2011年7月に地上波テレビが完全デジタル化するのに合わせて、沖縄県・大東諸島と約360キロ離れた沖縄本島とを結ぶ海底光ケーブルが敷かれる。電波が届かず首都圏向け放送を見ている大東諸島で、沖縄県内向け放送が見られるようになる。沖縄でテレビ放送が始まって約半世紀、県全体に同じ番組が流れるようになる。 ケーブルは沖縄県糸満市と南大東島を結び、延長は約410キロ。放送だけでなく、通信にも利用される予定だ。隣の北大東島には電波で中継されることになる。 すでに伝送設備の整備が始まり、来春ごろからケーブル敷設などの工事が本格化する見込みだ。総事業費は43億円で、国が28.6億円、県が14.5億円を負担する。 那覇市にあるテレビ局の電波が届かない南・北大東島では、これまで東京都などが小笠原諸島向けに衛星経由で流していた放送を受信していた。 番組は東京のNHKや民放キー局のもので、地域のニュースや