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ブックマーク / shinichiroinaba.hatenablog.com (13)

  • 朝日新聞社編『危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』』(徳間書店)取材原稿完全版 - shinichiroinaba's blog

    朝日新聞の連載企画を基に先般刊行された朝日新聞社編『危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』』(徳間書店)に寄稿した拙文(インタビューのフォーマットに合わせて編集者に合いの手を入れてもらった以外は当方の書下ろしである)は、紙面でもまた単行でも大幅に縮減されたものである。徳間書店のご厚意によってここに原型を復元し公開する。 =================== ――研究者としての著書も多数あるなかで、稲葉さんの最初の著書は『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』(1996年刊、2019年に増補版を刊行)です。稲葉さんは、今この作品をどう評価しますか。 宮崎駿のまんが『風の谷のナウシカ』はすでに古典になっています。古典になっている、ということの意味は色々ありますが、ひとつには後進にとっての模範、ベンチマークを提供している、というところです。これについては後に詳しく述べましょう。もうひとつは、もう

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    y-mat2006
    y-mat2006 2023/02/06
    墓所を壊すナウシカは宮崎御大の計画経済からの転向宣言だったのでは?ってことは昔つぶやいた記憶が。
  • 『週刊現代』「わが人生の最高の10冊  No Books, No Life」没仮想インタビュー - shinichiroinaba's blog

    講談社の『週刊現代』から、異例に失礼な扱いを受けたためにここに公表させていただく。 == 9月27日に、『週刊現代』ライターのXさんよりメールで当該誌読書欄の「わが人生の最高の10冊  No Books, No Life」の取材依頼を受けた。以下、依頼メールより適宜引用する。 「お好きな10冊について1時間ほどお話をお伺いし、編集部でまとめさせていただきます。 稲葉先生の読書歴について、興味を持っております。」 「稲葉先生の「10冊」と「最近読んだ1冊」をお教えください。 取材日の1週間前くらいまでに、お教えいただきたいと考えております。 「仕事の糧になった10冊」「学生時代に読んだ10冊」など、10冊の範囲を設定いただいてもかまいません(特に、設定いただかなくても、かまいません)。 漫画や洋書、絵、現在は絶版になっているを選んでいただいてもかまいません。 ただ、読者層が高齢のため(6

    『週刊現代』「わが人生の最高の10冊  No Books, No Life」没仮想インタビュー - shinichiroinaba's blog
    y-mat2006
    y-mat2006 2017/10/14
    この一件が、はたらきマンの一エピソードだとしたら、どう言う話になったのだろうかと妄想。
  • おもいつきでしゃべったこと - shinichiroinaba's blog

    大したことではない(別段独創的ではないし文献学的には間違いも含んでいるだろう)が一応メモ。 =============== 17世紀あたりを近代社会科学の出発点とし、トマス・ホッブズやジョン・ロックで代表させるのは、彼らが「自然状態」という理論装置を用いているからである。彼らは神様を信じてはいるが、神様の仕事は天地創造、そして人間を今あるような存在として創造したところで終わっていて、あとは介入せず(奇蹟は起こさず)、社会の構築は人間に任されている、という形に議論がなっている。これはちょうどアイザック・ニュートンが神様の仕事を自然法則を作るまでで終わらせていることに対応する。 しかしホッブズやロックよりも、ベネディクト・スピノザの方が更に吹っ切れた近代性を感じさせることは言うまでもない。はっきりと民主政を支持しなかったホッブズ、ロックと比べて明確に民主政を最優位に置いたあたりもそうだが、もっ

    おもいつきでしゃべったこと - shinichiroinaba's blog
    y-mat2006
    y-mat2006 2013/05/21
    ボク自身は、不可知論的なので、宗教裁判になったら、すぐに異端として火あぶりにされる自覚はある。
  • トークイベント「SFは僕たちの社会の見方にどう影響しただろうか?」感想 - shinichiroinaba's blog

    既に読まれた方には言うまでもないことだが、伊藤計劃の第二長編『ハーモニー』は第一長編『虐殺器官』の後日談として読むことができる。後者の末尾で暗示されていた大災厄を踏まえて、前者における超福祉管理社会が到来しているのである。 『虐殺器官』の結末において、主人公クラヴィス・シェパード大尉は人々を相互殺戮へと駆り立てる「虐殺の文法」の英語ヴァージョンをアメリカ合衆国において解き放ち、結果アメリカは阿鼻叫喚の無政府状態、内戦へと突入してしまう――と暗示されている。ここで当然ながら「「虐殺の文法」のヴィークルが英語であったならば、その影響範囲はアメリカを超えて英語圏全般、どころかほぼグローバルとなり統制不能となるはずだ」という推測が成り立つ。この可能性についてクラヴィス自身がどの程度自覚していたかどうかは、小説の記述自体からはわからない。主人公の一人称による叙述を真正直に信じるならば、彼はそのことに

