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ブックマーク / gendai.media (272)

  • 日本の入管はなぜ難民・外国人に冷酷なのか? その「歴史的」理由(五野井 郁夫) @gendai_biz

    の入管が持つ「警察行政のDNA」 なぜ日の入管は、これほどまでに難民申請者らに対して敵対的なのだろうか。それの一因は入管という組織の来歴に淵源しているともいえる。以下、日の入管行政を足早に振り返ってみよう。 戦前、日の入国管理は、警視庁や各都道府県の特別高等警察(特高)と同様に内務省が所管しており、警察行政の一環として入国管理が行われていた。 1945年の敗戦にともない、占領軍によって内務省は解体された。それにともない特高警察も解体されたものの、おもに大日帝国内での市民だった朝鮮人や外国籍の者たち、そして共産主義者らを取り締まっていた官僚たちの多くが公職追放を免れたことで、戦後の初期から出入国管理業務に携わる部署の一員として引き続き雇用されることとなった。 これについて国際法学者の故大沼保昭は、敗戦直後の占領期に出入国管理体制に携わった人々からのインタビュー調査を行っている。

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    Tomosugi
    Tomosugi 2019/10/01
  • 「日本人のナルシシズム」とは何か?E・トッドの言葉から考える(大野 舞) @gendai_biz

    「ナショナリズムというより、ナルシシズム」 今年7月、人口学者のエマニュエル・トッド氏のインタビューを行った。その合間に雑談をしていたときのことだ。話題がナショナリズムに向いた際に彼は何気なくこう言った。 「日はナショナリズムというよりも、ナルシシズムだろう」 ナルシシズム? 東アジアでの様々な問題がこじれていることなどを受け、日のナショナリズムが高まっているような感覚はたしかにある。しかし、「ナショナリズムというよりナルシシズム」とはどういうことだろうか――。 トッド氏はシンプルにこう述べた。現在の日には、国家を強大なものにしたいという意志を感じないからだ、と。 人口学者である彼からしてみれば、人口減少の一途をたどり続け、大きな危機を目前にしているにもかかわらず、いまだに移民を受け入れることも、移民を移民と呼ぶことすらも躊躇する日に対しては、ナショナリズムと言うよりもナルシシズム

    「日本人のナルシシズム」とは何か?E・トッドの言葉から考える(大野 舞) @gendai_biz
    Tomosugi
    Tomosugi 2019/09/24
  • 娘の彼氏は「刺青」入りだった…「根はいい人」という言葉の違和感(鷹橋 公宣) @gendai_biz

    人付き合いが増えると、時には自分に害をなす者との交際が必要となるケースもある。そんなとき、よく口にしてしまうのが「根はいい人なのだけど」という言い訳だ。 世の中には根っからの悪人などそう多くはいない。誰だって、どこか人間味のある性格や行動はあるものだし、しっかりと内面を見つめてみれば愛すべき点が見つかるものだろう。だが「根がいい人」との付き合いははっきり言って損をする。 私は、つい最近、実体験として「根がいい人」といわれる相手を拒絶した。 「彼氏、刺青が入っているんだよね」 わが家には娘がいる。 24歳の娘はいわゆる「出戻り」で、20歳のころにパートナーとの間に授かった女児を産み、すぐに離婚した。離婚後はわが家に戻って同居しているので、世間から見ると「子連れの出戻り」といったケースだ。つまり、わが家には娘と孫娘がいる。 そんな娘が、最近になって「今付き合っている彼氏を紹介したい」と言いだし

    娘の彼氏は「刺青」入りだった…「根はいい人」という言葉の違和感(鷹橋 公宣) @gendai_biz
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    Tomosugi 2019/08/22
  • 今なぜ海外で「シティ・ポップ」が大人気なのか? 火付け役に聞く(柴 那典) @gendai_biz

