「ITは鉛筆、消しゴムと同じで道具に過ぎない。それをどう使いこなすが大切だ。」 こういう説明をされる方も多いように思います。私も以前はそうでした。しかし、最近は、この表現はすこし乱暴ではないだろうかと思うようになりました。 企業価値を高めるためのIT コスト削減、期間短縮、競争力強化など、ITは企業価値を高めるために使われます。その使い方には「道具としてのIT」、「仕組みとしてのIT」、「思想としてのIT」があります。 道具としてのIT スマートフォンやパソコン、サーバーなどのハードウェア、ワープロやスプレッドシート、電子メールなどのソフトウエアは、鉛筆や消しゴム、手帳などの道具を置き換えるものです。これらを使うことで、仕事の効率や品質を高めることができます。これらを「道具としてのIT」と呼びます。コストや使いか勝手の良さ、さらには多くの人が広く使っていることで、お互いにやり取りが容易にな