印刷 松竹は3日、講談社側が「著作権を侵害された」として東京地裁に求めていた韓国ミュージカル「美女はつらいの」の公演差し止めの仮処分申請が、同日付で却下されたと発表した。公演は当初の予定通り、8日から11月6日まで大阪松竹座で上演される。松竹は「正当な判断を下していただいた」、原作とされる漫画を出版した講談社は「心血を注いだ作品が原作と認められず悲しいという、著作権者の主張が退けられたことは極めて遺憾。さらなる法的措置も検討する」とのコメントを出した。 講談社によると、ミュージカルの原作は元々、漫画家鈴木由美子さんの作品「カンナさん大成功です!」。韓国の会社からミュージカル化に向けた許諾申請があったが合意できず、韓国企業は講談社と契約を結ばずに韓国内で上演した。日本公演については、鈴木さんの著作権を管理する講談社が松竹と交渉してきたが折り合いがつかず、仮処分を申し立てていた。 関連記事