日本政府は日本に駐留する在日米軍の戦闘機に関し、国内で定期的に整備する対象機種を広げる。航空自衛隊機で整備実績がある三菱重工業とIHIに受け入れ拡大を打診する。これまで日本国外で実施していた機体の整備を国内でも可能とし、短期間で補修して東アジアでの中国などの動向に機動的に対応できる体制にする。現在、在日米軍の戦闘機のうち「F18」や最新鋭戦闘機「F35」は日本で整備や補修をしている。新たに「F
2024年に入り、ウクライナへ新たな「ゲパルト」自走対空砲が供給されました。誕生から50年以上も経過した旧式兵器が好まれる理由はどこにあるのでしょうか。 旧式車両がまさかの活躍 2024年1月3日、ドイツはウクライナへの支援として、新たに「ゲパルト」自走対空砲3両と、対空機関砲用砲弾3万発を送ったと発表しました。同車両はウクライナがロシアの侵攻を受けた直後、2022年4月に50両が供給されたのを皮切りに、ドイツ以外の国からも含め、何度か引き渡されています。 拡大画像 ゲパルト自走対空砲(画像:KMW)。 実は、ウクライナとロシアの戦いが始まるまで、同車両は時代遅れの兵器とみなされていました。1973年に配備が開始されたもので、基本設計は50年以上前の車両です。ドイツでは2010年に退役しており、当初はドイツがウクライナ支援をアピールするための供与といわれたことも。 しかし実戦投入されると、
ベストセラー戦闘機F-16を上回る性能と、軽戦闘機F-5譲りの低い取得・整備コストを併せ持ち、傑作戦闘機になり得る素質を大いに示しながら、どこの国にも採用されず消えていったF-20「タイガーシャーク」。その出自と顛末を振り返ります。 F-20の原型 F-5戦闘機って? 1980年代中頃、東西冷戦下における同盟国への援助合戦の「落し子」として、アメリカで誕生したとある高性能機が、どこの国からも採用されることなく生涯を閉じました。その名は「タイガーシャーク」。性能面でも価格面でも優れた機体だったのですが、なぜ試作に終わってしまったのでしょうか。 拡大画像 パリ航空ショーで展示されたF-20「タイガーシャーク」(画像:アメリカ空軍)。 さかのぼること70年ほど前の1950年代末、旧ソ連(現ロシア)はその同盟国に、MiG-17「フレスコ」やMiG-19「ファーマー」といった戦闘機を供給するようにな
空母化改装をした護衛艦「かが」と演習するかも。 日米英の3か国で共同演習も定期的に実施へ イギリス国防省は2024年4月11日、航空母艦を中心に複数の軍艦や補給艦、潜水艦などからなる、いわゆる空母打撃群(キャリア・ストライク・グループ)を東アジア地域へ派遣し、日本へ寄港させると発表しました。 時期は2025年、派遣される空母は「プリンス・オブ・ウェールズ」になります。 拡大画像 イギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」(画像:イギリス海軍)。 「プリンス・オブ・ウェールズ」は、イギリス海軍史上最大の軍艦であるクイーン・エリザベス級航空母艦の2番艦です。満載排水量は約6万8000トン、全長は284mあり、F-35B戦闘機や各種ヘリコプターなど合わせて最大48機を搭載・運用することができます。 2021年9月には、姉妹艦「クイーン・エリザベス」を中心とした空母打撃群が来日しており、日本
WW2開戦前夜、ドイツとの戦争に備え生産していたら、開戦前に国ごと乗っ取られてまるごと使用されてしまった戦車があります。しかも高品質で、その後のドイツの進撃を支えてしまった38(t)戦車の皮肉なお話。 「良い兵器」とは何か 電撃戦を支えてしまった38(t)戦車 強い戦車とはどんな戦車をイメージするでしょうか。強力なエンジン、大きな主砲、厚い装甲、いわゆる「走・攻・守」に優れた戦車をイメージするかもしれません。そうした主砲の口径や装甲厚といったカタログデータも大事ですが、もっと重要なことがあります。それは「動くこと」です。 いくら「走・攻・守」のカタログデータがよくても、故障ばかりしていては役に立ちません。それどころか戦闘中の故障は致命的です。多少、装甲が薄くても主砲が小さくても、とにかく故障しないで動く戦車が現場部隊で歓迎されたのも当然といえるでしょう。 拡大画像 ロシアのクビンカ戦車博物
1940年5月から開始されたフランス及び西欧に対するナチスドイツの「電撃戦」と呼ばれた侵攻作戦。それを支えた存在のひとつともいわれるのが、チェコ製の戦車である38(t)です。 開戦序盤に戦車不足のドイツ機甲部隊を支える 1940年5月から開始されたナチスドイツによるフランス及び西欧への侵攻作戦は「電撃戦」ともいわれ、戦車や自動車などの機甲部隊を中心とした戦法で圧倒した戦として知られています。その電撃戦を支えていた戦車のひとつが、チェコのシュコダ社が開発した軽戦車「38(t)」でした。 拡大画像 元々はチェコ製の38(t)戦車(画像:パブリックドメイン)。 第二次世界大戦は1939年9月1日、ドイツが突如としてポーランドへ侵攻し、始まることとなります。実はこの戦争は当初、ドイツの戦争準備が完全に整った状態で始まったわけではなく、冒険的外交をしすぎたためにイギリス、フランスの参戦を招き、なし崩
