北九州市内の倉庫でロケット砲や拳銃が見つかった事件で、爆発物取締罰則違反などの罪に問われた北九州市八幡西区、建設業岸良(きしら)研吾被告(38)に対し、福岡地裁は26日、懲役10年(求刑懲役15年)の判決を言い渡した。平塚浩司裁判長は「住宅街で多数の危険な武器を保管し、住民に多大な恐怖をもたらした」と述べた。 判決によると、岸良被告は2012年6月、管理する北九州市戸畑区の倉庫に対戦車ロケット砲1基と拳銃5丁、実弾58発を隠し持った。 公判で弁護側は、被告には保管している認識がなかったとして無罪を主張していた。判決は、被告が「ロケットランチャーでぶっ飛ばすぞ」と話したとする知人らの証言を認定。被告が認識したうえでロケット砲などを所持していたと判断した。