ふと思ったのだが、なんで鳩山政権は東アジア共同体を好むのか。特に国民的な合意なんか全然ないにもかかわらず一国の社会・経済制度の行方を大きくかえるかもしれない空手形を出すのか、鳩山首相の個人的なイデオロギーももちろんあるんだろうけれども、財務省よりのエコノミストもこの東アジア共同体になぜかやはり超越的に(例えば既存のそのエコノミストたちの主張と関係なく、あるいはやはり政治的・文化ファクターを無視して)支持しているのかいままでわからなかった。 ところがふと、長谷川幸洋氏の『日本国の正体』を読んで数日してから、ある友人と電話で話したあとに、この東アジア共同体も(政府紙幣潰しと同様に)財務省の財政再建、とくに増税路線のための足掛かりという全然、東アジア共同体本来の目的(これもよくわからないが)とは違うものに根ざして強く推進されているのではないか、という気がしてきた。もちろん他の省庁(特に経産省など