札幌市東区の中古書店で09年、倒れた本棚の下敷きになり、3年近く意識不明の重体だった市立中学2年の鈴木愛菜さん(13)=同区=が18日午後、札幌市内の医療施設で亡くなった。父敦博さん(47)によると、17日に容体が急変したという。北海道警札幌東署は司法解剖し死因を特定する。 敦博さんは18日、「綱渡りの状態が続いていたが、いつか目覚めると信じていた。まさか亡くなるなんて思わず、今は頭の中が真っ白だ」とショックを隠し切れない様子で話した。 事故は09年10月13日に起きた。中古書店「デイリーブックス」の木製本棚(高さ約210センチ、奥行き約30センチ)3列が倒壊し、小学5年だった愛菜さんが崩れた本で胸を強打。近くにいた姉の愛梨さん(17)も軽傷を負った。愛梨さんによると、事故直後、愛菜さんは「息できる?」と聞くと「できない」と答えていたが、次第に声が小さくなり意識を失ったという。 入院先には