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読みたいに関するmedihenのブックマーク (196)

  • 未来を創る「越境」はネットワーキングにあらず(太田直樹)|翻訳書ときどき洋書|note

    太田直樹「未来はつくるもの、という人に勧めたい」 第4回 "Boundary Spanning Leadership: Six Practices for Solving Problems, Driving Innovation, and Transforming Organizations" by Chris Ernst, Donna Chrobot-Mason 2010年11月出版 『組織の壁を越えるー「バウンダリー・スパニング」6つの実践』 著:クリス・アーンスト、ドナ・クロボット=メイソン 訳:加藤雅則、三木俊哉 英治出版 2018年12月発売越境人材は得をする「バウンダリー・スパナー(境界の連結者、越境人材)」とは、異なるコミュニティ間の結節点にいる人のことを言う。 (図:太田直樹作成) 図で表すと一目瞭然で、AさんはBさんより、バウンダリー・スパナーの度合いが高い。便利なソフ

    未来を創る「越境」はネットワーキングにあらず(太田直樹)|翻訳書ときどき洋書|note
    medihen
    medihen 2020/02/19
    組織間の連携ということを考える際に重要そう。←"都合のよい「成功事例」から短絡的にハウツーを抽出する書籍が多い中、豊富なリサーチから導き出された知恵が本書には詰まっている"
  • 空犬通信 ホラー作家とSF作家がやりとりすると……『読書で離婚を考えた。』

    単行を持っているはずが棚で発見できなかったので、出たばかりの文庫を買い直しました。 円城塔・田辺青蛙『読書離婚を考えた。』(幻冬舎文庫) ↑お二人のイラストは唐沢なをきさんによるもの。いい感じです。 こんな内容のです。《夫婦でを勧めあい、感想を交換すれば、相互理解が進み、仲良くなれるはずだった。なのに、『羆嵐』『VOWやもん! 』『クージョ』『台所のおと』『黄昏流星群』と、と夫が交互にを紹介する読書リレーは、どんどん雰囲気が険悪に。相手の意図がわからず、慣れないに右往左往、レビューに四苦八苦。作家夫にしかできない画期的読書案内》。 ぱらぱらのつもりがおもしろくて、あっという間に読了。上記の内容紹介につけ足すようなことはないのですが、当方が思わず笑って閉まった箇所を2つだけ。 円城塔さんがヒロイン力の高い、内面が少女のような人で、《たとえるなら施川ユウキ『バーナード嬢曰く。

    medihen
    medihen 2020/02/16
    “円城塔さんがヒロイン力の高い、内面が少女のような人で、《たとえるなら施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』の神林しおりだろうか》という、田辺青蛙さん”
  • 『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』芸術的思考 - HONZ

    芸術的な一冊だ。 私達は、さまざまな問題を解決しようとするとき、ついつい今ある意見をまとめがちになる。ただその意見自体が的を得ているのかどうか気づかない場合、粘り強く思考し続けて解決に導くプロセスが、哲学と芸術で非常に似ている。 ドイツの現代アーティスト、ヨーゼフ・ボイスは思想・政治教育に精通し、政治経済と環境問題の常識を問い直しつづけた。彼の表現自体、フェルト素材を使用したピアノが作品の場合もあったし、人自らウサギの遺体を抱きかかえるなどパフォーマンスもあった。観た人は様々な解釈をしたが、ボイスの作品コンセプトは「社会彫刻」で決してぶれなかった。これは「地球上に住まう人間は、能動的にこの世に関与すべき」という意図で、常識や習慣に流されることなく、自分の頭で状況を判断し、自らの意志で生きていこうよ、というメッセージだ。 そして書においては、デカルトの項が秀逸なので抜粋する。彼は「我思

