IDPFに参加する日本企業や団体が多くなった。日本におけるEPUBへの関心が、組版フォーマットという入口の話から進んで、固定レイアウトや今回のメインテーマである電子教科書 (E-Textbooks)といった、ビジネスに直結する問題に展開していることが反映している。しかし、ビジネスの問題はIDPFにとっても難問であり、まだ海図のない航海に出たところだ。 EPUB3のフロンティア:教科書 デジタルへの傾斜を強める米国出版業界(AAP)は、BISGがリエゾンとなってEPUB3の普及に取り組んでいる。しかし、意欲の強さに対して、作業の進展は遅れている。EPUB3とそれが対象とする世界の大きさが認識されるにつれて、何がコアで何がオプションであるべきか(標準のアーキテクチャ)が問題となるからだ。残念ながら、当日のマッコイ氏の話は、AAPの作業の現状には触れていなかったが、電子教科書では、そうした点がさ