原作レイプとは言わせない──日本IBMの“オタクマーケター”が倍率500倍のSAOコラボを実施できた理由(1/2 ページ) 「業務基幹システムを支えるメインフレーム」「膨大なデータを収集して推論、学習するAI(人工知能)」──いずれも、世間一般的には少々お固く、ビジネス寄りな印象が拭えない話題だが、これらを題材にしながら、応募総数10万件、当選倍率500倍という大きな注目を集めたイベントがある。 2020年代のVR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術を題材にしたアニメ「ソードアート・オンライン」(以下、SAO)の世界を現代の技術で再現したら──そんなイベントを仕掛けたのは日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)だ。成功の秘密は社員の底抜けた作品愛と、強いこだわりにあった。