    『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』芸術的思考 - HONZ
    medihen
    medihen 2018/09/25
    "本書のカテゴリはおおまかに「人」・「組織」・「社会」・「思考」に分けられ、どこから読み進めても良い構成"
  • 「時間」そのものに興味がある人すべてにオススメしたい──『タイムトラベル 「時間」の歴史を物語る』 - HONZ

    「タイムトラベル」といえばこれを読んでいる多くの人は「あーはいはい」とその意味するところをすぐに理解してくれるだろう。空間のように時間を移動することができて、未来に行ったり過去に行ったりできるアレのことだ。もちろんタイムトラベル事象は我々の生活の身近なところにあるものではないけれども、邦画でも洋画でも、漫画でも小説でも「タイムトラベル」が出てくるものはいくらでもあるから、なかなかこの概念を知らぬままに生きるのも難しい。 しかし、この「タイムトラベル」という概念はいつ頃生まれたのだろうか。あまりにもよく知っている、よく(フィクションの中で)用いられているものだから、神話の時代からあるだろうと思ってしまうが、実はその起源はごく浅いと著者はいう。 (……)古代人には、永遠の命、生まれ変わり、死者の国といった概念はあったが、時間旅行という概念はなかった。現代人には馴染み深い「タイムマシン」など、ま

    「時間」そのものに興味がある人すべてにオススメしたい──『タイムトラベル 「時間」の歴史を物語る』 - HONZ
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    medihen 2018/09/05
    "時間についての考証の流れ、物理学的な意味での時間の変遷、哲学的、SF的、文学的な探求など、さまざまな観点から”時間”とは人間にとって何なのかを解き明かしていく一冊"
  • 人類のほぼ全てが視力を失った終末世界──『トリフィド時代―食人植物の恐怖』 - 基本読書

    トリフィド時代 (人植物の恐怖)【新訳版】 (創元SF文庫) 作者: ジョン・ウィンダム,中村融出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/07/30メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る英国SF界にその名を轟かすジョン・ウィンダムの代表作『トリフィド時代』の新訳版が出た。僕も三足の動く植物がまあなんかスゲーんだよ!! という雑な評判は知っていたのだが読むのは今回がはじめて。第二次世界大戦の爪痕が色濃く残る1951年に刊行された作品だけれども、今読んでもめちゃくちゃおもしろい。 基的には終末世界をわずかに生き残った人間がロードームービー的に旅をしていくのだが、その世界には人間をべる凶悪な植物〈トリフィド〉がいて──と、今でいうと終末ゾンビ物のゾンビがトリフィドに入れ替わったような感じか(内容はずいぶん違うが)。ゾンビだと「死」の象徴としての側面が強いし、手垢が

    人類のほぼ全てが視力を失った終末世界──『トリフィド時代―食人植物の恐怖』 - 基本読書
    medihen
    medihen 2018/08/09
    "『たまたま今日は水曜日だと知っている日が、まるで日曜日のような物音ではじまったとしたら、どこかでなにかが、ひどくまちがっているということだ。』という書き出し"
  • ジェット推進研究所でひたすら計算し続けた女性たちがいた──『ロケットガールの誕生: コンピューターになった女性たち』 - 基本読書

    ロケットガールの誕生: コンピューターになった女性たち 作者: ナタリアホルト,秋山文野出版社/メーカー: 地人書館発売日: 2018/07/10メディア: 単行この商品を含むブログを見るジェット推進研究所(JPL)、という、NASAの中でも無人探査機などの研究開発に関わる研究所がある。かつてそこには「人間コンピューター」として知られる、女性たちのグループがいた。彼女たちはまだまだ男女平等が叫ばれ始めた二〇世紀中頃に、男性に劣らず、”計算”というフィールドで立派にその能力を証明していたのだ。 彼女たちはミサイル開発や人工衛星の打ち上げに関わり、後には月や火星への探査機についての計算を一手に担っていた。「人間コンピューター」とは、コンピュータのように計算が速い人達という意味ではなく、CPUやメモリといったものが存在する以前の世界では「計算する人」のことを「コンピューター」と呼称していたこと