    トークイベント「SFは僕たちの社会の見方にどう影響しただろうか?」感想 - shinichiroinaba's blog
    y-mat2006
    y-mat2006 2011/12/28
    正直、伊藤計劃は未読。息子の本棚から強奪したので、正月休みに読む予定。その後、厨先生のエントリを見直すつもり。
  • トークイベント「SFは僕たちの社会の見方にどう影響しただろうか?」用メモ - shinichiroinaba's blog

    昨日24日の「現代経済思想研究会・特別セミナー 稲葉振一郎・田中秀臣・山形浩生・トークイベント「SFは僕たちの社会の見方にどう影響しただろうか?」」は盛会のうちに無事終了いたしました。お越しくださった皆様、ありがとうございました。 当日のレポはtwitterをもとに前田敦司さんがこちらにおまとめになっていらっしゃいます。また田中さんの感想兼問題提起はこちらです。 いかにペーストするのはぼくが事前に自分用に作った覚え書きです。私的メモですからいい加減です。読み上げ原稿ではありません。実際の会ではここでの論点の半分くらいしか出せていません。 ===================================== 山形浩生の芸術論を少し敷衍してみよう。 山形によれば、芸術の主たる機能は、人間の認知能力の「別の使い方」を開示・例示してみせるところにある(「アート・カウンターパンチ」)。 ここで

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    y-mat2006
    y-mat2006 2011/12/26
    前半のSF語りも(脱線が多くて)楽しかったが、SFに社会を語りうるか問題とか興味深い。(ハインライン再評価のためには、リバタリアン・ハインライン像を超克するべきと言う示唆とかも)
  • 川原泉『レナード現象には理由がある』(白泉社) - shinichiroinaba's blog

    ホモフォビアの疑いで責められている書だが。 ホモフォビア……というより、他者に対する酷薄さ、自己中心性、とでも呼ぶべきではないのか。 たとえばはてなでどなたかが指摘していたことだが、ホモフォビア疑惑で問題となっている「真面目な人には裏がある」で目に付くのは、「可愛らしい数字」の偏差値と形容されるユリアナ女子高校の生徒たちに対する登場人物たちの(そしておそらくは作者の)視線の酷薄さだ。ありていに言えばそれは差別意識などという生易しいものではなく、それ以前のもの、いわゆる「差別意識」においても普通は存在しているような、対象への関心の見事なまでの欠落である。 更にいえば、この「真面目」で最も異様に映るのは、ゲイの登場人物たち(主人公たちの兄たち)の描き方ではない。主人公日夏晶において「家族・兄弟がゲイだった」という驚きが欠如しており、あくまでも他人事としてしか感受されていない、ということだ。そ

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    y-mat2006
    y-mat2006 2011/08/04
    人に頭を垂れたことのない、凛としている良家の老嬢のような感性?(たぶん、若い使用人からは「あのオニババア」と陰口叩かれてる)
  • 2010-07-16

    畢生の御訳業 毛沢東 ある人生(上) 作者: フィリップショート,山形浩生,守岡桜出版社/メーカー: 白水社発売日: 2010/07/17メディア: 単行購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (19件) を見る毛沢東 ある人生(下) 作者: フィリップショート,山形浩生,守岡桜出版社/メーカー: 白水社発売日: 2010/07/17メディア: 単行購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (12件) を見るを賜りました。 ありがとうございます同志! ウツボラ(1) (F×COMICS) 作者: 中村明日美子出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2010/06/09メディア: コミック購入: 5人 クリック: 218回この商品を含むブログ (98件) を見るを読んだのだが当分続きは出ないようなので2週間のアバンチュール (Fx COMICS) 作者: 中村明日美

    2010-07-16
    y-mat2006
    y-mat2006 2010/08/24
    「「同志」という言葉は、今の中華圏ではほぼ「同性愛者同士の呼びかけ」の場合にしか使われません」
  • 田中ユタカ『愛しのかな』(竹書房) - shinichiroinaba's blog

