映画「蟹の形」を観に行った。 普段はズワイガニ派だが、 タラバガニとはいえ「カニ」なので期待して食べ行ったのだが ズワイガニと全然違ったので面食らった。 CMでは足10本のカニの看板が 店の入り口で「わしゃわしゃ」と動き回る。 そしてデュークエイセスの歌う主題歌「とれとれピチピチカニ料理」と流れる。 これだと普通にタラバガニもカニの一種と想像するとおもうのだが 現物を知らない人はどう思っただろう。 思い出してみれば、たしかにタラバガニは足が10本じゃなかった。 タラバガニは8本しか足がないし、 足の向きや姿形もズワイガニとはまったく異なっている。 「真っ赤な甲殻」を持つカニはあくまでモチーフの一つであり タラバガニはヤドカリの仲間である。 かに道楽は「カニ料理」を出す店だったはずだ。 それがなぜか和名ではカニと命名され、 カニなのに実はヤドカリという 生物分類上の矛盾を作り出してしまった。