    ジェット推進研究所でひたすら計算し続けた女性たちがいた──『ロケットガールの誕生: コンピューターになった女性たち』 - 基本読書
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    medihen 2018/07/17
    「人間が手で計算しなければならなかった最後の時代」
  • 『消された信仰「最後のかくれキリシタン」-長崎・生月島の人々』世界遺産から黙殺された人々 - HONZ

    ユネスコの世界遺産委員会で、日の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録されることが決まった。国内では22番目の登録遺産となる。 この「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、長崎から熊にまたがる12の構成遺産からなり、その中には、現存する国内最古のキリスト教関連建築物で国宝の大浦天主堂(長崎市)なども含まれる。 一時の熱狂的なブームは去ったとはいえ、世界遺産への登録実現は、観光客を呼びたい地方自治体にとっては悲願だろう。今回も2015年の申請では登録に至らず、資料の内容を修正した上で再挑戦し、登録へとこぎつけた。 実はこの再挑戦の過程で、不可解な修正がなされていたことはあまり知られていない。第24回小学館ノンフィクション大賞受賞作『消された信仰 「最後のかくれキリシタン」-長崎・生月島の人々』は、冒頭でいきなりこの謎を提示し、読者を一気に歴史ミステリーの世界

    『消された信仰「最後のかくれキリシタン」-長崎・生月島の人々』世界遺産から黙殺された人々 - HONZ
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    medihen 2018/07/06
    "生月島は、「かくれキリシタン」の組織的な信仰がかろうじて残る最後のエリアだ。にもかかわらず、なぜかその信仰は、「ほぼ消滅」したことにされているのである"
  • 「対話のない組織開発」なんて「存在しない」!? : 書評「対話型組織開発ーその理論的系譜と実践」ブッシュ&マーシャク(著)・中村和彦(訳) | 立教大学 経営学部 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する | NAKAHARA-LAB.net

    「対話のない組織開発」なんて「存在しない」!? : 書評「対話型組織開発ーその理論的系譜と実践」ブッシュ&マーシャク(著)・中村和彦(訳) ※7月4日(水曜日)のブログは所用のため、お休みいたします。明日またお逢いしましょう! ▼ 「このは、長く読み続けられるになるだろうな」 ・ ・ ・ これが、書を読んだあとに真っ先に思った「直感」です。 組織開発の泰斗であるブッシュさん、マーシャクさんが編著にたずさわれ、このたび南山大学の中村和彦先生が翻訳を進められた「対話型組織開発」を読みました。このは、2015年の大学院中原ゼミで、大学院生と、一部の章を読み進めていただけに、ざっと読み終えることができました。 書は、対話型組織開発(Dialogic Organization Development)について論じた大著です。 前半部では、対話型組織開発を支える哲学的基盤・理論的基盤(書籍の

    「対話のない組織開発」なんて「存在しない」!? : 書評「対話型組織開発ーその理論的系譜と実践」ブッシュ&マーシャク(著)・中村和彦(訳) | 立教大学 経営学部 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する | NAKAHARA-LAB.net
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    medihen 2018/07/04
    "前半部では、対話型組織開発を支える哲学的基盤・理論的基盤(書籍の中ではマインドセットとされています)を議論しつつ、後半部では、その実践について実務家が様々な角度から論を展開している構成"
  • あなたはなぜ特定の色を好むのか?──『好き嫌い―行動科学最大の謎―』 - HONZ