戦場では、時に相手に「バカな!?」と思わせる作戦が展開されます。それは、航空機が誕生し、より三次元的な戦いが展開されるようになった20世紀以降も変わりませんでした。 航空機を使った大戦中画期的だった爆撃作戦! 拡大画像 国立アメリカ空軍博物館に展示されるドーリットル隊長機のB-25(画像:アメリカ空軍)。 戦場では、時に相手に「バカな!?」と思わせる作戦が展開されます。それは古代から近世はもちろん、航空機が誕生し、戦い方が三次元的になった20世紀以降も変わらず、特に第二次世界大戦中はそうした奇抜な作戦が多数展開されました。その中でも、航空機をもちいた画期的だった作戦3選を紹介します。 「まさか空母から爆撃機が飛ぶなんて!?」アメリカ軍ドーリットル空襲 日本軍相手に太平洋の各地で劣勢が続くさなかの1942年4月18日、アメリカ軍は日本本土に初めての空襲を行いますが、その方法はかなり奇抜なもの
オランダ軍の海兵隊が3月、米軍北部訓練場で行われた米海兵隊の訓練プログラムに参加していたことが27日分かった。沖縄防衛局はオランダ軍の来沖を把握していなかったが、第3海兵師団の交流サイト(SNS)が訓練の動画を流していた。在日米軍基地で米軍以外の他国軍が訓練することは日米安全保障条約で認められないが、条約を逸脱して他国が訓練に参加するといった事例はたびたび起きている。識者は「事実上の安保条約違反が常態化している」と問題視している。(社会部・塩入雄一郎) 米軍の第4海兵連隊とオランダ軍の海兵隊員が3月10日から2週間、北部訓練場でジャングルリーダーコースに参加したことを第3海兵師団の「X」やフェイスブックなどが紹介。「厳しいジャングル環境に米軍と同盟軍が対応するよう設計した」と説明している。 動画では、オランダ軍の海兵隊員2人が北部訓練場内で米海兵隊の指導官から説明を受ける場面が流れる。別の
ウクライナ軍に3万機以上のドローンを供給してきた軍事援助ボランティア(Come Back Alive)は「米国の小型ドローンは未成熟だ」と明かし、Wall Street Journalは「ウクライナで米国製ドローンが存在感を失っているは当局の規制に原因がある」と報じた。 参考:How American Drones Failed to Turn the Tide in Ukraine 戦いの優劣は左右するのはシステムのスペックではなく適応へのスピードAIを搭載した小型ドローン開発に挑戦しているスタートアップ企業らは「伝統的な大手企業が製造する軍事用ドローン」ではなく、早く安く供給できる商用ドローンの開発に照準を合わせており、米国を拠点とするドーロン関連企業(約300社)にも過去2年間で25億ドルの資金がベンチャーキャピタルから流れ込んでいるものの、ウクライナ当局は「米国製ドローンは壊れやす
九州大学で教材として使われていた古いディーゼルエンジンが、このたび静岡県御殿場市で公開されました。これ、実は旧日本軍の戦車用だったとのこと。ただ、関係者は皆そのことを知らなかったとか。なぜ、そうなったのか理由を探ります。 昭和初期に作られた戦車用エンジン 静岡で初の展示 静岡県御殿場市の自動車会社「カマド」で2024年4月7日、NPO法人「防衛技術博物館を創る会」(以下、NPO法人)が収蔵品の見学会を開催しました。 今回の目玉は北海道から譲渡され、現在レストアに向けてクラウドファンディングを実施中の「九五式軽戦車改造ブルドーザー」(通称:ハ号ブル)です。しかし、それ以外にも本イベントが初公開となった珍しい逸品がありました。それが旧日本陸軍戦車用のエンジンである、A6120VD型直列6気筒空冷ディーゼルです。 これは、NPO法人がイベントを開催する1か月ほど前、今年3月に九州大学の内燃機関研
米国製の地対空防衛ミサイルシステム「パトリオット」。ドイツ西部で(2023年10月23日撮影、資料写真)。(c)Ina FASSBENDER / AFP 【4月17日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は16日、ロシア軍がキーウ州最大級の火力発電所を破壊することができたのは、防空ミサイルが底を突いたためだと説明した。 ロシアはここ3週間半、ウクライナの電力供給網を集中的に攻撃。100万人以上が停電の影響を受けている。 トリピリスカ(Trypilska)火力発電所は11日、ロシアのミサイル攻撃で破壊された。 ゼレンスキー氏は米公共放送PBSのインタビューで、「ミサイル11発が飛来した。最初の7発は迎撃に成功したが、残りの4発がトリピリスカを破壊した。なぜか? こちらにミサイルが一発もなかったからだ」「トリピリスカを守るためのミサイル
