ロンドンの大英博物館で3日、江戸時代などの性生活を描いた春画の初の特別展「春画-日本美術における性とたのしみ」が始まった。来年1月5日まで。 春画を集めた展示としては日本国内を含め過去最大規模で、16歳未満の入場は保護者の同伴が必要。大英博物館がこうした年齢制限を設けるのは初めてで、異例の展示として注目を集めている。 大英博物館の所蔵品のほか、日本などから借りた浮世絵や書籍など江戸時代の作品を中心に計約170点を展示。葛飾北斎や喜多川歌麿の作品も含まれており、当時の遊郭の様子や庶民の性生活が描かれている。 春画は18世紀前半に公式には禁止されたが、貸本屋を通じて広く流通。明治時代以降、近代化に伴って廃れ、日本では「わいせつ画」としてタブー視されてきたが、欧米では芸術として再評価する動きが出ている。(共同)