小林幸子といえば、今、ニコニコ動画で最も注目されているアーティストのひとりである。 数年前からニコ動ユーザーの間で、小林は(過去『NHK 紅白歌合戦』などで披露された、我々の想像を超える壮大な衣装のイメージなどから)“ラスボス”と呼ばれ、親しまれてきた。そして、この声に応えるように、小林は2012年、ニコニコ生放送に初登場。さらに同年末のニコニコ動画の年越しイベントにも動画コメントの形で参加。いずれもユーザーたちから熱狂的に受け入れられてきた。 また最近では、2013年9月に“歌ってみた”動画『【初投稿】ぼくとわたしとニコニコ動画を夏感満載で歌ってみた【幸子】』を初投稿して、いきなりの100万回再生を突破と、ニコニコ動画における小林幸子人気はヒートアップし続けるばかりである。 ではそんな状況について、小林幸子自身はどう捉えているのだろうか。BARKSの独占インタビューで語ってもらった。 ◆
サービス開始から6年目を迎えた「ニコニコ動画」。当初は一般ユーザーの動画投稿サイトだったが、自社制作番組を配信したり、オープン化された記者会見などを生中継、ユーザーを集めたイベントも開くなどメディアとして独自の存在感を発揮している。会員は4月末で2725万人で、平成22年には動画部門の黒字化も果たした。提供するドワンゴの川上量生(のぶお)会長(43)に、その歴史とビジョンについて語ってもらった。(織田淳嗣)「弾幕」の由来 ニコニコ動画では、見た人が書き込んだコメントが画面上に表示され、他のユーザーのコメントを見ながら動画を楽しめるのが最大の特徴だ。時には画面を埋め尽くすほどのコメントが流れることから、「弾幕」とも呼ばれる。 --コメント機能の発想はどこから 「2ちゃんねる(掲示板)に実況スレッド(テレビ番組などを見ながら大勢のユーザーが感想などを書き込む場所)があり、それの映像版をやりたい
今は“無駄なこと”が不足しているから,僕らは「ニコニコ超会議」をやったんです――ドワンゴ川上量生氏との対談企画「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」第6回 副編集長:TAITAI 123→ 4月28日,29日に開催された「ニコニコ超会議」は,会場来場者9万人以上,ネット来場者に至っては約350万人という盛り上がりを見せた。連載第6回目となる,ドワンゴ・川上量生氏との対談企画「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」ですが,今回は,そんなニコニコ超会議についてのお話を座談会形式でお送りします。 大盛況だったにも関わらず,川上氏曰く「約4〜5億円の大赤字」というニコニコ超会議。なぜドワンゴは,そこまでのお金をかけて,このイベントをやろうとしたのか。ニコニコ超会議で彼らがやりたかったこと,そして狙っていたこととは一体……? 座談会は,ニコニコ超会議の統括プロデューサーを務めた横澤大輔氏と,併催さ
「ニコニコ超会議」に登場されるクリエーターさんへの突撃インタビュー第2弾をお届けします。ニコニコ動画の一大ジャンルに同人ゲーム作家ZUN氏の個人サークル〈上海アリス幻楽団〉が製作している弾幕シューティング「東方Project」関連の動画があります。その中でも特に有名なのが、ゲームで使用された曲のアレンジ作品をPVにした「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」「患部で止まってすぐ溶ける~狂気の優曇華院」などの投稿動画でしょう。今回登場いただくのはそのPVを製作したFLASHアニメ作家、カギさんです。 3面くらいでばんばん落ちる ――「ニコニコ超会議」では4月29日の「超クリエイターズサミット」午後1時からの「アラカルト」の部に出演ですね。そもそも、カギさんがFLASHアニメを制作し始めたのはいつごろからなんですか? カギ 大学に入ってすぐなので2004年の5月くらいからでしょうか。高校生のこ
