イギリスでは、政権の経済政策が市場の混乱を招いたとして、トラス首相に対して与党・保守党内からも辞任を求める声が上がっています。こうした中、トラス首相は公共放送BBCのインタビューで政権運営の非を認め、謝罪したものの、「次の総選挙に向けて党を率いていく」と述べて辞任は否定しました。 トラス政権は、イギリス国内のインフレ率が記録的な水準となる中、大型減税によって経済成長を促す政策を掲げてきました。 しかし、財政悪化への懸念から、通貨ポンドがドルに対して急落するなど市場の混乱を招いたと指摘され、看板政策を相次いで撤回したうえ、今月14日には政権発足から1か月余りで財務相を解任する事態となりました。 こうした中、トラス首相は17日、BBCのインタビューで「これまでの過ちの責任を認め、謝罪したい。光熱費の支払いや高い税率に直面する人たちを助けたかったが、われわれの対応は度がすぎ、性急すぎた」と述べ、