日本興業銀行(現みずほ銀行)を辞めた三木谷浩史氏らが、EC(電子商取引)の黎明(れいめい)期である1997年に立ち上げた通販サイトの「楽天市場」。日本のインターネット普及と歩調を合わせるように急成長した。余勢を駆って、三木谷氏率いる楽天(現・楽天グループ)は旅行予約サービス「楽天トラベル」(2001年開始)やクレジットカードの「楽天カード」(2005年発行)、ネット銀行の「楽天銀行」(2009年参入)など事業領域を順次拡大。並行して、楽天カードの利用でたまったポイントを楽天市場の買い物で消費してもらうなど、グループ内の様々なサービスをユーザーに回遊してもらいながら相乗効果を高める「楽天経済圏」を築いてきた。 楽天グループは今や70以上のサービスを手掛け、2021年12月期における国内EC流通総額を5兆円と見込む。三木谷氏が「第2の創業」とぶち上げて携帯電話事業に参入したのは、この経済圏を一
ネット通販の「楽天市場」で9割以上の出店者が参加する送料無料の制度について、公正取引委員会は6日、参加しない店をサイトの上位に表示しないと説明するなど、優越的な地位を利用した独占禁止法違反の可能性があるという判断を示しました。楽天はこうした行為を取りやめ、制度の参加には店の意思を尊重するという改善措置を申し出ました。 IT大手の楽天が「楽天市場」で予定していた、3980円以上の買い物をした人に一律で送料を無料とする制度について、公正取引委員会は去年2月、出店者に対する不当な要求にあたる疑いがあるとして緊急停止命令を裁判所に申し立てました。 楽天がこの制度を店が選べる形に見直すと発表したことを受けて公正取引委員会は翌月、裁判所への申し立てを取り下げ、その後の状況を調査してきました。 その結果について公正取引委員会は6日記者会見し、楽天の営業担当者は、制度を見直すと発表したあとも、参加しない店
「この3年間、どぶ板営業のように泥臭く、時速100kmでほふく前進するような感覚で基地局を増やしてきた。まだ途上段階だが、顧客の声にスピーディーに対応してこれからも愚直に進めたい」。 楽天モバイル(以下、楽天)で基地局のエリア展開を統括する矢澤俊介副社長はこう打ち明ける。同社の基地局整備は、展開の遅れから行政指導を繰り返し受けた2年前と大きく状況が変わった。今や「月3000~4000局ペースで増えており、実際に電波を発射している基地局は3万局近く」(矢澤氏)に達した。インフラ展開をこれほどまで急ぐ狙いは、「2重投資状態」で同社の財務悪化を招いているKDDIとのローミング(相互乗り入れ)の早期オフだ。同社の命運を左右する基地局展開の最新状況に迫る。 目に見えて増えた基地局、人口カバー率90%超に 楽天グループは21年8月に開いた決算説明会で、21年6月末時点における自社4G基地局の人口カバー
楽天は8月11日、楽天グループの2021年度第2四半期決算説明会を実施した。このなかで楽天モバイル代表取締役会長兼CEOの三木谷浩史氏は、楽天モバイルのユーザー数が500万人に近づいていると紹介した。 累計契約申込数が2021年6月時点で442万を超えた 人口カバー率は90%超、基地局開設に遅れ モバイル事業については「堅調な成長を遂げた」とし、楽天モバイルのMNO利用者の62.9%が楽天市場を利用するなど、楽天エコシステムとのシナジー効果が高いと強調。楽天モバイル単独ではなく、複合的にサービスを伸ばしていくとアピールした。 また、楽天モバイルの山田善久代表取締役社長は、MNOサービスの累計契約申込数が2021年6月時点で442万を超えたと説明。新規よりもMNPによる乗り換え利用が増加しており、特に他キャリアからの流入が増えたとした。 自社エリアの人口カバー率については2021年6月末時点
楽天グループは9月1日、「楽天ポイント」の累計発行数が2兆5000億ポイントを超えたと発表した。ポイント発行数が年々増えていることに加え、過去12カ月間に2つ以上の楽天関連サービスを使った会員の割合も増加傾向にあることから、“楽天経済圏”の拡大をアピールしている。 楽天ポイントは、楽天の各種サービスを利用することで貯められるポイントとして2002年にスタート。直近では2019年に約3200億ポイント、20年に約4700億ポイントを発行。期間は重なるが、20年9月に累計発行数2兆ポイントを達成してから21年8月31日までの約1年で5000億ポイントを発行するなど、発行数が年々増えているとしている。 ポイントの発行数が増加した理由について同社は、ECサイト「楽天市場」や獲得ポイント倍率が上がる「SPU」(スーパーポイントアッププログラム)の利用増加、「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE
「ショッピングサイトでせっけんを購入し、その商品について厳しいレビュー(評価)を書き込んだ後、店側から発注キャンセルを受けた」。西日本新聞「あなたの特命取材班」に投稿が寄せられた。商品がキャンセルされると、投稿内容は一定期間を経て自動的に削除される仕組み。女性は「良い評価だけを残すためでは」と疑念を抱く。店側は「作為」を否定するが、乱用されれば商品レビューの信用に関わりかねない。...
