環境省は9日、国の特別天然記念物トキ1組(5歳雄、6歳雌)が抱卵を開始したと発表した。 これで抱卵中のペアは5組となった。 同省佐渡自然保護官事務所によると、このペアは6日夕、営巣・産卵が確認されたが、7日午前に抱卵を一時中断。巣を空けた際、ハシブトガラスに卵1個を持ち去られたものの、8日に二つ目を産卵し、9日には交代で抱卵している様子が確認された。 この2羽は昨年もペアを組み、昨年回収された卵からは有精卵が見つかっている。 また、観察が困難で状況が不明だった別の1組(3歳雄、2歳雌)は、営巣・産卵はしたが、抱卵を放棄していたこともわかった。