「未曽有の危機」警告 世界恐慌以来の不景気に―IMF専務理事 2020年04月09日21時06分 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は9日、新型コロナウイルスの感染拡大で各国が今年、「世界恐慌以来で最悪の不景気に落ち込む」と警告した。深刻なマイナス成長は避けられず、1930年代以降で経験のない「未曽有の危機」に陥ると懸念を表明した。 新型コロナに続き「世界的食料危機」の恐れ、国連とWTOが警告 専務理事は来週にテレビ会議形式で行われるIMF・世界銀行の春季総会を前にワシントンで講演した。感染拡大は前例のない速さと規模で世界に打撃を与えたと強調。170カ国以上で1人当たり所得が減少に転じる恐れがあると憂慮した。 専務理事は、世界が2008年のリーマン・ショック時を超える「リセッション(景気後退)に陥った」と明言している。来週公表する今年の世界経済成長率の見通しは、