日本郵政がIT大手の楽天におよそ1500億円を出資し、両社が資本・業務提携することになりました。物流やモバイル、DX=デジタルトランスフォーメーション、金融など幅広い分野で連携を強化するとしています。 日本郵政と楽天は12日午後に記者会見を開き、資本・業務提携を結んだと正式に発表しました。 日本郵政が楽天の第三者割当増資を引き受ける形でおよそ1500億円を出資し、楽天の株式8.32%を保有します。 幅広い分野で業務提携し、物流では両社がもつデータを共有するとともに、拠点や配送システムを共同で構築します。 モバイルでは、郵便局で楽天の携帯電話を申し込めるようにします。 また、楽天から日本郵政グループにデジタル技術に詳しい社員を派遣して業務のデジタル変革を支援するとしています。 キャッシュレス決済や保険といった金融の分野やネット通販の分野でも協業を検討するということです。 楽天は去年12月に日
楽天と日本郵便は12月24日、物流領域における戦略提携を行うと発表した。楽天のIT技術と、日本郵便の郵便局および配送網ネットワークを組み合わせて物流DXを進め、新たな物流プラットフォームを作っていく。 物流だけでなく、金融およびモバイル分野でも提携の検討を進める。キャッシュレス決済に関しての連携可能性、また楽天モバイルの事業拡大に向けて郵便局ネットワークの活用についても検討する。検討結果を踏まえ、2021年3月の最終合意書に盛り込み、順次実行していく。 ECへの急速なシフトをにらむ 背景にはコロナ禍によるECの急速な伸びがある。楽天の三木谷浩史会長は、「ECは、現在の流通の7〜8%から諸外国並の20%程度まで一気に成長するのではないか。物流が大事になってくる」と狙いを話した。 楽天は自社での配送網の構築を進めている。出店者向けの物流アウトソーシングサービスの提供や、店舗の物流として楽天スー
第5世代通信規格「5G」などに関する営業秘密を勤務先だった携帯電話大手ソフトバンクから不正に持ち出したとして、警視庁生活経済課は12日、楽天モバイル社員、合場(あいば)邦章容疑者(45)=横浜市鶴見区仲通3=を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)容疑で逮捕した。5Gを巡っては携帯各社による顧客の獲得競争が激化しており、同課は持ち出された情報がどのように使われたのかを調べる。 逮捕容疑は、ソフトバンクの社員だった2019年12月31日、自宅から私用のパソコンで同社のサーバーに接続し、5Gを含めた基地局の効率的な配置に関する営業秘密の技術情報が入ったファイルを自分にメール送信し、保存したとしている。合場容疑者は翌日付で、競争相手である楽天モバイルに転職していた。 同課は認否を明らかにしていない。20年3月にソフトバンクから相談を受け、8月に楽天モバイルや自宅を家宅捜索して押収したパソコンなどを
楽天モバイル @Rakuten_Mobile 【お知らせ】 軽くてコンパクトな「Rakuten Mini」にオプションのフィルタリング機能などを組み合わせれば、お子さまにも使いやすく、安心してご利用いただけます。 なお今なら1円でご購入いただけるキャンペーンを実施中です。 ※在庫なくなり次第終了。 ▼詳しくはコチラ r10.to/hIdAgL pic.twitter.com/upEbDOPTou 2020-05-29 12:47:14 楽天モバイル @Rakuten_Mobile 【キャンペーンのお知らせ】 今なら「Rakuten UN-LIMIT」とセットのお申し込みで、「Rakuten Mini」の本体代が1円になります。 片手で操作しやすい小さなボディに、おサイフケータイ等の便利な機能を搭載した「Rakuten Mini」をこの機会にいかがですか。 ▼詳しくはコチラ r10.to/h
楽天が法人向けに販売を開始した新型コロナウイルスのPCR検査キット。医師会などから反発の声が上がっているが、検査キットを開発・製造する「ジェネシスヘルスケア」の佐藤バラン伊里・代表に、過去に経歴を詐称していた疑惑が浮上し、楽天が退任させる方向で調整していることが、「週刊文春」の取材で分かった。 【画像】経歴詐称疑惑が浮上している佐藤氏 佐藤氏は夫とともに、2004年、G社の前身となる「日本ウェイトマネージメント」を創業。佐藤氏は「佐藤芹香」という名前でメディアで活動し、2004年に提唱した「遺伝子型ダイエット」がブームとなった。そして、さまざまな女性誌に頻繁に登場し、「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)にも出演するなど、時の人となった。 当時、「米国の心臓外科医」、「21歳で米コーネル大学の医学部と政治学部を卒業した」と自らの経歴について語っていた佐藤氏。 そこで、「週刊文春」はその経歴
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く