    今、海外でシティ・ポップが人気 今、70年代〜80年代の日のポップスが海外で大きな話題を集めている。 山下達郎、竹内まりや、角松敏生、杏里など、かつて「シティ・ポップ」というジャンル名で紹介されたアーティストの楽曲が、インターネットを介して欧米やアジアの若い世代の音楽ファンの間で人気を博している。 「ヴェイパーウェイヴ」や「フューチャー・ファンク」といった新たな音楽ジャンルの勃興と共に、その元ネタとして“発見”され、評価を高めているのだ。 そして、その再評価の波はシティ・ポップにとどまらない。Winkやラ・ムー(菊池桃子)など、昭和のアイドル歌謡も再び注目を集めようとしている。 いったい、何が起こっているのか? 日においても様々なメディアで騒がれ始めた海外でのシティ・ポップ人気。その火付け役の一人であり、フューチャー・ファンクの代表的なアーティストである韓国人のプロデューサー/DJ、N

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  • 「俗流歴史本」の何が問題か、歴史学者・呉座勇一が語る(呉座 勇一) @gendai_biz

    何が問題になっているのか 今、書店には歴史学の最新成果を無視して作家などが思いつきを綴った「俗流歴史」が溢れている。昨今では百田尚樹氏の『日国紀』(幻冬舎)が何かと話題だが、ここ20~30年ほどで日史学界に対して最も攻撃的だったのは作家の井沢元彦氏であろう。ただ『逆説の日史』などの氏の一連の「歴史ノンフィクション」は、史料に基づかない想像を多く交えており、学問的な批判に堪えるものではない。 そこで私が朝日新聞に連載したコラムなどで井沢氏の著作に対して苦言を呈したところ、氏が反論してきた(『週刊ポスト』2019年3月15日号掲載、『逆説の日史』第1218回「井沢仮説を「奇説」「歴史ファンタジー」と侮辱する歴史学者・呉座勇一氏に問う」)。 これに対し私は、『週刊ポスト』3月29日号で「井沢元彦氏の公開質問状に答える」という記事を書いた。すると井沢氏が『逆説』1221回で「「公開質問状

    「俗流歴史本」の何が問題か、歴史学者・呉座勇一が語る(呉座 勇一) @gendai_biz
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    Tomosugi 2019/06/13
  • ホリエモン独占告白「僕がロケット開発の先に見る夢」(三戸 政和) @gendai_biz

    たった3秒間の火からはじまった 手作りした最初のエンジンは、千葉県の鴨川に借りた小さな家のガレージではじめての火を噴いた。2008年5月17日。たった3秒間の最初の一歩だった。 それから、その小さな火を絶やさないよう、一歩一歩、歩みを進めて、ここまできた。2019年5月4日、北海道大樹町、午前5時45分0秒。点火されたロケットエンジンは、116秒間の燃焼を続け、ロケットの機体を高度113.4キロ上空の宇宙空間まで届かせた――。 今回のインターステラテクノロジズ社によるロケット打ち上げの成功は、民間単独としては国内初であり、「宇宙に関わるものは国主導が当然」という、日人の多くが持つ固定概念を打ち崩すものだった。堀江貴文氏が60億円以上投じたことでも注目を集めたインターステラ社は、軌道投入機の開発と今回成功した観測ロケットの事業化フェイズに入るが、同社は今後、ユニコーン候補としても注目を浴び

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  • 「失われた30年」を体感した経済ライターが、令和に切に願うこと(嶺 竜一) @gendai_biz

    どうやら高校卒業までがバブルだったらしい 昭和が終わったのは1989年、中学3年生の正月が明けてすぐだった。昭和天皇が病気の時、日産のCMで井上陽水が車の中から言う「お元気ですか?」という台詞が不謹慎だとかで口パクになったことを、やけに覚えている。 昭和天皇が崩御された日、学校が急に休みになったので、同級生とボウリングをしに行って不良の高校生に絡まれた記憶がある。 日経平均株価が史上最高値の3万8957円をつけたのはその年、平成元年の年末だった。1989年12月29日の大納会で、それから株価は下落し続けるのだが、日経平均株価が2万円を切った1992年3月まで3年近くも日人は不景気だと気づかず、呑気にバブル景気に浸っていたというのが驚きだ。 中高生だった私には世の景気のことなど分からないのだが、高校卒業までがバブルだったらしい。 東芝のOLだった従姉妹や花の女子大生だった姉は、フランスやイ

