パラグアイ選手と競り合う長友佑都(左)=29日、南ア・プレトリアのロフタス・バースフェルド競技場(撮影:財満朝則) 実力的にはワールドカップ(W杯)南ア大会出場32チーム中、下位にランクされる岡田ジャパンが歴史的快挙を成し遂げた要因の一つには、選手が本番のピッチで100%の力を発揮できるよう、綿密に練られたコンディショニングがある。 4年前のドイツ大会はその失敗から“自滅”した。初戦の豪州戦で坪井慶介が負傷。左太もものけがで田中誠が登録メンバーから外れ、大会直前のドイツとの親善試合で負傷した加地亮(あきら)も万全な状態には戻らなかった。結果論ではあるが、W杯開幕直前のドイツ戦にピークが合ってしまい、チームとしての調子はその後、下降線をたどった。 前回と比べるとコンディションは雲泥の差。「選手にけが人がいないのが驚異的。風邪をひくやつもいない。選手自身も(体の)ケアをすごくしてくれている」。