精巧な模型で日本でも愛好者が多いドイツの鉄道模型大手メルクリンは4日、同国内の裁判所に破産申請したと発表、事実上経営破綻(はたん)した。複数のドイツメディアが報じた。管財人の下で事業を継続し、生き残りの道を模索する。 同社の模型は鉄道模型の国際標準規格となったことでも知られるが、ここ数年はコンピューターゲーム機人気などに押され経営が悪化。人員削減などのリストラ策を進めていたが、複数の地元金融機関との融資交渉が不調に終わり、資金繰りに行き詰まった。 あるファンは「品質では世界的に評判が良いが、高価格なのが響いたのでは」と指摘した。 メルクリンは1859年創業。2006年に英投資会社に売却された。(共同)