福島第一原発事故の際、過去の事故では見つかっていないタイプの放射性粒子が放出されていたことが明らかになった。大きさは1/1000ミリ以下から0.5ミリほど。微細なガラス玉に放射性セシウムが閉じ込められている。水に溶けないため、体内や環境中に長期間、残留する懸念がある。従来、考えられてきた放射性セシウムとは影響が異なる可能性があるという。「さらなる研究が必要」としつつ、研究者たちは、今、分かっていることを伝えようしている。未知の放射性粒子とは、どのようなものなのか?影響と対策は?探っていく。
東京電力、福島第一原子力発電所の事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物のうち、山形県寒河江市で保管されていた廃棄物の濃度が国の基準を下回ったことから、指定を解除され、市は27日までに一般のごみとして埋め立て処分しました。環境省によりますと、指定を解除された廃棄物が処分されたのは初めてです。 山形県寒河江市では、市内2か所の公園に合わせて、およそ2.5トンの指定廃棄物が保管されていましたが、基準の8000ベクレルを下回ったことから、環境省は今月23日、指定を解除していました。 これを受けて、寒河江市は一般のごみとして、別の場所に埋め立て処分することになり、27日までに作業を終えたということです。 環境省によりますと、指定廃棄物としての指定が解除されたのは千葉市に次いで全国2例目で、解除後に処分されたのは初めてです。 寒河江市は「近隣住民の不安を解消できてよかった」と話しています。
東京電力福島第一原発事故で被曝(ひばく)した牛を飼う浪江町の「希望の牧場」への宮城県白石市による汚染飼料の提供が始まった。31日朝には、牧草ロールや稲わらなど84個が搬入された。白石市内には、飼料とするには国の基準値100ベクレルを超える牧草ロールがまだ1千個近くあり、市の委託を受けた運送業者が11月いっぱい搬入を続ける予定だ。 希望の牧場の吉沢正巳代表は「放射能の長期影響の証拠として牛を生かし続ける我々にとって、冬場が一番のエサ不足の時期。白石市の英断を歓迎する」との声明を出した。 農家が保管に困っている汚染牧草について、白石市は当初、近隣自治体とともに焼却処分を計画したが、住民の反対が根強く中止した。希望の牧場が牛を生かすために汚染牧草を受け入れていること知り、1400万円かけて全量を市の予算で搬出することにした。 29日から試験的に稲わらを搬… この記事は有料会員記事です。有料会員に
【木村俊介】日本原子力学会の事故調査委員会(委員長、田中知・東京大教授)は2日、東京電力福島第一原発事故で増え続ける汚染水について、放射性物質の除去装置で取り除けないトリチウム(三重水素)は薄めて海に流すべきだとする見解をまとめた。ほかに手はなく、高濃度の放射性物質が漏れるリスクを減らすべきだとしている。 この日公表した最終報告書の原案の中で示した。 原案の中に、トリチウムを自然界に存在する濃度にまで薄めて海に流すことを盛り込んだ。トリチウムは水素の同位体。法で定める放出限度は1リットルあたり6万ベクレルで、放射性セシウムに比べ千分の1の濃度。水として振る舞うため調査委員会は生物の中で濃縮されることはないとしている。
環境省は10日、福島県内の河川や湖沼などの底の土壌で昨年9~11月に放射性セシウム濃度を測定した結果、最高値は福島県双葉町にある農業用ため池で1キログラム当たり78万ベクレルだったと発表した。 このため池は東京電力福島第1原発から約10キロにある。前回の調査(同7~9月)の最高値は、ほぼ同じ距離にある浪江町の農業用ため池の9万6千ベクレルだったが、最高値は約8倍となった。 測定は計217地点。環境省は「全体では横ばい傾向だが、放射性物質が飛散した原発から北西の方向では高い値が多かった」としている。 河川では浪江町の高瀬川で1万7400ベクレル、南相馬市の太田川で1万2500ベクレルだった。 環境省は千葉県、埼玉県、東京都の河川や海計59地点も測定したが、全地点で水からセシウムは検出されず、土壌の最高値は千葉県柏市の染井入落(河川)の5700ベクレルだった。〔共同〕
関連トピックス原子力発電所東京電力 東京電力福島第一原発の事故後、大気中に放出された放射性ストロンチウム90が福島、宮城両県以外に10都県で降り注いでいたことが、文部科学省の調査で24日、わかった。国の調査で、宮城、福島以外で原発由来のストロンチウムが確認されたのは初めて。 確認されたのは、岩手、秋田、山形、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の10都県。いずれも2000年以降から事故前までに国内で観測された最大値を上回っており、文科省は「第一原発からの降下物」と判断している。宮城、福島は震災で計測器が壊れるなどしたため未集計だが、昨年6月の土壌調査で原発由来のストロンチウムが確認されている。