    あなたは何色が好きですか? と聞くと大抵の人はペラペラとこんな色が好きですと答えてみせる(僕は灰色だ、地味だから)。初対面同士の飲み会ならなんか嫌いなものorべたいものでもあります? と聞くものだし、映画小説など、作品を鑑賞する際にも、好みは密接に関わってくる。巨大人型ロボット物は嫌い、という人もいれば巨大人型ロボット物ならなんでも大好き! という人もいるものだ。 その違いはなぜ発生しているのだろうか? べ物に関してはアレルギーなどがあるだろうが、そうでない場合は何が関係しているのか? 育ってきた環境の違いか、進化論的に脳に組み込まれているのか? 日々の選択は現在、未来の嗜好にどのような影響を与えていくのだろうか。ひょっとしたら、好き嫌いは完全にただの思いこみだったりするのかもしれない。書『好き嫌い―行動科学最大の謎―』はそうした好き嫌いに関連した行動科学についての一冊である。 た

    あなたはなぜ特定の色を好むのか?──『好き嫌い―行動科学最大の謎―』 - HONZ
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    medihen 2018/07/03
    ”星評価、レビューと実際の好みの関係性を追った第1章「誤りは私たちの星評価にあるのではなく、私たち自身にある」"
  • マクルーハンというメッセージ

    マーシャル・マクルーハンという名前を聞いてハッとするのは、いまではもう中高年のメディア関係者だけかもしれない。1960年代には彼の唱えた「メディアはメッセージ」などの言葉が世界中に流布して一大ブームが起き、ニュートンやダーウィン、アインシュタインなどと並び称され、ジョン・レノンも面会に訪れ、ウディ・アレンの映画にも登場し、フランスでは「マクルーハニズム」(mcLuhanisme)という新語が創られるという事態にまでなり、日でも評論家の竹村健一氏が紹介して世間を大いに騒がせたものだが、どういうわけか数年で表舞台から消え、1980年の大晦日に亡くなった際にはほとんど報道されなかった。 ところが昨年の7月21日に突然、グーグルが記念日を祝うロゴ(ドゥードル)で、マクルーハンの106歳の誕生日を祝うという名目で、彼の顔や理論を説明するアイコンに変わった。するとネット上で「マクルーハンって誰?」と

    マクルーハンというメッセージ
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    medihen 2018/06/29
    "敢えて最近のネット状況も踏まえて、マクルーハンを再度論じてみようと、最近『マクルーハンはメッセージ』という本を上梓した"
  • 【今週はこれを読め! SF編】21世紀の「ゴルディアスの結び目」、イーガン経由でアップデートされた『神狩り』 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    【今週はこれを読め! SF編】21世紀の「ゴルディアスの結び目」、イーガン経由でアップデートされた『神狩り』 文=牧眞司 コウモリの群れがブラックホールにアタックを仕掛けている。 すべてを。 ブラックホールの深深深部(トリプル・ディープ)に。 狂気の深淵に。 飢えた漏斗(じょうご)に。 地獄の竈(かまど)に。 投げ込む。 歌え! 踊れ! 突入せよ! 突入せよ! 圧倒的なイメージ。山田正紀のSFについて語るうえで、斬新なアイデア、くっきりとしたテーマ、巧みなストーリーテリングにふれないわけにいかないが、それらはすべて事後的なことで、元にあるのは「見たことのない光景」ではないか。この作品集の表題作「バットランド」を読みながら、そう思った。山田さんは一枚の絵を成立させるため、アタリ線となる物語を組み立て、素材としてアイデアを盛りこみ、それがテーマを惹起する。そんな順番で作品ができているのかもしれ