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    Tomosugi 2019/05/11
  • プロゴルフ界の「マー君と佑君」松山英樹 石川遼が可哀想になる その凄い「才能」(週刊現代) @gendai_biz

    スターと実力派、当に強いのはどっちか。日中が見守ってきた盟友対決。ゴルフの神様が微笑んだのは松山英樹。それは残酷なまでの結論だった。神様が与えた才能とは、いったい何なのか? 排気量が違う PGAツアー、ザ・メモリアルトーナメント。最終日18番ホール第2打は、残り166ヤード。松山英樹は安定感のある前傾姿勢から、7番アイアンで力強いハイボールを放つ。ボールはピン下1・5mにピタリ。このパットを冷静に沈めてバーディを奪い、トップに並んでホールアウト。その勢いのままに松山は、ケビン・ナ(米)とのプレーオフを制した。米ツアー2年目、26戦という早さで初優勝を成し遂げたのだ。 米ツアーでの優勝は、青木功('83年)、丸山茂樹('01、'02、'03年)、今田竜二('08年)に続く日人4人目。さらに22歳という最年少での快挙だ。 最終日同組で回ったのは、優勝争いから一歩後退したアダム・スコット(

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  • 総理の投稿動画から考える、政治の「インスタ活用」への不安と懸念(西田 亮介) @gendai_biz

    「感情」を使うメディアとしてのインスタ 「インスタ映え」という言葉が口にされるようになって久しい。目に映るものすべてにカメラではなくスマホを向け、写真や動画を、いい塩梅に画角と画質、フィルタを調整し、気の利いたコメントやハッシュタグを並べてすぐさま体験を共有する。 ポイントは「さり気なく、しかしほぼ確実に意図を持って」「目的に応じたベストショットを」「(著名人含めて)人感を醸し出しながら」加工・発信していることだろうか。 そうした投稿に「いいね(like)」したり、コンテンツを眺めるにあたって必要なのは、ただ時間だけだ。何ら理屈は必要なく、感情の赴くままになんとなく共感する対象を眺めていれば、自ずと類似のコンテンツが推奨されてくる。 確かに筆者も趣味の車やサーフィン関連の写真、動画をついつい長時間眺めてしまうが、今ではInstagramは多くの人たち、とくに若い世代の消費や購買行動に影響

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  • この「宇宙」にはあなたのクローンが無限に存在する...驚くべき結論(須藤 靖)

    デジタル化する現代社会 現代社会はあまねくデジタル化へと突き進んでいる。もはや、アナログという単語は、良くも悪くも、侮蔑あるいは逆に郷愁をこめた文脈で用いられるのが普通になってしまった感がある。 音楽映画がデジタル化されたデータで提供されるようになった結果、そのコピーには制限がつけられている。さもなくば、完全に同じコピーが氾濫してしまい、商業的には成り立たないのだ。 とはいえ、一般人の耳では区別できないにせよ、実際のアナログ演奏と、それをデジタル化した音楽CDの持つ情報量は、厳密には同じではない。デジタルコピーはあくまで近似に過ぎないのである。 しかしながら、仮にオリジナル自体がアナログではなくデジタル機器を用いて作曲・演奏されたものであれば、そのデジタルコピーは真の意味でもオリジナルと区別できず、正真正銘のクローンとなってしまう。 さて、この考察を一挙に我々の宇宙に応用すれば、なんと、

    この「宇宙」にはあなたのクローンが無限に存在する...驚くべき結論(須藤 靖)
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    Tomosugi 2019/04/01
  • 「ワナ」を仕掛けて交通違反の反則金を稼ぐ警察〜そのセコすぎる手口(週刊現代) @gendai_biz