この戦争では、FPV(ファースト・パーソン・ビュー、一人称視点)ドローンと呼ばれる、ごく小型で安価なドローンが最も強力な兵器として使われている。もともと民間のレース用に開発されたFPVは、操縦士が地上から操縦し、爆発物を積んで標的に突っ込ませることが多い。その一方で、前線付近では防空システムが重点的に導入されているため、一般的な軍用機の姿は比較的珍しくなっている。
艦橋にも戦闘機運用に必須の装備が。 姉妹艦「いずも」も改装に着手済み ステルス戦闘機F-35Bの運用能力を持たせるため飛行甲板などの改修工事を行っていた海上自衛隊の護衛艦「かが」が2024年4月8日、報道関係者に公開されました。同艦では艦長の國分一郎1等海佐自ら報道陣を案内、飛行甲板だけでなく航空管制室などの艦内も見ることができました。 「かが」は、海上自衛隊最大の護衛艦である、いずも型護衛艦の2番艦です。ヘリコプターの同時発着艦が可能なよう、空母に似た、いわゆる全通甲板型の形状をしているのが特徴で、横浜市にあるJMU(ジャパンマリンユナイテッド)磯子工場で建造され、2017年3月に就役しています。 拡大画像 呉基地に停泊する海上自衛隊の護衛艦「かが」。改装終了に伴い、艦首構造が台形から四角形に変更されている(深水千翔撮影)。 一見すると、既存のひゅうが型護衛艦に似ていますが、任務の多様化
ウクライナのゼレンスキー大統領=1月11日、ラトビアの首都リガ/Gints Ivuskans/AFP/Getty Images (CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、徴兵の対象となる男性の最低年齢を27歳から25歳に引き下げる法案に署名した。 法案は昨年5月に議会で可決されたが、ゼレンスキー氏は今まで署名していなかった。 これによって徴兵対象者が何人増えるかは明らかでない。 議会は法案可決後、兵員が必要とされるなかで適格な相当数の市民を動員できない状況は望ましくないとの声明を出していた。 ウクライナでは戒厳令の下、対象の男性がまず軍に招集され、次の段階で戦闘に動員されてきた。新法では動員対象が27歳のまま据え置かれたが、議会ではさらにこれを25歳に引き下げる法案も検討されている。 戒厳令では、18~60歳の男性の出国も原則として禁止されている。 徴兵年齢の拡大をめぐっては、軍の
(CNN) ロシア軍が、ウクライナ軍の防衛を破壊し、前線の均衡を崩す強力な空中からの爆弾を使い始めたことがわかった。ソ連時代の基本的な兵器を幅15メートルのクレーターを生み出す滑空爆弾に改造することでそれを実現している。 爆弾は「FAB―1500」で重さは1.5トン。その約半分が爆薬だ。ウクライナの防空網の大部分にとって圏外である約60~70キロの距離から戦闘機によって上空から投下される。FAB―1500は、ロシアがウクライナでどのように戦争を戦っているかを示す新たな事例であり、領土を奪う前に大規模な破壊を引き起こしている。 ウクライナ東部ドネツク州で撮影された最近の映像には、ウクライナ軍が防衛を調整する火力発電所や工場、高層ビルを直撃した爆弾の計り知れない威力が捉えられていた。 FAB―1500は誘導システムと広げられた翼によって目標に向かって滑空する。爆弾の開発に関する著書のあるジョセ
やっぱりパレード専用? 機能的に優れる しかし高すぎる! ロシア国営メディアであるメディアである「RIAノーボスチ」は2024年3月4日、同国の最新鋭主力戦車であるTー14「アルマータ」がウクライナの戦場に投入されない理由について高すぎるコストに問題があると報じました。 拡大画像 走行テストを行うT-14「アルマータ」(画像:ロシア国防省) 同戦車の開発・製造を担うウラルヴァゴンザヴォートを傘下に置く国営企業ロステックのセルゲイ・チェメゾフ事務局長は、RIAノーボスチの取材に応じ、「『アルマータ』は既存の戦車よりも機能的には優れている。しかし高すぎる。T-90を買う方が簡単だ」と述べたそうです。 報道によると、ロシアは2022年2月から続くウクライナとの戦闘のため、なるべく安価に新しい兵器を大量に揃える必要性があり、基本形はT-72をベースに開発されているため、低コストに抑えられるTー90
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