歌詞とメロディーをパソコンに入力すると合成音声による「歌」が簡単にできるソフト「ボーカロイド」で曲を作り、投稿サイトで公開するユーザーの活動が注目されている。ドワンゴ運営の「ニコニコ動画」に昨年投稿されたオリジナル作品は約3万件に上り、ユーザーがプロの作曲家に転身するケースも出てきた。「ボーカロイドが新しい音楽シーンを生み出している」と指摘する声もある。(竹中文) ◇ 「ボーカロイド」はヤマハが平成16年に商品化した歌声合成ソフト。19年に「ボーカロイド2」が登場し、同年発売された16歳の少女を仮想歌手にできるソフト「初音(はつね)ミク」は大ヒットした。ドワンゴによると、ニコニコ動画へのボーカロイドによるオリジナル作品の投稿数は、19年には1483件、翌年には1万1581件へと急増。昨年は音色の変化がより滑らかになった「ボーカロイド3」が発売され、投稿数は
プロ棋士対コンピュータ「将棋電王戦」の第1回戦が2012年1月14日おこなわれ、コンピュータ・ボンクラーズが日本将棋連盟会長の米長邦雄・永世棋聖を下した。対局後の記者会見では敗れた米長永世棋聖が「万里の長城を築きながら、そこから穴が開いて攻めこまれた」と自身の敗北を表現。1秒に1800万手を読むというボンクラーズに対して「手を読ませない」作戦で序盤は想定通りの展開だったとしたものの、終盤に相手がコンピュータであれば「取り返しのつかないうっかりミス」を犯していたことを明かし、悔しさを滲ませた。 ・[ニコニコ生放送]将棋電王戦後、米長永世棋聖の会見から視聴 - 会員登録が必要 http://live.nicovideo.jp/watch/lv73267631?po=news&ref=news#8:26:40 男性プロ棋士が公式対局で敗れたのは初めてであり、歴史的な瞬間となった「将棋電王戦」。以
角川コンテンツゲートが「BOOK☆WALKER」で配信している電子書籍が読めるWebサービスで、電子書籍上にニコニコ動画のような流れるコメントを付けられるのが特徴だ。iPhone/iPad版も同時に登場している。リリースと同時に、角川グループホールディングスと共同で、「角川ニコニコエース」が創刊。「ケロロ軍曹」など人気作をラインナップし、イラストコンテストなどを通じてニコニコ静画とも連携する。 発表会において、角川グループホールディングス会長の角川歴彦氏、ドワンゴ会長の川上量生氏の2人が対談した。テーマは電子書籍そのものからWeb時代の著作権にまでおよんだ。「コメントもコンテンツの一部」「作品が改変禁止になったのはつい100年前の話」など、刺激的な話題が相次いだ。一部を抜粋して紹介したい。 楽しむためのプラットフォームを作りたい ―― そもそもどうしてドワンゴと一緒にやろうということになっ
2次創作がコンテンツの寿命を延ばす──角川会長と川上会長が話す、ネット時代の電子書籍(1/3 ページ) 角川とニコ動が手を組んだ電子書籍サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」の公開に合わせ、角川グループホールディングスの角川歴彦会長と、ドワンゴの川上会長が対談。電子書籍や著作権、Amazonの動向などを語り合った。 角川グループとニコニコ動画が手を組んだ電子書籍サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」の公開に合わせ、角川グループホールディングスの角川歴彦会長と、ドワンゴの川上量生会長によるトークセッションが開かれた。誰でもコメントを投稿できる時代の電子書籍や著作権、日本で電子書籍を販売したいAmazonの動向などを語り合い、ライブ配信したニコニコ生放送には約1万7500人が来場した。 提携のきっかけは 角川グループとドワンゴは約1年前に包括的な業務提携を発表。角川の電子書籍プラットフォームとニコ
