東京都調布市立富士見台小学校で昨年12月、食物アレルギーのある5年生の女子児童が給食を食べた後に死亡した事故で、都教育委員会は19日、女児の担任だった男性教諭(29)(休職中)を停職1か月、当時の男性校長(57)を戒告の懲戒処分にした。 都教委の発表では、教諭は昨年12月20日の給食で、乳製品のアレルギーがある女児がおかわりを希望した際、女児が食べられない食材の一覧表を確認しないままチーズ入りチヂミを与えた。女児は同日夕、意識障害などを引き起こすアナフィラキシーショックで死亡。都教委は、教諭が事故を防止する義務を怠り、校長も教諭の指導監督を適切に行わなかったと判断した。 女児の両親は読売新聞の取材に「どんな処分が出ても、娘を失ったつらさが減ることはない。教育現場全体で責任を重く受け止めてほしい」と話した。