*こちらの短編は『夏へのトンネル、さよならの出口』の本筋に大きく関わるため、本編読了後にお読みください。 花に潮風 この町はどこにいても潮の香りがする。 校舎二階の廊下を歩きながらそんなことを思った。 開け放された窓の向こうに海が見える。東京に居た頃はなかなか見られなかった景色も、ここ香崎では日常の背景だ。自然が多くて、心なしかセミの鳴き声も東京のものより元気に感じられる。 濃厚な夏の雰囲気に、しかし私はうんざりしていた。 潮風は磯臭くて肌がべたつくし、セミの鳴き声は耳障りだ。おまけに虫も多い。この自然ばかりで何もないど田舎に、短くとも高校を卒業するまで居なきゃならないと思うと、憂鬱だった。 「緊張してる?」 前を歩く浜本先生が、こちらを振り返って言った。 私が首を横に振ると、浜本先生はよく通る声で「なら安心」と言って、ある教室の前で足を止めた。ドアの上に『2―A』とプリントされた表札が見
丸山正雄(まるやま まさお) プロデューサー。日本のアニメ業界の黎明期から活躍している。1965年に虫プロダクション(旧)に入社。1970年にはTVアニメ『あしたのジョー』を世に送り出した。1972年にマッドハウスを設立。数々のTVアニメやOVAを手がけた。劇場映画では、今敏監督の全作品『PERFECT BLUE』(97)、『千年女優』(02)、『東京ゴッドファーザーズ』(03)、『パプリカ』(06)を企画・プロデュース。2006年には細田守監督の『時をかける少女』をプロデュースし、次作『サマーウォーズ』も担当する。片渕須直監督作品『マイマイ新子と千年の魔法』、『この世界の片隅に』にも、企画として立ち上げから携わった。現在はMAPPA代表取締役会長、スタジオM2代表取締役社長を務める。 登場する作品名・人物名等の解説 【1】『あしたのジョー』 虫プロダクション(旧)が制作し、1970〜71
日本時間3月11日に開催された第96回アカデミー賞で、「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」が日本映画として初めて視覚効果賞を受賞した。授賞式に参加したのは映像制作会社・白組に所属する4名。監督・脚本・VFXを担った山崎貴、VFXディレクターの渋谷紀世子、3DCGディレクターの高橋正紀、そして25歳のエフェクトアーティスト / コンポジターの野島達司だ。 映画ナタリーでは受賞を記念し、野島にインタビューを実施。スティーヴン・スピルバーグやアーノルド・シュワルツェネッガーとの交流、映画におけるVFXの関わり方、「普通の人間には無理」だという山崎の仕事ぶりについて話を聞いた。 ※高橋正紀の高は、はしご高が正式表記 取材・文 / 小澤康平 野島達司(ノジマタツジ)プロフィール1998年生まれ、東京都出身。エフェクトアーティスト / コンポジター。2019年に映像制作会社・白組に入社し、山崎貴の監督作
これが戸田氏の訳だったらどんな「甘い」ものになっていたのやら・・・。 ※P144より抜粋 Q『フルメタル・ジャケット』の字幕訳者を交代した理由は? そのマシュー・モディーンが主演した『フルメタル・ジャケット』の監督、スタンリー・キューブリックは究極の完璧主義者でした。自分の映画が公開されるときは、あらゆる国のポスターデザイン、宣伝コピーなどの宣材を全て、フィルムの現像の焼き上がりチェックまで、とにかく全てに目を通します。たとえば日本で印刷したポスターは色が気に入らないと言って、自分が住んでいて目の届くイギリスで印刷させていたほどです。 じつは『2001年宇宙の旅』(1968年)、『時計じかけのオレンジ』(1972年)など、過去の作品は大先輩の高瀬鎮夫さんが字幕をつけられていて、「キューブリックは字幕原稿の逆翻訳を要求するバカげたことをなさる大先生だ」とぼやいておられました。その高瀬さんが亡
続いては事前に募集されたファンの方たちからの質問コーナーに。 質問 その1) 劇場版で、絵コンテでは元々存在していたけどカットしたシーンや、 作画までされていたけどカットされたシーンがあると聞きました。それらのシーンを追加した『劇場版 SHIROBAKO ディレクターズカット版』を観てみたいです!ぜひとも制作していただけませんか!? 脚本の時は30分くらいカットしたんですけど、どこをカットしたのか今ひとつ覚えてなくて(笑)。さっき控室でも話したんですが、遠藤(亮介/CV:松本忍)はパチンコにハマっている設定でした。でもいくらなんでもそれはダメでしょということで、ゲームセンターに変わりましたね。初期では吉祥寺をウロウロしているシーンがあったんですよ。大体カットした部分はカットしてよかったと感じることが多いです。ほかの人にガッツリ切ってもらった方がテンポ良くなったりすると思います。(水島監督)
3人に2人が「映画館よりストリーミング鑑賞を好む」米調査 ─ 映画館に行かない理由は「他の観客で気が散る」2割 イメージ写真 アメリカの成人の3人に2人が、映画鑑賞の際はストリーミング配信による自宅鑑賞を好んでいるということが、最新の調査でわかった。 調査報告を行ったリサーチ会社HarrisXのアリ・ブラディー氏は、「映画館に通う熱心なファンがまだ存在することは最近の映画興行収入成績を見れば明らかですが、我々の調査によると、3人に2人の映画鑑賞者が自宅でのストリーミング鑑賞を好むということです」とコメント。「このことは業界に激動をもたらしていますが、同時に、コンテンツへの需要は高まる一方であることも意味しています。消費者のほぼ半数が、毎週ストリーミングで映画を鑑賞していると回答しています。これは映画館での鑑賞頻度に対して7倍以上となります」。 コメントからわかるように、この調査結果は、映画