マンガやアニメ、ゲームといった、いわゆるオタク産業の動きを、ビジネスライクに見ていこうという本コラム、第22回では「ニコニコ動画(原宿)」の「ニコニコ生放送」で、「魔法少女まどか☆マギカ」(以下「まど☆マギ」)の一挙無料生放送を、しかも日台同時行う旨をお伝えしたが、一体どうしてこんな暴挙、というか快挙が実現したのか、素朴な疑問をニコ動さんにぶつけてみた。すると快く取材に応じていただけたので、今回はその内容を。お相手していただいたのはニコ動を運営するドワンゴのニコニコ事業本部長・千野裕司さんと、同本部のコンテンツ企画制作部長・木村良輔さんだ。まずは日台同時放送に至った経緯について。 「もともとニコ動の海外で一番(業績の)いいのは台湾なんですよ。登録ユーザーが26万人もいるぐらいで」 と話すのは千野さん。ちなみに国別に見るとユーザー数はアメリカが8万人、韓国が同じく8万人、中国が5万人とい
自分でプレイしたゲームの映像を、キャプチャして動画サイトなどに投稿する「プレイ動画」。ニコニコ動画やYouTubeでも人気のカテゴリだが、本来ゲームの動画をインターネットなどに投稿するのは著作権法違反。現状では「黙認」しているメーカーも多い一方で、以前から一部のメーカーやクリエイターからは、しばしばこれを問題視する声もあがっていた。 そんなプレイ動画に先日、真正面から異を唱えたのが、美少女ゲームソフトメーカー「Aile」代表の、みやび氏(@miyabi_aile)こと渡辺雅宣氏だ。こちらの記事でもお伝したとおり、みやび氏は自社タイトルの動画がニコニコ動画にアップロードされたことに対し、Twitterで「正規購入ユーザーのゲームを楽しむ権利を貶める、愚弄する行為には徹底交戦します。」、「私の内部にあるROE(交戦規定)ではすでに交戦が認められている状況になります。」などとツイート。ユーザー、
動画サイト「Ustream」と「ニコニコ動画」の前でリアルタイム・マジックショーに挑戦した超魔術師、Mr.マリックさん 動画サイト「Ustream」と「ニコニコ動画」でマジックの生中継に挑戦した超魔術師、Mr.マリックさんとの一問一答は以下の通り。(池田証志)−−なぜマジックをネットで生中継しようと考えたのですか「マジックは昔から、ライブでみせるものでした。テレビが普及していない時代、特にアメリカのようにいろんな国から流れてきた人たちが集まってきたところでは、エンターテインメントの王様だった。テレビが出てきて、人々はテレビでマジックを見るようになった。私が有名になったのもテレビだったが、今度はテレビとは違うメディア、Ustreamとか、YouTubeとか、ニコニコ動画とかが現れた。やるしかないと」−−Ustreamとの出会いは「今年3月、ラジオの中継で初めて知りました。J−WAVEの『プラ
スクール水着の女の子と一緒に、エルビス・コステロを意識した風のエレキギター・ジャズマスターを抱えた男が踊っている。 これは、主にボーカロイドの楽曲を制作していたキャプテンミライが、ソロとしてリリースした新曲「涸れ井戸スイミング」のPV。キヤノンのデジタル一眼カメラのムービー機能を利用し、制作費用3万円で制作されたものだ。しかし、商業音楽のPVと比較してもクオリティーに遜色はない。 インディーロックシーンでの活動経験もあり、かつ映像作家でもある彼の本領発揮というところだが、「同じことは誰にでもできる」というのが彼の主張で、そのテストケースになることを目標にしたという。新曲とともにスタートさせたオンラインレーベル「バイバイレコード」もその1つだ。 自分で歌い、実写PVを上げ、レーベルを作って、iTunesで売る……。いわゆる「ボカロP」の今後の進路を占う上でも重要ないくつかのチャレンジと、そこ
『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 「経営には関心がない」と語るドワンゴの創業者・川上量生会長は、とりたてて経営戦略を披露することはないが、発想は十分に“戦略的”である。着メロなど携帯電話向けコンテンツで時代の流れをつかみ急成長、この5月にはオンライン動画配信サービスを運営する「ニコニコ動画」が、世界で初めて黒字化した。川上会長に、話を聞いた。(「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁) 川上量生 (Nobuo Kawakami) 1968年生まれ。京都大学工学部卒業後、PCの知識を生かしてソフトウエアの専門商社に入社。同社倒産後の97年、PC通信用の対戦ゲームを開発するドワンゴを設立。2000年に代表取締役会長に。03年