東京電力福島第一原発の事故を受けて、文部科学省が学校の屋外活動を制限する放射線量の目安を年間の積算で20ミリシーベルト未満とし、保護者などから批判が相次いだ問題で、文部科学省は、当時の対応を検証する報告書の案で「保護者の立場に立って、不安に真摯(しんし)に応える姿勢が十分ではなかった」と不手際を認めていることが分かりました。 しかし、なぜ20ミリシーベルトより低い目安に設定できなかったか、詳しい経緯は検証されておらず、専門家は、検証が不十分だと指摘しています。 福島第一原発の事故を受けて文部科学省は、去年4月、学校の屋外活動を制限する放射線量の目安を海外の専門機関が原発の非常事態の収束後は住民の被ばく量の上限を年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトにするよう勧告していることを参考に20ミリシーベルト未満にすると発表しました。これに対して、保護者などから子どもに20ミリシーベルトは高すぎ
東京大学 生産技術研究所の沖 大幹 教授と東京大学 総括プロジェクト機構 「水の知」(サントリー)総括寄付講座の村上 道夫 特任講師の研究チームは、 地域別・日別、飲食物グループ別の放射性物質濃度、各地域から東京への飲食物の入荷量、各飲食物の平均摂取量から、都民への飲食物由来の放射性ヨウ素および放射性セシウムの曝露量を算出した。東日本大震災に伴い、福島原子力発電所から放射性物質が放出され、飲食物由来の放射性物質の曝露に伴う健康影響が懸念されている。本研究により、東京都民への放射性物質の曝露量を飲食物の種類別に経時的に定量化することができた。その上で、出荷制限および東京都による乳児へのボトル飲料水配布といった対策による曝露量の削減効果を推定した。さらに、飲食物由来の放射性物質の摂取に伴う発がんリスク注1)の推定を行い、その他の環境汚染物質、自然由来の放射性物質の曝露に伴うリスクや事故や病気に
デビュー曲「1ミリシーベルトの微熱」 アイドルグループ「Hot☆Spots」募集中止 名前に批判 1 名前:ポポポポーンφ ★:2012/02/09(木) 00:05:35.88 ID:???0 千葉・柏のご当地アイドル募集中止 「Hot☆Spots」の名前に批判 千葉県柏市などで結成しようとしたアイドルグループの名前が、放射能をイメージさせるものだったため、批判が相次ぐ騒ぎがあった。主宰者は、「1つでも明るいことをと、まじめな活動としてやるつもりだった」と説明するが…。 AKB48現象に伴い、全国各地でご当地アイドルグループ結成の動きが活発になっている。今回、批判の対象になったグループも、こうした動きの1つだった。 2012年1月16日からメンバー募集サイトを立ち上げるとともに、地域情報サイト「まいぷれ」でも、柏市のイベント情報欄に募集広告を掲載した。それによると、柏市やその周辺では放射
印刷 厚生労働省の検討会は26日、水道水に含まれる放射性物質の検査方法などの指標案をまとめた。福島県を含む周辺の11都県に対し、1リットル当たり1ベクレルまで測れる検査機器を使い、原則月に1回以上調べることを求めている。来年4月からの適用を予定している。 指標案は文部科学省の放射線審議会へ諮問するなどしたうえで、厚労省から都道府県へ通知する。 指標案によると、検査は放射性セシウムが対象。水道水で、飲料水の新基準案である10ベクレルを超えたら、利用者に知らせるとともに、浄水設備の不備など原因を調べる。著しい超過や、超過状態が長期間続く場合は摂取制限の措置をとるとした。その判断は水道事業者である市町村などが担う。 厚労省によると、水道水中のセシウムは6月以降、10ベクレル以上検出されたことはないという。(沢伸也) 関連リンク一般食品の放射能、100ベクレル 新基準案を了承(12/23)
東京電力福島第1原発事故後の3月15日に東京都世田谷区で採集された大気中の塵(ちり)から、1立方メートル当たり約0・01ベクレルの放射性ストロンチウム90が検出されていたことが2日、分かった。 都によると、都立産業技術研究センターが採集した塵について、日本分析センターに分析を依頼、6月21日に結果を受け取っていた。都産業労働局は「数値が極めて低く、健康に影響を与える可能性が低い」などと判断、公表はしていなかった。 共産党都議団が、ストロンチウムの測定データがあれば公表するように都に求めて明らかになった。 ストロンチウムは横浜市内でもマンション屋上の堆積物から1キログラム当たり最大195ベクレルが検出されていた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く