ポケモン映画の第1作目『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(興収72.4億円 1998年公開)が、国内の歴代興収ランキングTOP100圏外となった。これにより26年間、TOP100位内にランクインしていたポケモン映画シリーズの作品タイトルが消えた。(興行通信社調べ) 『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』の場面カット(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)1998 ピカチュウプロジェクト 写真ページを見る 【写真】その他の写真を見る これはアニメ『ハイキュー!!』の完全新作映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2月16日公開)の興収情報が本日25日に発表され、公開38日間で興収79億円を突破。国内の歴代興収ランキングTOP100入りし、85位にランクインした
(1)変な家東宝 2週目[監督]石川淳一 [出演]間宮祥太朗/佐藤二朗/川栄李奈(3)劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦東宝 6週目[監督]満仲勧 [出演]村瀬歩/石川界人/日野聡(2)映画ドラえもん のび太の地球交響楽東宝 4週目[監督]今井一暁 [出演]水田わさび/大原めぐみ/かかずゆみ(-)四月になれば彼女は東宝 1週目[監督]山田智和 [出演]佐藤健/長澤まさみ/森七菜(4)ゴジラ-1.0東宝 21週目[監督]山崎貴 [出演]神木隆之介/浜辺美波/山田裕貴(5)デューン 砂の惑星PART2ワーナー 2週目[監督]ドゥニ・ヴィルヌーヴ [出演]ティモシー・シャラメ/ゼンデイヤ/レベッカ・ファーガソン(-)デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章ギャガ 1週目[監督]黒川智之 [出演]幾田りら/あの/種崎敦美(6)恋わずらいのエリー松竹 2週目[監督]三木康一郎 [出演
モノづくりの楽しさや苦しみを瑞々しく描いた本作は、脚本を『ラブライブ!』『宇宙よりも遠い場所』の花田十輝が担当、監督・演出からキャラクターデザインなど映像のほぼすべてを ぽぷりか,おはじき,まごつき で構成される映像制作チーム「Hurray!(フレイ)」の3名で作り上げた。 ヨルシカのMVやTVアニメ『可愛いだけじゃない式守さん』のED映像を手掛けるなど、今最も注目を集めるチームが満を持して送り出す初の劇場アニメーションは、フリー3DCGソフト「Blender」をメインツールとして制作が行われており、その独特で繊細な画作りにも注目が集まる。 劇中楽曲はボカロPとしても活躍するVIVIが担当、歌唱はSpotifyが活躍を期待する次世代アーティスト 「RADAR:Early Noise 2022」にも選ばれたシンガーソングライターの菅原圭が担当しており、中性的でエモーショナルな歌声で織重夕が楽
1995年に「坊っちゃん文学賞」大賞を受賞した 傑作小説「がんばっていきまっしょい」(敷村良子)。 自然豊かな松山を舞台に、 ボート部に青春をかけた女子高校生たちの成長を 瑞々しく描く物語は、 映画、ドラマと次々に実写化され、 日本中に共感と感動を呼び、 今回、初の劇場アニメーションとして誕生する。 どこまでも広がる青い空と青い海。 この日、三津東高校クラスマッチの ボートレースが開催されていた。 漕ぎ手を務めていた2年の村上悦子は、 負けを確信し漕ぐのをやめる。 やりたいことも見つからない。 家と学校を往復するつまらない毎日だ。 ある日、悦子のクラスに転校生がやってきた。 クラスマッチを浜辺から見ていたという 梨衣奈という名の転校生は、 ボート部は廃部にも関わらず 「ボート部に入りたい!」と 初対面の悦子に熱弁を振るう。 悦子と幼なじみの姫が力添えをして ボート部を復活させると、 同学年
思春期の鋭すぎる感受性というのは いつの時代も変わらずですが、 すこしずつ変化していると感じるのは 「社会性」の捉え方かと思います。 すこし前は「空気を読む」「読まない」「読めない」 みたいなことでしたが、 今はもっと細分化してレイヤーが増えていて、若い人ほど 良く考えているな、と思うことが多いです。 「自分と他人(社会)」の距離の取り方が 清潔であるためのマニュアルが たくさんあるような。 表層の「失礼のない態度」と内側の「個」とのバランスを 無意識にコントロールして、目配せしないといけない項目を ものすごい集中力でやりくりしているのだと思います。 ふとその糸が切れたときどうなるのか。 コップの水があふれるというやつです。 彼女たちの溢れる感情が、 前向きなものとして昇華されてほしい。 「好きなものを好き」といえるつよさを 描いていけたらと思っております。 (山田尚子監督の企画書より)
アニメ『ハイキュー!!』の完全新作映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2月16日公開)の興収情報が発表された。公開31日間で観客動員数491万人、興収70億円を突破した。(興行通信社調べ) 【写真】その他の写真を見る 公開3日間で興収22.3億円、動員152万人を突破した同作について、配給の東宝は「2024年公開作品でNo.1の初週興行収入を記録」と説明。 観客からの反応は「有給!ハイキュー!この日を待ってた」「ついにゴミ捨て場の決戦が見れると思って嬉しすぎて始まった瞬間から泣いた!」などの声が届いているとし、公開初日16日のX(旧Twitter)では、関連ワードが長時間トレンド1位となったと伝えている。
映画でエンドロールまで見ないとダメな風潮ってなんなん あんなのクレジットされることが大事なスタッフのための記録であって視聴者にはなんの関係もないやん マニヤがあれ見て何にどんなスタッフが起用されてるか発見してニヤニヤするだけのもんやん 一般人からしたらただの退屈な5分、10分でしかないやん 名前が出てきたらもう退出してええやん そんなん個人の自由やん 最後まで見なあかん風潮はやめーや
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