「あの大物音楽プロデューサー、佐久間正英がボーカロイドを使い始めた!」 というのが話題になっている。ガットギターやピアノのインストゥルメントを毎晩「twaud.io」※に上げていて、それだけでも十分注目に値することだったのだが、ある夜からそこに「Goodnight_to_followers」※と題した「巡音ルカ」のボカロ曲も加わり、一時はtwaud.ioのランキング上位3曲をボカロ曲が占めるということも起きた。 ※ twaud.io : Twitter上で楽曲を共有するためのサービス。佐久間さんのアカウントはこちら ※ Goodnight_to_followers : 佐久間さんが最初に上げたボカロ曲。ツアー中に作った曲に、hachiというバンドのボーカリストであるハツエさんが、歌詞を付けたもの。ライブハウスの楽屋で歌詞を書いてもらい、終演後に皆で歌った曲で、それをボカロでやったものだとい
■前編はこちらから ――業界が崩壊したあとじゃ遅い。 わかむらP そう。それに業界が崩壊しなくても、ニコニコ上がりの新人はその価格でいいんだ、という暫定レベルになったとしても、その人たちがいつちゃんとした給料をもらえるようになるの? という、結局は自分のクビを締めることになりますよね。だから音楽を本気でやりたいと思ってるんだったら、本当にちゃんとした金額を請求しないとダメなんです。最初は新人金額でもいいんだけど、いつまでもニコニコ価格とか、タダでいいや、とかやっていると、本当に痛い目を見ると思うし、どんなに売れてもバイトしながらじゃなきゃ音楽できなくなるとか、そういう悲惨なことになるので。 ――音楽でも映像でも、ギャラの相場ってみんな知らないんですね。 わかむらP ググっても分からないし、知らないですよね。「ギャラっていくらで請求すればいいんですかね」って相談をされたことがあって、「こんな
オープンから3年、国内有数の巨大サイトに成長した動画共有サイト「ニコニコ動画」。「歌ってみた」カテゴリやVOCALOID「初音ミク」周辺を中心にメジャーシーンからも注目を集め、作品を商業ベースに乗せた一般ユーザーも数多い。「ニコニコ動画」では、プロとアマチュアの垣根は取り払われ、優れたアマチュア・クリエイターには大きく門戸が開かれたように見える。 その一方で、第一線の現場で活躍しながら、「ニコニコ動画」に作品を発表し続けているプロのクリエイターも決して少なくないという。なぜ彼らは時間と手間をかけて無償で動画を作成するのか。また、プロの目には現在の「ニコニコ動画」はどのように見えているのか。 「アイマスMAD」(*註)などのハイクオリティな動画で知られ、第一線でデザイン関係の仕事をしながら「ニコニコ」内でも人気作品を発表し続けている、”わかむらP”に話を聞いた。 ──まずは、わかむらPが映像
「今のオンラインゲームは気に入らない」――ドワンゴの川上氏と麻生氏が語るニコ動,そしてネットサービス 編集部:TAITAI カメラマン:田井中純平 12→ 10月9日に発売された「ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語」は,“ちょっと不思議な会社”ドワンゴの社史を綴った書籍。ゲーム廃人達を集めて事業を立ち上げるなど,ドワンゴ初期のとてもユニークな物語が描かれている。著者は,ITジャーナリストとして知られる佐々木俊尚氏 ドワンゴという名前を聞いて,4Gamer読者の皆さんは何を連想するだろうか。世間一般的には「いろメロミックス」や「アニメロミックス」など,携帯電話向けサービスの運営元であり,近年では「ニコニコ動画」を運営するニワンゴの親会社として,その名を思い浮かべる人が多いかもしれない。 しかしドワンゴは,古くからの読者なら知っているかもしれないが,元々はゲーム用のマッチングサービスやオ
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