクトを作ること、党派を作ること、タコツボを増殖させつつ拡大することが重要である。(『資主義的、革命的』前編より) 私は前編で、批評家のあり方として一方の「資家」の極に東浩紀を置き、もう一方すなわち「革命家」の極に外山恒一を置いた。しかし、これは実は恣意的な操作である。外山恒一は批評家ではないからだ。だからこれは正確には「思想のあり方」と言い直さなければならないのかもしれない。 けれども、実際のところ

    資本主義的、革命的(後編)—外山恒一の運動する運動 - 批評集団「大失敗」
  • 資本主義的、革命的(前編)—東浩紀の広告戦略について - 批評集団「大失敗」

    新しい情報の提供があるわけでもなく、新しい価値判断があるわけでもない、ましてや学問的研究の積み重ねがあるわけでもない、なにか特定の題材を設定しては、それについてただひたすらに思考を展開し、そしてこれいった結論もなく終わる、奇妙に思弁的な散文(『ゲンロン4』33頁) 東浩紀によって、「批評」とはこのように要約され、定義されている。東によれば批評とは日における特異な現象であり、批評それ自体が考えるに値する。東の思索は、その批評の内容や対象というよりは、その批評という営為が生まれてくる現象そのものに向いている。 東は「批評」という語自体を批評という営為の「可能性の中心」に据えるのだ。 ▲広告の例 歴史修正的 批評という病は、言い換えれば言葉と現実の乖離は、ねじれそのものが解消されなければ癒えることがない。そしてそのねじれはいまも変わらずに存在している(『ゲンロン4』33頁、強調引用者) こうい

    資本主義的、革命的(前編)—東浩紀の広告戦略について - 批評集団「大失敗」
  • 新コロナウイルス対策失業団戦記 - 関内関外日記

    その晩の夕のメニューは、いつもどおりのすいとんともやしの和え物だった。すいとんといっても、味のない、ぬるい塩スープに白いかたまりが浮かんでいるだけだ。 事の号令を待っていると、そこへ監視官が入ってきた。汚れてベージュ色になったマスクの紐を右側だけ外し、副首相スタイルでがなり始めた。 「今夜は、明日の迎撃戦をひかえた大切な夜である。ここ横浜は首都防衛の最後の盾だ! そこで、農林水産上級副大臣閣下より、ありがたいお気持ちを頂戴した! これを糧に、明日の戦闘に打ち勝てる!」 すると、薄汚れた白衣の給仕班が入ってきて、ソーシャル・ディスタンスを守っているぼくたちのプレートに、肉のかけらとメロンを置いていった。 「事、開始!」 ぼくたちはそれぞれの、ぼろぼろのマスクを外して、事を始めた。原則、会話は禁止されていたが、一人の男がつぶやいた。 「おれ、ステーキ・チェーンで働いていたからわかるんだ

    新コロナウイルス対策失業団戦記 - 関内関外日記
  • 「炎上を怖がっちゃいけない。電源を抜いたら消えてしまう世界です」――筒井康隆85歳が語る「表現の自由」 - Yahoo!ニュース

    炎上を怖がっちゃいけない。電源を抜いたら消えてしまう世界です」――筒井康隆85歳が語る「表現の自由」 「もうあらゆるものを書き尽くした」。作家・筒井康隆さん(85)は、60年近くにわたり、ジャンルを超えて小説を書き続けている。いち早くネットワーク社会とかかわり、新たなツールを創作に取り入れて、アナログとデジタルの境界を飄々(ひょうひょう)と行き来してきた。今もTwitterを更新して、時に炎上する。現在の情報化社会をどう見るのか、表現の自由とは何か。筒井さんに聞いた。(撮影:太田好治/Yahoo!ニュース 特集編集部)

    「炎上を怖がっちゃいけない。電源を抜いたら消えてしまう世界です」――筒井康隆85歳が語る「表現の自由」 - Yahoo!ニュース
  • ぼくは『桜を見る会』に行った - 関内関外日記

    「祖父が倒れたらしいので、ちょっと村に帰って様子を見てきてくれないか」。東南アジアのどこかの工場で働いている父から連絡が入った。とりわけ忙しくもない大学生のぼくは、東京をあとにして、州最北の田舎に急いだ。季節は冬に入るころだった。 村は東京に比べてひどく寒かった。村は山の中にあった。雪はまだ降っていなかった。 祖父は床に伏せっていた。自分の記憶より、さらに老いて小さくなっていた。 「じっちゃ」と、ぼく。 「……おう、来たか」と、祖父。 ぼくの目を見据えると、こう切り出した。 「おまえに、頼みたいことがある。わしの代わりに、あの荷を『桜を見る会』に届けてくれんか……」 祖父は部屋の隅を指差した。そこには、きれいな織物に包まれた桐の箱が積み重ねられていた。 「曲げわっぱけ?」とぼく。 祖父は古くから続く曲げわっぱ職人の子に生まれた。祖父も小さなころから修行を積み、曲げわっぱ職人になった。その

    ぼくは『桜を見る会』に行った - 関内関外日記
    kash06
    kash06 2019/11/23
    すごい、力作だ! いつまでもこのままでいい。それは嘘、間違ってる。と続けたくなる。