印旛沼水系で急増している特定外来生物のカミツキガメの千葉県内の生息数が、約1万6000匹(推定)に上ることが、県の2015年度調査で分かった。 04~05年度の調査では約1000匹と推計されたが、10年で16倍に激増した。県は来年度、新たに専門家による検討会を設置し、根絶に向けた中長期計画を策定する。 県自然保護課によると、カミツキガメは成田市などが面する印旛沼の水系を中心に生息。在来のカメを追い出すなど生態系を壊したり、人にかみついたりする恐れがあるという。 印旛沼水系では、02年に国内初の定着が確認され、県は04~05年度に約1000匹と推計。07年度から駆除を始め、今年度は962匹捕獲した。これまでの捕獲数なども加味して計算したところ、成熟個体の生息数は、1万5970匹(中央値)と推定された。生息数を減らすためには、メスだけで年間約1250匹以上を捕獲する必要があるという。 調査結果