    今年も「秋の交通安全運動」が実施され、少なくないドライバーがキップを切られた。だが、それは当に「交通安全のため」の取り締まりだったのか……。反則金を稼ぐ警察の手口は汚すぎる。 「はい、35kmオーバーです」 歩道と車道がセパレートされた片側一車線の広い直線道路。見たところ速度標識もない。60km/h道路だと判断し、アクセルを踏み60km/hに加速。やや加速が効いて70km/h近くになった。十分広い道路なのでこの程度のスピードなら危険性はないと思った、その瞬間——。 「ピッ、ピィー」 突然、側道から飛び出して来た警官が、「とまれ」の赤旗を振る。 「はい、35km/hオーバーですね。ここは40km/h制限ですよ。標識を見なかったのですか」 エッ、一体どこに標識があったのか? 男性は事態を飲み込めないまま、赤キップ(30km/h以上の速度違反、それより下は青キップとなる)を切られ、免許停止処分

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    Tomosugi 2019/04/01
  • ソ連将校のレイプ、満州での飢餓 澤地久枝「すべてを話しましょう」(現代ビジネス編集部) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    戦争は、私が少女であることを許さなかった 幼いころから戦争が終わるまで、私は満州にいました。そのころ常に考えていたのは、「もっと戦争のために、自分ができることはないのか」ということ。〈欲しがりません勝つまでは〉をたたきこまれた軍国少女は、「どんなにひもじくても、事のときは子供茶碗一膳しかべない」という決まりを自発的に守っていました。 そのうえに配給制がはじまり、子どもたちはどんどん栄養不足になる。弟は脳脊髄膜炎になり、私も妹も猩紅熱(しょうこうねつ)にかかり、生死の境をさまよいました。全身の皮膚がずるむけになってね。痛くって痛くって……。 栄養失調で死ぬ人を何人も見ましたね。特に、満州から日に引き揚げるまでの難民生活の中では、いくつ子どもの死体を見たか、わかりません。お墓をつくる余裕もないから、枯れ木みたいになった死体を裏山の穴に捨てるのです。 そんな環境で生きるなかで、私の生理は止

    ソ連将校のレイプ、満州での飢餓 澤地久枝「すべてを話しましょう」(現代ビジネス編集部) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
  • がん研究者が心の底から「標準治療を選んで!」と訴える理由(大須賀 覚)

    当に、当に、皆さんに知って欲しいことがあって、今回は強い思いを持って、この記事を書きます」 米国在住のがん研究者・大須賀覚先生がここまで訴える「がん標準治療を選択せず、代替医療へ進むことの危険性」とは? がんにかかわるすべての人にとって必読、渾身の記事をお届けします。 ネットや書籍には、がん治療に関した大量の情報があふれています。当に大量です。そしてその情報の中には、病院で行われている標準治療(科学的証拠に基づく最善の治療)を否定して、根拠の明確でない治療を勧めるものが多くあります。 「手術は受けるべきではない」「抗がん剤は患者を殺す」などといって、その代わりに代替療法(効果が証明されていない未承認治療)を勧めます。効くという品やら、事方法やら、体温を上げるやら、がんの専門家からみれば呆れるものばかりです。 これはとてつもなく怖いことです。ネットに広がる情報を信じて、標準治療を

    がん研究者が心の底から「標準治療を選んで!」と訴える理由(大須賀 覚)
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    Tomosugi 2019/02/27
  • 36歳の編集者が、市川に「小さな出版社」を立ち上げたワケ(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

