ディープラーニングを活用した、アニメを高解像度に変換できるサービス「AnimeRefiner」(アニメリファイナー)が登場。低解像度と高解像度の動画を学習したAIが高解像の状態を予測し、動画のノイズなどを取り除く。 AIベンチャーのラディウス・ファイブは2月19日、ディープラーニングを活用し、アニメを高解像度に変換できるサービス「AnimeRefiner」(アニメリファイナー)の提供を始めた。低解像度と高解像度の動画を学習したAIが高解像の状態を予測し、動画のノイズなどを取り除く。4K・8Kのコンテンツ制作にかかる時間や費用、工程数など制作現場の負担を軽減する狙い。 HD(1440×1080ピクセル)のアニメは4Kサイズ(3840×2160ピクセル)以上、フルHD(1920×1080ピクセル)のアニメは8Kサイズに変換が可能という。動画の他、原画の処理にも対応する。 従来の技術は、動画を引
テレビ売り場は4Kテレビが主役になったが、この状況を主導したのはテレビ放送ではない。映像ストリーミング配信などの有料サービスだった。 かつて、テレビを取り巻く事業環境はとてもシンプルだった。 主なコンテンツは地上波のテレビ放送。そのテレビ放送をいかにキレイに見せるか。VHSやDVDといったパッケージ販売コンテンツも存在はしていたが、テレビ受像機とはテレビ放送を楽しむための商品であり、そこに大きな経済的な価値があった。メディアとしても、装置としても。 これはデジタル放送の時代になっても変わらなかったが、スマートフォンの普及やインターネットの高速化、さらに海外を中心に進んだ映像配信サービスの市場規模が拡大したことなどで、徐々に市場環境は変化している。 4K化を主導したのはストリーミング配信 テレビ受像機の市場を見渡すと、完全に「4K時代」を迎えていることが分かる。2013年の時点で約27万台に
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「なぜ、4Kテレビをたくさん売ってしまったのか……」 首都圏某所に店舗を構える中小電器店の店主は悔悟の日々を送っている。昨年12月に高精細、高画質を標榜し鳴り物入りで始まった4K8K衛星放送。この店では4K放送が始まる前までに1台30万円ほどの「4Kテレビ」をなじみの客を中心として、数十台売った。 「4K放送の映像は別世界」「東京五輪はきれいなテレビで見たほうがいいよ」。昨秋、店主は顧客らに繰り返しこう勧めた。4K8K放送は2K(フルハイビジョン)よりも鮮明な映像が売り。テレビCMやパンフレットなどにうたわれていたフレーズを売り文句とした。 ところが、昨年の放送開始からほどなく、この店主は4Kテレビの販売をきっぱりやめてしまった。理由は放送を見た客の反応があまりに「想定外」だったからだ。 いざ4K放送が始まると、テレビの購入者から「画面が暗い」「暗すぎて鮮明かどうかもわからない」との苦情が
BSの4K放送をめぐり、一部の視聴者から「暗く見える」との指摘が出ています。放送局やメーカーは、こうした指摘が出る前に気づかなかったのでしょうか。今後、対策をとることはできるのでしょうか。テレビの画質や技術に詳しいAV評論家の折原一也さんに聞きました。 制作者はまじめに作っている ――4K放送が「暗く見える」と指摘されるのはなぜですか。 放送局など映像制作者は、(4Kの映像信号である)HDRの編集をする際、世界中でほぼ同じ「マスターモニター」を使っています。輝度が1000nit(ニト=輝度を示す単位。1nitは1カンデラ毎平方メートル)あり、やや暗い環境で確認すると指定されています。制作者は正しくきれいな映像をまじめに作っているつもりでしょう。一方、日本で4K放送を見る視聴者の多くは、昼間は外光が差し込むような明るいリビングで見ています。制作者よりもずっと明るい環境で、しかもパネルの輝度が
検証 4K放送は暗いのか⑥最終回 映像の美しさを売りに2018年末に始まった4K放送に、視聴者の一部から「画面が暗い」との指摘が出た。その事実を確かめ、原因と対策を探るべく、半年近く取材を続けてきた。実験映像をもとに、テレビメーカーや放送局、業界団体、映像の専門家など、取材した相手は40人以上に及ぶ。 映像の美しさは明暗だけでは測れないし、美しい映像を届けようと放送局やメーカーの人たちが大変な努力を重ねていることもわかった。それでもやはり視聴者の立場で考えたときに、4K放送はいくつかの見過ごせない問題点を抱えていると言わざるを得ない。 4K放送が「暗く見える」との視聴者の意見がある。「テレビの輝度が低いと画面は暗くなる」との複数の技術者の証言がある。なのに、画像の明暗にかかわる大事な指標である「輝度」の数値を多くのメーカーは公表していない。 放送局側の都合で、従来の2K放送用の機材で撮影し
