「読み手は人間、書き手はロボット」。マシンが人間のために創作した詩や散文を発表するオンライン文芸雑誌なるものをみつけた。“エヌ氏やエフ博士の万能ロボット”ではないが、ロボット小説家とはなんとも、さまざまな性格のロボットが人間界をうようよしているSF作家・星新一の世界である。「AIがどれほどまで創造的に、そして文学の域にまで達することができるかを、世に証明したいのです」 執筆AI、編集デジタル詩人の文芸雑誌 人工知能(AI)が教育、医療、経済、サービス業と無数の産業に縦横無尽に浸透し人間の代わりをこなしていく時代になったが。アダムとイブの禁断の果実ではないが、心を持った人間しか触ってはいけないような“禁じられた領域”、文筆業にまでAIが進出してきている。 2年前、米老舗新聞社ワシントン・ポストが、リオオリンピックの報道記事300本をAIに執筆させたことで話題になった。それ以降も同紙は、スポー