グレーのスーツと白いシャツ、ネクタイに身を包んだ姿は、いつになく殊勝に見えた。5月28日、ソーシャルゲームサイト「GREE」を運営するグリー社長の田中良和(35)が都内の講演会場に姿を現した。公の場に出るのは、成長の原動力「コンプ(コンプリート)ガチャ」の廃止を決めて以来初めて。取材にも応じず、ひたすら沈黙してきた。無精ひげにTシャツと破れたジーパン。ラフな"シリコンバレースタイル"が定番だ
ソーシャルゲームを日本を代表する成長産業に押し上げた収益源の「コンプリートガチャ」が景品表示法に抵触する可能性が浮上し、7日の東京株式市場はソーシャルゲーム関連銘柄が急落。大手のDeNAとグリーはストップ安になり、1日で2千億円もの時価総額が消滅した。 ソーシャルゲームは、「ガチャ」と呼ばれる抽選方式の課金方法で成長し、DeNAとグリーも、総売上高の9割以上を課金収入が占める。 数種類のカードを集め、さらに希少なカードを手に入れるコンプリートガチャは、グリーの「探検ドリランド」、DeNAの「アイドルマスターシンデレラガールズ」で採用され、人気だ。 国内のソーシャルゲーム市場は、今年度に4年前の70倍の約3500億円に拡大する見通し。8、9日に予定される2社の決算も、好業績が予想されている。
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