ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジュ氏=ロイター 【ロンドン=伊東和貴、ワシントン=望月洋嗣】米国の外交公電の暴露を続ける内部告発サイト「ウィキリークス」(WL)に対する包囲網が強まっている。欧米では創設者のジュリアン・アサンジュ氏(39)を罪に問う動きが高まり、サイトの関連サービスを停止する動きも相次ぐ。ただ、米司法当局の捜査は足踏みが続き、WL側も暴露攻勢を続ける構えだ。 「外交機密を侵害するサイトをフランスが支えるわけにはいかない」。仏政府高官は3日、書簡でそう表明し、仏国内を拠点にしたWLのサイト運営を認めない方針を示した。米ネット小売り大手のアマゾン・ドット・コムが同社サーバーからWLのサイトを排除した後に、仏企業のサーバーが使われたためだ。 アサンジュ氏に対する風当たりも強まる一方だ。「国際社会への攻撃だ」と暴露に反発する米政府は、スパイ罪での刑事訴追を検討してい