検証 4Kは暗いのか① 首都圏に住む60代の男性は、その日がくるのを楽しみに待っていた。 リビングには58インチの4Kテレビ。専用チューナーもそろえ、BSの4K放送がスタートした2018年12月1日を迎えた。 「別世界」という4K放送の番組はいったいどれほど美しく見えるのだろう? やがて番組が始まり、男性の期待は、すぐに困惑に変わった。 「あれ、暗いな……」 昨年末に始まったBSの4K放送が「暗く見える」との情報が朝日新聞に寄せられました。テレビの問題なのか、放送の問題なのか。原因と対策を追った取材の一部始終を6回のシリーズでお伝えします。ご意見や感想は(keizai@asahi.com)にお寄せください。 それまで見ていた地デジ(2K放送)に比べ、4K放送のほうが画面が暗いと感じた。 「別世界だから」 男性が4Kテレビを買ったのは、放送開始を2カ月後に控えた18年10月のことだ。長年付き
昨年12月より4K8K衛星放送がスタートし、これに対応する録画機もすでに出回っているものの、録画したものを光ディスクに記録した場合の再生互換性にはまだまだ課題が残っているという(AV Watch)。 4Kコンテンツ向けの光ディスク規格としてはUltra HD Blu-ray(UHD BD)がある。すでにUHD BD再生に対応したプレーヤーは登場しているが、4K放送対応レコーダーで録画したコンテンツをBlu-rayディスクに書き出したものはそのままでは一般的なUHD BD再生機器での再生ができないという。さらに、たとえばパナソニックのレコーダで書き出したBlu-rayディスクはシャープのレコーダでは再生できない、というメーカー毎の互換性問題もあるそうだ。 これは、著作権保護規格の違いや、記録方式の違いなどが原因だという。
2月中旬、気になるニュースがありました。プロダクション I.GとNetflixが「4K HDRの手描きアニメーション」を共同制作するというものです。アニメーション制作の有力会社と世界的な映像プラットフォームの試験的な取り組みです。 「ついにそんな時代に!」と感慨深いと同時に、一体どうやって実現するのだろう、という疑問も持ちました。 映画やテレビ番組の高画質化は、多くの人には自然な流れです。当然アニメでも、と思うかもしれません。 しかし実写の高画質化が現実にある対象をよりリアルに映すのに対して、アニメは対象物が完全な創作物です。よりリアル感を出すには、対象物自体もより精密にしなければなりません。 問題のひとつは解像度をあげると、本来見えなくてよいものが、目につき始めることです。それは旧作アニメのHD化の際にすでに指摘されてました。 解像度があがることで、手塗りのセル画ペイントのムラや、撮影の
2018年12月1日、いよいよ「新4K8K衛星放送」が開始される。そこで今回は、新たな放送を手軽に楽しめる「チューナー内蔵モデル」を、メーカー別にまとめて紹介する。 「新4K衛星放送」を視聴できるチューナーを内蔵したモデルは、東芝、シャープ、三菱電機、ハイセンス(12月上旬発売)、ピクセラから発売されている。なお、国内メーカーで最初に「新4K衛星放送」への対応を発表したのは、東芝だ(視聴には、東芝から配布される「BS/CS 4K視聴チップ」の装着や、「新4K衛星放送」対応のアップデートが必要)。 いっぽう、8K放送/4K放送の受信に対応した8Kチューナー内蔵モデルは、現時点では、シャープのみとなっている。 ■東芝、BS/CS 4Kチューナー内蔵の有機ELテレビ「REGZA X920」を7/25に発売 BS/CS 4Kチューナーを内蔵した4K有機ELテレビ「REGZA X920」シリーズ。U
新4K・8K放送、テレビ局もテレビメーカーも「やる気なし」のワケ 12月1日からスタートするそのウラで 新4K・8K衛星放送が間もなく始まる、そのウラで… 現在のハイビジョンを超える新映像規格と謳われる4K・8K。 その「新4K・8K衛星放送」の開始まで残すところわずかとなった――。 12月1日からNHKと民放キー局のBS4局などで放送開始するとあって、4K・8K衛星放送への期待感は膨れ上がっているように見える。 11月14日より3日間にかけて幕張メッセで行われていたメディア&エンターテインメント総合展示会『InterBEE2018』でも、これを喧伝する展示やセミナーがいくつもあった。 が、実はこの直前のタイミングで、いまだ肝心の新4K・8K衛星放送に対応したテレビがほとんど普及していないという現実をご存じだろうか。 新放送を始める民放各局にしても、ピュア4Kと呼ばれる本来の画質を100%
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