名古屋市で無職の森外茂子(ともこ)さん(77)を殺害したとして逮捕された名古屋大の女子学生(19)が、宮城県内の高校に在学中、同級生の男子生徒の視力が著しく低下した事件で、男子生徒の母親からも劇物のタリウムが検出されていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。 宮城県警の鑑定で、男子生徒の視力低下はタリウム摂取による中毒症状の可能性が高いと判明。同県警は、飲食物などを通じて間接的に母親がタリウムを摂取したとみて、男子生徒の摂取量や経路、時期の特定を進めている。 捜査関係者によると、母親から検出されたタリウムは男子生徒よりも微量で、母親の体調に目立った変化はなかったという。 当時高校2年だった男子生徒は平成24年6月ごろから体調を崩して両目の視力が低下し、同年10月に入院。男子生徒側から相談を受けた同県警は、医師の鑑定などから事件性があると判断し、25年2月に被害届を受理、傷害容疑で捜