    愛しのかな 1 (バンブー・コミックス DOKI SELECT) 作者: 田中ユタカ出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2006/07/27メディア: コミック クリック: 32回この商品を含むブログ (18件) を見る愛しのかな(2) (バンブー・コミックス DOKI SELECT) 作者: 田中ユタカ出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2008/03/17メディア: コミック クリック: 26回この商品を含むブログ (17件) を見る愛しのかな 3 (バンブー・コミックス DOKI SELECT) 作者: 田中ユタカ出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2009/10/27メディア: コミック購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (8件) を見る 某古屋でざっと立ち読みしたのだけれど……『愛人』に勝るとも劣らぬ良作にして怪作(しかしこれって成年コミックではないのね)。も

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    y-mat2006 2010/03/13
  • 『1Q84』バブルをめぐって - shinichiroinaba's blog

    http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20090613/p1 の続きなわけだが。 バカ売れしていることに別に含むところはない。しかし絶賛ばかりで少々鼻白んでいるところだったので、東浩紀の『週刊朝日』でのコメントに少しばかり溜飲が下がる。 以前U2のHow to dismantle an Atomic Bombがやけに評判がよいので買ってみて、一聴なんともいえない違和感を感じたので、加藤秀一大先生にご意見を伺ったら「あれはU2自身によるU2ベストだから」とのことで納得した覚えがある。 ここで終わってしまえばこの作品は、山形浩生がクッツェーを評して言った「できあいの「問題」を上品に優柔不断化して安心させる仕掛け」、あるいは花村萬月に投げつけた「結構なご身分で。「ハルヒ」とかラノベと同じですな。」といった批判がぴたりとはまってしまうんじゃないか。そこでは寓意

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    y-mat2006
    y-mat2006 2009/07/31
    そう言えば、まだ、読んでない。(ヱヴァ破もまだだし…)/日本のインテリさんの間では、イスラエルと米国がヒールで、イスラム教徒がベビーフェースのプロレス的図式が成立してるのね。バッカみたい。
  • 「文化系トークラジオLife」番外編 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」Part1〜3 - shinichiroinaba's blog

    http://www.tbsradio.jp/life/2009/07/lifepart.html http://www.tbsradio.jp/life/2009/07/lifepart2_3.html http://www.tbsradio.jp/life/2009/07/lifepart3_1.html ディレクターさんは「大丈夫」って言ってたけどやっぱり俺の声は聞こえにくいような。

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  • これはひどい - shinichiroinaba's blog

    http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090616 この人に幻滅してずいぶんになるが今回はちょっと違う意味でもひどい。 あのさ、村木局長人は、まだ単なる容疑者に過ぎないんだよ? 検察と正面切って対決して、否認を続けてるんだよ? 真相はまだ全然明らかじゃないんだよ? 事実無根だったらどうするのさ? このエントリ取り下げてきちんと謝るの?

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    y-mat2006
    y-mat2006 2009/06/28
    悪いマスコミの記事みたい
  • 帰国と2009年度の予定 - shinichiroinaba's blog

    31日夕方成田着の飛行機で帰国します。翌4月1日から会議ですよまったく。あとは例年通り普通に授業をします。前期春学期は少し軽め、後期は忙しめです。 4月より山形浩生、宇野常寛両氏と交替で、毎日新聞(ここは笑うところじゃないよ)にてWeb論壇時評のようなものをやります。3カ月に1回ってペースかな。 夏にはNHK出版より『理論社会学入門講義(仮)』を刊行します。秋の明学1年生向け講義「社会学B」で使います。全国の社会学教師の皆様も、ぜひお手に取ってご検討ください。 ところでみんなで作る教科書の方はどうなったのだろうか。締切ブッチで入稿したのは渡米前のことなんだが、あれから何の音沙汰もないよ。 秋学期(東大の言い方では「冬学期」?)には郷の東京大学教育学部に非常勤講師として出講します。教育学コース(旧「教育史・教育哲学」に当たる)「教育学特殊講義」で題目は「統治と生の技法」です。主にミシェル・

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    y-mat2006
    y-mat2006 2009/03/31
    「ここは笑うところじゃないよ」→毎日新聞よりもメンバーに注目
  • 『愛国心の経済学』と『かんなぎ』騒ぎを横目で見つつ - shinichiroinaba's blog

    バカにエサをやらない。スルー推奨。そもそもブックマーク自体つけてはいかん。黙殺せよ。

    『愛国心の経済学』と『かんなぎ』騒ぎを横目で見つつ - shinichiroinaba's blog
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