    【今週はこれを読め! SF編】21世紀の「ゴルディアスの結び目」、イーガン経由でアップデートされた『神狩り』 - 牧眞司|WEB本の雑誌
    medihen
    medihen 2018/06/27
    "山田正紀のSFについて語るうえで、斬新なアイデア、くっきりとしたテーマ、巧みなストーリーテリングにふれないわけにいかないが、それらはすべて事後的なことで、元にあるのは「見たことのない光景」ではないか"
  • エリートは「暗愚」だったか――『経済学者たちの日米開戦―秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く―』 | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    書は近来にない快著である。最近読んだで、最もスリリングで面白かったともいえる。どこがそんなに面白いのか。著者が、大きな謎に焦点をすえ、それをぐいぐいと解いていくからである。それも正確な実証に基づき、斬新な方法に拠って進めて行くので安定感と斬新さの両方が満たされるのだ。 昭和史の最大の謎は一九四一年の日米開戦である。この決断が、今日にまでつながる巨大な結果を導いたことはいまさら説明するまでもないだろう。 その場合、アメリカのルーズベルト大統領の意向が問題になることがあるが、これがどうあろうと日の真珠湾攻撃で始まった戦争であることはまちがいない。どうして日は攻撃を仕掛けたのだろうか、とりわけ日アメリカの国力差が圧倒的なことは明白なのにどうして日戦争を始めたのだろうか、これが最大の謎となる所以である。 その場合、この圧倒的な国力・経済力の差を日の指導者たちは知らなかったという

    エリートは「暗愚」だったか――『経済学者たちの日米開戦―秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く―』 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
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    medihen 2018/06/22
    "損失回避性志向"と言う奴、「賭けに勝てばうっとおしい苦労から逃れられる」という思考と思えばしっくり来る。というか、自分も似たような誤断をしょっちゅうやってる。
  • ビル・ゲイツが絶賛しオバマ前大統領が楽しんだ本格宇宙SF──『七人のイヴ Ⅰ』 - 基本読書

    七人のイヴ ? (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者: ニール・スティーヴンスン,日暮雅通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/06/19メディア: 新書この商品を含むブログを見るサイバーパンクの傑作として名高い『スノウ・クラッシュ』、ナノテクの発達によって変容した文明社会を描き出す『ダイヤモンド・エイジ』などでその名を世界に轟かせたニール・スティーヴンスンによる格宇宙SFがこの『七人のイヴ』である。 早川書房からのリリース文では『マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが「思考を喚起する圧倒的な面白さ」と自身のブログで絶賛。また、任期中のオバマ前大統領が夏に楽しんだ1冊だと公表したことでも話題となった全米ベストセラーです。』とあり、え、それは当にSFなの? と疑問に思ったぐらいだったが、月が突如として7つに分裂して以後の、人類の存亡をかけたサバイバルを描く純然たる傑作(今のとこ

    ビル・ゲイツが絶賛しオバマ前大統領が楽しんだ本格宇宙SF──『七人のイヴ Ⅰ』 - 基本読書
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    medihen 2018/06/19
    ぐは!スティーヴンスン。読まねば。
  • もしもヴァンパイアが大英帝国を統治したら──『ドラキュラ紀元一八八八』 - 基本読書

    ドラキュラ紀元一八八八 作者: キム・ニューマン,鍛治靖子出版社/メーカー: 書苑新社発売日: 2018/05/11メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見るキム・ニューマン『ドラキュラ紀元一八八八』は東京創元社の『ドラキュラ紀元』の増補&改訳版。映画シナリオや世界観を補完する短篇が収録され、完全版といえる出来。もともと読んだことがなく値段が4000円近くするなのでおもしろくあってくれ! と祈りながら読んだのだけど、これがもうめちゃくちゃおもしろい! 台詞の一つ一つが痺れるほどにカッコよく、無尽蔵に投入されるフィクション&歴史上のキャラクタが織りなす1888年の改変世界はどこに目をやっても魅力が横溢している。 原典たる『吸血鬼ドラキュラ』では、吸血鬼であるドラキュラをヴァン・ヘルシングが追い詰め殺してしまうわけだが、この『ドラキュラ紀元一八八八』世界では逆に

    もしもヴァンパイアが大英帝国を統治したら──『ドラキュラ紀元一八八八』 - 基本読書
    medihen
    medihen 2018/05/18
    うへ!創元の再刊を待っていたら、別出版社から増補・改訳の"完全版"だとぅ。これは読みたい。
  • たった一つを変えるだけ新評論

