日本時間の10月21日、遠くポーランドの首都ワルシャワから届いた「吉報」に、日本が沸いた。「ピアノ界のオリンピック」こと5年に一度のショパン・コンクールで、反田恭平君(27歳)が2位、小林愛実さん(26歳)が4位と、日本の若きピアニストがW受賞したのだ。ピアノが唯一の趣味である私も、10月2日の第一次予選から始まって、二次予選、三次予選、ファイナルとインターネットで見続け、疲労困憊だったが、反田君がファイナルで弾いた40分のコンチェルト1番が圧巻で、いっぺんに疲れが吹き飛んでしまった。 というのは前振りで、同じショパン・コンクールにまつわる隣国の話である。日本が「吉報」に沸いた同日に、中国では「凶報」が舞い込み、大騒ぎになった。2000年のショパン・コンクールで優勝し、シンデレラボーイとなった「ピアノ王子」こと李雲迪(ユンディ・リ 39歳)が、北京の警察に、買春容疑で逮捕されたというのだ。