    永井荷風や井上ひさしらが居を構えた「文学の街」千葉県市川市。その閑静な住宅街の一角に「志学社」はある。星海社にて『江戸しぐさの正体』や『マージナル・オペレーション』シリーズなどのヒット作を手掛けたフリー編集者の平林緑萌(ひらばやし・もえぎ)氏が、昨年10月に新たに立ち上げた出版社だ。出版不況が叫ばれて久しいなか、平林氏が市川に「小さな出版社」を作ったのはなぜか。その理由を尋ねた。 名著の復刊を目指して 太田出版では『QuickJapan』、星海社では主に書籍、とこれまで10年近く出版物の編集に携わってきました。を作るノウハウは身に着けたし、ヒット作も手掛けてきた自負はありますが、30代も半ばに差し掛かったときに、この先10年、20年残るような書籍や、新たな出版の仕組みを作りたいと思うようになりました。出版不況の只中で、このままを作っているだけでは、いずれは出版社という船ごと沈没してしま

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    Tomosugi
    Tomosugi 2019/02/11
  • タレントを支配する巨大利権「テレビCM」のしくみ(田崎 健太) @gendai_biz

    「ヌードはNG」の契約書 キャスティング会社は「粗キャス」という、ターゲットに合わせた大まかなタレント起用リスト作りをすることがある。それは広告代理店の制作部門「クリエイティブ」とタレントの相性があるからだ。 「若い人をターゲットとした商品、例えば日清品のカップヌードルは、面白くて破天荒なCMを作りますよね。そうしたCMは、イメージを大切にするプロダクション、例えばジャニーズ事務所とは相性が悪い。ジャニーズのタレントは、定番の商品に投入すると、そこそこ売り上げを伸ばしてくれる。 ジャニーズは打ち合わせがとにかく細かい。ただ、やるべきことはきちんとやってくれるし、成果も出す。スマートな優等生という感じです。そもそも値段も安い。事務所の方針として、CMに頼らないというのがあるのでしょう。 例えば、SMAPは5人で1億数千万円。来、1人5000万円でもおかしくない。5人ならば2億5000万円

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    Tomosugi 2019/02/06
  • 映画監督・小林勇貴の「壮絶半生」(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

    ぶっ飛びの半生 「世の中には『理不尽な圧力』がたくさんあります。その圧力に抗いたいし、ものを言いたい…そういう気持ちを持ちながら、映画を撮っていますね。 僕自身も、人生を振り返るといろんな『圧力』を受けてきました。学生時代には、仲の良い友達が、突然不良の先輩に呼び出されて、因縁をつけられてリンチされるなんてことは日常茶飯事でしたし、理不尽な理由でカネを獲られることもありました。 高校を卒業してデザイナーになろうと思い、そのことを友達に語っても『なれるわけがない』『お前には無理だ』と、邪魔するように圧をかけてくる。で、その圧のなかに人の個性とか未来とかを取り込んで、押しつぶそうとする。 僕が育った富士宮は、そういう町でした。カネも、夢も、欲望も全部、周りの人や上の世代が『没収』しようとする。没収されたほうも、その理不尽に抗うんじゃなくて、また自分より下の者からなにかを没収しようとする。それっ

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  • この復元には、従来のヘーゲル「歴史哲学」を覆すインパクトがある(伊坂 青司) | 現代新書 | 講談社(1/2)

    歴史哲学」への毀誉褒貶 ヘーゲルのいわゆる「歴史哲学」は、これまで一般にどのようにイメージされてきただろうか。 ヘーゲル哲学への分かりやすい入門書とされる反面で、アジアを低く見るヨーロッパ中心主義の歴史観とか、理性法則に基づいた楽天的な進歩史観として揶揄されるというように、毀誉褒貶の相反する評価が入り乱れてきた。 『歴史哲学』の分かりやすさは、『精神現象学』や『論理学』のようなヘーゲル自身による著作ではなく、複数の聴講者による講義筆記録をもとに編集されたテキストという性格にある。 これまで一般に使用されてきた旧版テキストは、彼の死後、ヘーゲル全集の中の1巻として講義筆記録をもとに編集されたものである。 実はこの編集が曲者で、E・ガンスの責任編集による『歴史哲学』第1版(1837年)は、10年弱の間に隔年で5回講義されたうちの最終回講義(1830/31年)をベースにしながら、しかし複数の筆

