都幾川が氾濫し、多くの住宅が浸水した埼玉県東松山市で、川からあふれ出た水に流されたあと、木につかまって助かったと証言する78歳の男性がいます。 埼玉県東松山市は市内を流れる都幾川が氾濫し、少なくともおよそ270棟の住宅が水につかる被害を受けました。 市内に住む関田敏彦さん(78)は今月12日の午後7時半ごろ、自宅の離れの様子を見に行こうと外に出たところ、突然、敷地内に水が入ってきて5メートルほど流されたということです。 関田さんはとっさに玄関の近くの松の木にしがみつき、1時間ほど水につかりながら水位が下がるのを待ちました。 しかし水の勢いがおさまらなかったため、木をよじのぼって母屋の2階の窓から部屋に入って難を逃れたということです。 自宅は1.5メートルほどの高さまで水につかり、1階は今もぬれた畳や家具が散乱した状態のままです。 関田さんは「水に流された時は何かにつかまろうと無我夢中でした