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ブックマーク / www.nippon.com (5)

  • ブギウギの時代―笠置シズ子と服部良一の挑戦

    黒澤明監督、三船敏郎初主演の『酔いどれ天使』の酒場のシーンで、踊り歌い、強烈な印象を残す「ブギの女王」笠置シヅ子。戦後の大ヒット曲「東京ブギウギ」は、ビールのコマーシャルなどを通じて、今でもなじみ深い。作曲家・服部良一とのコンビが近代日の芸能史に刻んだ業績を、大衆音楽史研究の第一人者・輪島裕介氏と振り返る。 輪島 裕介 WAJIMA Yūsuke 大阪大学大学院人文学研究科教授(音楽学)。1974年金沢市生まれ。専門は大衆音楽研究、近現代大衆文化史、アフロ・ブラジル音楽研究。主な著書に『創られた「日の心」神話―演歌をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書、2010年/第33回サントリー学芸賞)。最新刊は『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』(NHK出版新書、2023年8月)。 「ジャングル・ブギー」の衝撃 「ウワォ ワオウワオ」「私は雌ヒョウだ」とほえるように歌い、踊る女。黒澤

    ブギウギの時代―笠置シズ子と服部良一の挑戦
  • 名古屋・味仙創業者が明かす「台湾にない台湾ラーメン」の誕生秘話

    台湾ラーメン」や「台湾まぜそば」など、日の飲業界を席巻しているピリ辛のそぼろ肉を使った「台湾風」の原点をたどると、名古屋市にある「味仙(みせん)」という店に行き着く。味仙の創業者であり、現在も経営の第一線に立っている郭明優さんは、日で生まれ育った台湾人だ。そんな郭さんがどうやって「台湾にない台湾ラーメン」をつくり出し、全国に広めたのだろうか。 台湾人が日に広めた味 日における広義の中華料理は、外来の料理でありながら、その流入の行程は単一ではなく、主に中国北部、中国南部、そして台湾の三種類に分けられる。例えば、国民となったギョーザは中国の北部でべている「鍋貼」が源流で、中国東北地方の出身者や満州などで生活した日人引揚者が持ち込んだと言われている。 一方、これも全国で人気のちゃんぽんは、九州の長崎に移民した福建出身者がもたらしたもので、モデルとなる料理は「湯麺」だったとちゃん

    名古屋・味仙創業者が明かす「台湾にない台湾ラーメン」の誕生秘話
  • 温故知新のアーティスト―山口晃

    山口晃は伝統的な日画の手法を借りながら、現代美術の最先端を切り開くアーティスト。ポップ感覚あふれる作品は世界からも注目を集めている。その創作の秘密をフランス人の日美術研究家が解き明かす。 関連記事:【Photos】 山口晃の世界 山口 晃 YAMAGUCHI Akira 画家。1969年東京生まれ。群馬県桐生市で育つ。東京芸術大学美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。大和絵や浮世絵を思わせる伝統的な手法を採り入れつつ、時空を自由に混在させ、人物や建築物を緻密に描き込む作風で知られる。2012年11月には平等院養林庵書院に襖絵を奉納。近著に『ヘンな日美術史』(祥伝社)、『山口晃大画面作品集』(青幻舎)などがある。 東京圖 六木昼図 / Tokei (Tokyo): Roppongi Hills / 2002 / 紙にペン、水彩 / pen, watercolor on paper

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    Tomosugi
    Tomosugi 2018/08/30
  • 日本人と英語(1):慢性的英語教育改革が招いた危機

    政府主導の「グローバル人材育成」の一環として、東京五輪が開催される2020年に “使える英語力育成” に向けた動きが加速し、小中高の英語教育、大学入試が大きく変わる。だが改革の根底にある発想に根的な問題がある。 「日人の英語」についての常套(じょうとう)句は、「グローバル時代だから英語を使えなければ困る」「でも日人は相変わらず英語下手」「日人が英語を使えないのは、学校で教える英語が文法訳読ばかりだから」「英語を話すことをもっと教えるべきだ」に集約される。会話中心の英語教育に変革されて30年近くたつのに、この見方は一向に変わらない。稿では、日人の英語を考える一助として、「使える英語」を目指して繰り返されてきた英語教育改革と、その結果が招いた危機的状況について考察したい。 政治主導の学校英語教育改革 日の公立小中高等学校での教育は、「学習指導要領」という文部科学省の告示で内容が定

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  • 「国籍」は揺らぎ続ける—世界の潮流から取り残された日本の国籍法

    2018年3月、外国籍取得に伴う日国籍喪失は「違憲」だとして、欧州在住の男性らが提訴。また、昨年の蓮舫議員の二重国籍問題を巡る論議は記憶に新しい。現在の日の国籍法は、時代の要請に沿うものなのか。歴史的経緯や時代的背景を踏まえ、移民問題を研究する社会学者が検証する。 最近、二重国籍問題や日国籍喪失を巡る裁判などがニュースになり、日の国籍の在り方に改めて注目が集まっている。二重国籍は、国際結婚から生まれた子の国籍選択の規定(22歳になるまでに日国籍を選ぶか否かを決める)に深く関わる。そもそも、日で最初の国籍法は国際結婚に対応するためのものだった。 19世紀に生まれた「先進的」国籍法近代日の国籍法は明治6年(1873年)の太政官布告第103号に始まるといわれる。この布告は外国人と結婚した日人女性および日人と結婚した外国人女性の国籍の在り方を決めたものだ。そして、これが最初の国籍

    「国籍」は揺らぎ続ける—世界の潮流から取り残された日本の国籍法
    Tomosugi
    Tomosugi 2018/05/09
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