    この復元には、従来のヘーゲル「歴史哲学」を覆すインパクトがある(伊坂 青司) | 現代新書 | 講談社(1/2)
  • ノムさんの告白「沙知代よ、君がいない毎日は本当につまらなくて」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

    どんな夫婦にも、やがて離別の日はやってくるもの。球界屈指の愛家だったこの人も、その現実に直面した一人だ。の一周忌を目の前に、いま何を思い、どう生きているのか。ありのままを語る。 何もできない男が独り ・沙知代が虚血性心不全で倒れ、85歳でこの世を去ってから、早いものでもうすぐ1年になる。 だだっ広い家で独り過ごしていると、ふとした瞬間に、あの日のことを思い出す。 忘れもしない昨年の12月8日、寒い日だった。 「大変です。奥様の様子が……」 昼過ぎにリビングでテレビを見ていたら、お手伝いさんが飛んできた。慌ててダイニングに行くと、事中の彼女が、座ったまま頭をテーブルにつけている。 「どうした?」と聞いて背中をさすってやると、一言、「大丈夫よ」と言ったきり動かない。彼女はどんなときも前向きで弱音を一切吐かない人だったけれど、まさかあれが最期の言葉になるとは思わなかった。 慌てて119番

    ノムさんの告白「沙知代よ、君がいない毎日は本当につまらなくて」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
  • 安倍晋三の正体〜安倍家三代、華麗なる政治家一族の謎に迫る(松田 賢弥) | 現代ビジネス | 講談社

    すべては偉大なる岸信介の血を残すために……。安倍晋三の母・洋子の執念は、この華麗なる政治家一族の姿をいびつなものにしている。養子縁組を繰り返し、家を守ることによって何が生まれたか? 安倍家三代を丹念に取材し、「安倍晋三」なるものの正体に迫った衝撃の書『絶頂の一族〜プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」』よりプロローグを特別公開します! プロローグ ゴッドマザー・安倍洋子を軸にした三代 養子縁組に依存するファミリー 11月とはいえ、時にあたたかい陽だまりの芝生の上で坊ちゃん刈りにカーディガンを羽織った二人の幼い男の子の間を、背広姿の初老の男が一緒に駆けっこに興じている。『毎日グラフ』(1956年12月9日号)に載ったスナップ写真の一枚で、男の子は4歳の安倍寛信と2歳の弟の晋三、初老の男は発足したばかりの自民党の幹事長・岸信介である。二人の男の子は、岸の娘・洋子が産んだ孫だった。この時、岸は

    安倍晋三の正体〜安倍家三代、華麗なる政治家一族の謎に迫る(松田 賢弥) | 現代ビジネス | 講談社
  • 男たちはなぜ「上から目線の説教癖」を指摘されるとうろたえるのか(北村 紗衣) | 現代新書 | 講談社(1/4)

    説教したがらない男の皆さん、安心してください 「マンスプレイニング」(mansplaining)という言葉をご存じだろうか。「マン」(man、「男性」)+「エクスプレイン」(explain、「説明する」) を縮めて動詞「マンスプレイン」(mansplain)、その動名詞が「マンスプレイニング」だ。知っている方も多いと思うが、一応オクスフォード英語辞典で定義を確認してみよう。 男性について使う言葉。(通常は女性に話しかけている時に)必要もないのに、横柄だったり、相手を見下していたりするようなそぶりでものごとを説明すること。とりわけ保護者ぶっていたり、男性優越主義的な態度を示していたりすると思われるような口ぶりの時に使う。(拙訳) つまり、相手の女性が既に知っていたり、説明してもらう必要がないと思っていたりするのに、男性が偉そうに説明をするのが「マンスプレイニング」だ。とくに女性の健康とか、性

    男たちはなぜ「上から目線の説教癖」を指摘されるとうろたえるのか(北村 紗衣) | 現代新書 | 講談社(1/4)
    Tomosugi
    Tomosugi 2018/11/15