とにかく細かく場合分けをして厳密に慎重に対象を絞って言及すべきなのに、大まかな括りだけで言及してしまう。するとそこにやってくる反論も同様に、厳密な場合分けがなされていない大まかで粗雑なものになる。故にそれへの反論もまた大まかで粗雑なものになる。その繰り返しによって、粗雑さが濃縮されていく。そして本来守られるべきだった者や、誠実な行動を取ろうとした者まで傷ついてしまう。そのうえSNSでは「誰がなにをどのような文脈でどのような意図=目的を持って言ったのか」がはっきりとしない状態でもその件について言及できてしまうため、上記の粗雑さは別種の混乱やすれ違いを生み、敵ではない者まで敵と認定してしまうことになる。