    たった一つを変えるだけタイトル サブタイトルクラスも教師も自立する「質問づくり」 著者・編者・訳者ダン・ロススタイン+ルース・サンタナ著 吉田新一郎訳 発行年月日 2015年 9月 3日 定価 2,640円 ISBNISBN978-4-7948-1016-8 C0037 判型四六判並製 頁数 292ページ 著者・編者・訳者紹介 著者紹介- Dan ROTHSTEIN(ダン・ロススタイン) ハーバード大学教育大学院卒業後、コミュニティ・オーガナイザーや都市計画家として活動。 Luz SANTANA(ルース・サンタナ) 工場勤務後に復学し、スプリングフィールド大学大学院を卒業。 自身の体験をモデルに社会活動を展開。 2人はともにThe Right Question Instituteの共同代表。 なぜ、「質問をすること」が大切なのでしょうか。この問いに対して、義務教育、大学、ビジネス界で大きな

    たった一つを変えるだけ新評論
    medihen
    medihen 2018/05/16
    質問スキルに関する本。
  • 『史上最大の決断』 - HONZ

    今から遡ること、70年前の1944年6月6日。北フランスのノルマン地方の海岸で史上最大の作戦が行われた。「ノルマンディー上陸作戦」だ。この上陸作戦は連合軍の格的な反攻作戦の一環で、上陸後ノルマン地方の都市、カーンを軸にし連合軍が大きく右回りをしながらドイツ軍の主力を撃滅するという「オーバーロード作戦」の初戦として行われた上陸戦だ。 アメリカ、イギリス、カナダ軍を中心に300万に及ぶ将兵が従軍。1944年6月6日に敢行された上陸作戦だけでも、機甲、空挺合わせ39個師団が参加し、13万3000名の将兵、1万4000台の各種車両、1万4500トンの補給資材が戦艦6隻、戦闘艦艇1070隻に護衛された、6000隻もの艦船舟艇によってノルマンディーに運び上げられた。さらに彼らの護衛のために2万機に及ぶ戦闘機、爆撃機、輸送機が飛んだという。まさに史上最大の作戦というに相応しい大規模の作戦である。 LC

    『史上最大の決断』 - HONZ
    medihen
    medihen 2018/05/15
    『アメリカ海兵隊』は軍事ものとしてもビジネスものとしても大変おもしろかったし、これも読んでみよう。
  • 『合成生物学の衝撃』テクノロジーが欲望を生み出し、欲望が科学を生み出す - HONZ

    「話し上手は聞き上手」などとよく言われるが、物事の質の多くは、その行為の内部ではなく外側に潜んでいる。生物学の分野に今、急速に訪れている変革も、それと近いものがあるだろう。 生物の研究者ならずとも、「人間とは何か」ということを深く理解したいと願うのが人間の常だ。だがここで重要になってくるのは、理解するとは何かということの定義である。 かつてリチャード・ファインマンはこう言った。 自分で作れないものを、私は理解していない。 この実に工学的な思考が、2000年以降の生物学を席巻しており、それが新しい分野として結実し始めているのだ。書は今、最も勢いのある科学分野と言われる「合成生物学」の最前線を、毎日新聞科学環境部記者・須田桃子氏の取材により様々な角度から描き出した一冊である。 合成生物学の大きな流れの一翼を担ってきたのは、トム・ナイトやドリュー・エンディといったMITの工学者たちである。生

    『合成生物学の衝撃』テクノロジーが欲望を生み出し、欲望が科学を生み出す - HONZ
    medihen
    medihen 2018/05/09
    "生物学を「工学化」するーーそのようなコンセプトで彼らが夢見たのは、伝統的な生物学を掘り下げることではなく、トランジスタやシリコンチップに代えてDNA配列と細菌を用い、「生物マシン」を作るということ"
  • 【今週はこれを読め! SF編】超テクノロジーのロマンとショボいサラリーマン生活のミスマッチ - 牧眞司|WEB本の雑誌

