ロシア産原油の価格が上昇している。主力油種の価格は足元で主要7カ国(G7)が科す制裁の上限価格を超えた。制裁に加わらない中国やインドが割安なロシア産原油を買いあさり、主要産油国による自主減産が拍車をかける。上限超えが定着すれば、ロシアの財政を支える原油収入を減らす制裁効果がそがれかねず、市場ではさらなる制裁の可能性もささやかれ始めた。金融情報会社リフィニティブによると、ロシア産の主力油種「ウラ
石油輸出国機構(OPEC)の一部加盟国は制裁と欧州の一部禁輸によってロシアの石油増産能力が制限され始めているとして、石油生産協定から同国を除外する案を検討している。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が複数の匿名のOPEC加盟国代表を引用して報じた。 それによると、石油生産目標を定める協定からロシアを除外すればサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など他の産油国の原油増産に道が開ける可能性がある。 OPECは現時点でロシア産石油を補うための増産を正式に後押ししていないものの、一部加盟国は既に向こう数カ月内の増産を計画し始めているという。 原題: OPEC Weighs Exempting Russia from Oil Production Deal: WSJ(抜粋)
世界の成長に関する楽観は過去最低に落ち込み、リセッション(景気後退)懸念が投資家の間で高まっている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のファンドマネジャー調査が示した。 4月の調査によると、景気が悪化すると見込む投資家の割合は過去最高。スタグフレーションの予想は2008年8月以来の高水準で、金融政策のリスクに対する指摘も記録的な多さだった。合計運用資産8330億ドル(約104兆6000億円)の運用者292人を対象に4月第1週に調査した。 米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な引き締め姿勢に転じるに伴い投資家の悲観度が増していることを浮き彫りにした。投資家の姿勢は極端な悲観に傾き、株式市場への参入の好機を探る逆張り指標であるBofAの買いシグナルが点灯した。債券利回り上昇の中で世界の株式相場は4月に軟調となっている。
4月4日、ドイツ銀行協会(BdB)は、ロシアからのガス・石油供給が止まればドイツ経済は深刻なリセッション(景気後退)に陥ると警告した。写真はBdBのゼービング会長。2020年1月、フランクフルトで撮影(2022年 ロイター/Ralph Orlowski) [フランクフルト 4日 ロイター] - ドイツ銀行協会(BdB)は4日、ロシアからのガス・石油供給が止まればドイツ経済は深刻なリセッション(景気後退)に陥ると警告した。 BdBのゼービング会長(ドイツ銀行最高経営責任者)は、ロシアのウクライナ侵攻の影響で今年の成長率予想が2%程度に減速するとの見通しを示し、「ロシアから石油や天然ガスの輸入や供給が止まれば状況はさらに悪化。ドイツの深刻なリセッションは事実上不可避となる。そうなると、政府の企業や業界向け支援措置が一段と喫緊の課題となる」と記者団に語った。
世界最大の資産運用会社、米ブラックロックでヘッジファンドを手掛けるチームの一つは、ロシアのウクライナ侵攻をロシア株買い増しの機会と捉えた。しかし、その判断は裏目に出た。 ブラックロックの「エマージング・フロンティアーズ・ファンド」は2月の運用成績が10%超のマイナスと、約10年前の運用開始以来最悪の損失に見舞われた。事情に詳しい複数の関係者の話やブルームバーグが確認した投資家向け文書で明らかになった。同ファンドの1月末時点の運用資産は9億6000万ドル(約1111億円)。年初来成績は約7%のマイナスになったと、関係者らは匿名を条件に話した。 同ヘッジファンドでは、1月に調査目的でロシアを訪問した後、ロシアへの投資が2月初め時点で最大のロングポジションの一角を占め、資産全体の9%を同国株に投じていたことが文書で示されている。関係者の1人によれば、同ファンドの運用チームを率いるサム・ベヒト氏は
ロシアによるウクライナ侵攻後もドル/円は底堅い動きを続けている。ロシアのSWIFT(国際銀行間通信協会)排除で、ユーロなどクロス円の円高には要注意だとの指摘が出ている。写真はドルと円の紙幣。2013年2月、都内で撮影(2022年 ロイター/Shohei Miyano) [東京 28日 ロイター] - ロシアによるウクライナ侵攻後もドル/円は底堅い動きを続けている。ロシアのSWIFT(国際銀行間通信協会)排除で、ユーロなどクロス円の円高には要注意だとの指摘が出ている。ただ、米国経済への影響は比較的小さく、FRB(米連邦準備理事会)の方向性も変わらないとして、ドル/円への影響は限定的との見方が多い。
日経の記事利用サービスについて 企業での記事共有や会議資料への転載・複製、注文印刷などをご希望の方は、リンク先をご覧ください。 詳しくはこちら 【ロンドン=篠崎健太】ウクライナを侵攻したロシアへの経済制裁強化を受け、週明け28日の原油相場は大幅高で始まった。国際指標であるロンドン市場の北海ブレント先物(期近)は、日本時間朝の取引開始直後に1バレル105ドル台まで浮上した。欧米がロシアの大手金融機関を国際決済網から排除する措置に動き、世界有数の産油国である同国からの供給不安が意識された。 北海ブレント4月物は前週末25日の清算値比で一時7ドルあまり上げ、105.07ドルまで買われた。24日につけた期近物としての2014年8月以来の高値水準(105.79ドル)に近づいた。米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物の期近物も一時7ドル強上げて1バレル99ドル台に乗せた。 ロシア
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