近年、国内需要の低迷や新興国をはじめとする海外市場の活発化により、海外に目を向ける企業が急増している。これらの企業にとって、海外の人と対等に渡り合って市場を開拓し、自社の成長につなげることができるグローバル人材の確保は急務となっている。その方策の一つとして、青年海外協力隊経験者を採用したり、協力隊への社員の参加を人材育成の一環としたりする動きが広まりつつあり、JICA青年海外協力隊事務局への企業からの問い合わせも急増している。 グローバル人材といえば、「語学力」「高学歴」などのイメージが先行しがちだが、そもそもどのような人材なのか。その確保に向け、開発途上国で活躍する青年海外協力隊になぜ関心が高まっているのか。これらの疑問を解き明かすイベント「池上彰と考える『グローバル人材とは何か』」が、9月28日、東京都千代田区の共立講堂で開催された。ジャーナリストで東京工業大学教授の池上彰氏を迎えて、