    『再就職先は宇宙海賊 (ハヤカワ文庫JA)』 鷹見 一幸,NAJI柳田 早川書房 704円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto このご時世に宇宙海賊とは。しかも、コスプレじみたオネーサンの表紙。怖い物見たさ半分に、薄目で読みはじめたのだけど、いやあ、冒頭で示される設定で瞳孔が開いてしまった。 月の地下で発見された異星人の超テクノロジー。遺留物のなかにあった文書を解読すると、宝物などではなく不要になった廃棄物だったとわかるのだが、それでも人類にとって素晴らしい恩恵だった。しかし、あまりに超テクノロジーすぎて、リヴァースエンジニアリングはおろかメンテナンスさえできない。つまり、人類にできるのは発見された遺留物を大切に使い、それが機能しなくなったら諦めることだけだ。 異星由来のテクノロジーにふれ、人類の社会や生活が激変する。この基設定はラリ

    【今週はこれを読め! SF編】超テクノロジーのロマンとショボいサラリーマン生活のミスマッチ - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 転生したら人工知能にさせられ、有無を言わせず居住可能惑星探査に送り出された件──『われらはレギオン1 AI探査機集合体』 - 基本読書

    われらはレギオン1 AI探査機集合体 (ハヤカワ文庫SF) 作者: デニス・E・テイラー,EVILVIT,金子浩出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/04/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るSF大会に欠かさず参加し誰かれ構わずSFネタを喋り散らすクソSFオタクであるボブは、無神論者で、人体冷凍保存会社(死亡した直後に頭部のみを切断し、未来の技術が生き返らせられるようになるまで保存しておく会社。ちなみに実在する。)と契約するような人間だが、そんな彼がある日突然の交通事故で死んでしまう──。 意識を取り戻した彼がいるのは、なんと117年後のキリスト教原理主義国家となったアメリカ。そのうえ彼は生身の身体を持たない複製人(レプリカント)*1となっていた! 国家の所有物となった彼に与えられた任務は居住可能惑星探査! 自己増殖する自動恒星間探査機に知的機能の制御係とし

    転生したら人工知能にさせられ、有無を言わせず居住可能惑星探査に送り出された件──『われらはレギオン1 AI探査機集合体』 - 基本読書
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    medihen 2018/04/09
    "異世界転生というのは「それまでの世界」から「別の常識が支配する世界」というフレームの切り替えで起こるドタバタを楽しむ普遍的なフォーマット"
  • 楠木建が語る「現代人必須の教養は戦時下の日記だ」 | 文春オンライン

    日記の醍醐味は文脈理解にあり あくまでも個人的な好き嫌いの話として聞いていただきたい。 読書の話を続ける。僕の読書の好みはジャンルで言えば小説などのフィクションよりもノンフィクション、とくに人間と社会についてのノンフィクションであることは前に話した。その目的は知識というよりも、人と人の世の質について、「なるほど、そういうことか、面白いねえ……」と、僕なりの理解というか論理をつかむことにある。 ©iStock.com 芸論と並んで日記というジャンルを僕が愛好するのは、それが「なるほど、そういうことか……」の宝庫だからである。前回話したように、整理されたマクロレベルの概説よりも、具体的なディティールの記述にこそ「なるほど、そういうことか……」が潜んでいる。この点、日記は具体的詳細の記述がもっとも豊かなジャンルだ(というか、ほとんどの場合、具体的詳細の記述しかない)。 さらにイイことがある。記

    楠木建が語る「現代人必須の教養は戦時下の日記だ」 | 文春オンライン
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    medihen 2018/04/06
    ”超絶的に最高なのが『古川ロッパ昭和日記』”、”清沢洌『暗黒日記』、高見順『敗戦日記』、徳川夢声『夢声戦争日記』、山田風太郎『戦中派虫けら日記』『戦中派不戦日記』、こうした日記は絶品である。”