史上初めて1ペタフロップス(PFLOPS)の処理能力へと達したシステムとして注目されたIBMのRoadrunnerですが、2013年3月31日にすべての機能を停止、その生涯に幕を閉じました。 End of the road for Roadrunner http://www.lanl.gov/newsroom/news-releases/2013/March/03.29-end-of-roadrunner.php Roadrunnerは2008年のTOP500で2位のBlue Gene/L(478.2TFLOPS)を大きく引き離し、1.026PFLOPSを記録して1PFLOPSを越える最初のスーパーコンピューターとなりましたが、2009年11月のランキングではJaguarに次ぐ2位となり、2012年のランキングでは22位でした。 現存する最速のスーパーコンピュータの上位25位の多くはペタフ
前の記事 太陽圏を脱出する初の探査機:ボイジャー2号に不具合 「流出」続く次世代iPhone:その理由は? 次の記事 「PS3スパコン」の危機:米軍にも影響、訴訟も 2010年5月14日 IT コメント: トラックバック (0) フィードIT Nate Anderson 米空軍研究所がPS3で構築した最初のテスト・クラスタ。Photo: US Air Force ソニーは、4月1日(日本時間)に提供した『PlayStation 3』(PS3)のソフトウェア・アップデートで、『Linux』など他のオペレーティング システム(OS)をインストールできる機能を削除(日本語版記事)した。これは同社にとって、著作権のあるコンテンツを保護するための措置だったが、いくつかの研究プロジェクトが巻き添えを食う事態となっている。 その一例が米軍だ。ニューヨーク州ローマ市にある米空軍研究所は2009年、336台
日本でスパコン産業支援のための予算が事業仕分けで見送りになった件については、Twitterとかでつぶやいても来たが、そろそろ「産業支援のありかた」を根本的に見直すべき時が来ていると思う。特にIT産業においては、勝負すべきレイヤーが大幅に変化している時期でもあり、過去の産業構造に捕われた支援の仕方をしても税金が無駄になるだけ。 特に今朝米国で報道された「なぜ米国空軍がPS3を2200台を追加発注したのか」という記事は、この業界の変化を顕著に表すもの。要約すると、 1. 米国空軍はさまざまなシミュレーション(空軍なので、弾道ミサイル、迎撃ミサイル、戦闘機の性能シミュレーションと考えられる)にスパコンを使って来ているが、現時点では、(IntelのチップやGPUよりも)CELLチップで構成したスパコンがもっとも現実的である。 2. ただ、CELLチップを二つ搭載したサーバー(1チップあたり200G
6月18日(ドイツ時間) 発表 世界のスーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」の2008年6月版の結果がドイツ時間18日、公開された。今回で31回目。 1位は米国資源エネルギー省のロスアラモス国立研究所に納入されたIBMのクラスタ「Roadrunner」で、1.026 Peta FLOPSを達成した。スパコンの性能が1PFLOPSを超えたのは初めて。これまで1位だったBlueGene/Lは2位となった。 Roadrunnerは、Cell/B.E.の倍精度浮動小数点演算を強化した「PowerXCell 8i」を搭載するブレード「BladeCenter QS22」と、Opteron搭載のブレード「同LS21」で構成される。 国内のシステムは、東京大学、京都大学、筑波大学の「T2Kオープンスパコン」仕様の3システムが新たにランクイン。東大のシステムが国内最速を達成し、82.98TFL
IBMは世界記録を破るスーパーコンピュータを発表した。このスーパーコンピュータは、これまでの記録を持つマシンの2倍の速度を持つ。 BBCの報道によれば、「Roadrunner」というコードネームを持つこのマシンは、1ペタフロップス(FLOPS)で動作する。これは毎秒1000兆回の演算を行うことを意味している。これまで世界でもっとも高速だったコンピュータは「BlueGene/L」で、478.2テラフロップス(毎秒1兆演算)で動作し、21万2992個のプロセッサを使っていた。 しかし、Roadrunnerはこれまで例のないペタフロップス級の速度を、たった2万プロセッサで実現している。このマシンの設計では、従来のAMDのOpteronプロセッサと、PLAYSTATION 3(PS3)のCellプロセッサの両方が使われている。 RoadrunnerではPS3のCellプロセッサが1万3000
重力波の観測プロジェクト:スパコンでなく『PS3』が活躍 2007年10月23日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Bryan Gardiner 2007年10月23日 Gaurav Khanna博士の8台の『PLAYSTATION 3』(PS3)は、Linuxと独自コードを使用して複雑な演算をこなしている。 Photo Credit:Gaurav Khanna とんでもない価格設定とソフトの不足が原因で、家庭用ゲーム機として大人気のプラットフォームになっているとは言いがたいソニーのゲーム機『PLAYSTATION 3』(PS3)が、科学研究の分野で新たな活躍の場を見いだしている模様だ。 現在、相互に接続された8台のPS3が、太陽の100万倍ほどの質量を持つ超巨大なブラックホールが星を飲み込んだとき起きる現象や重力波といった宇宙の謎を解こうと懸命になっている。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の平井一夫 代表取締役社長 兼 グループCEOは9月20日、「東京ゲームショウ2007」の基調講演で、同社が協力している米スタンフォード大学の「Folding@home」プロジェクトの最新状況を報告した。 Folding@homeは、人間のタンパク質の折りたたみ現象を研究し、関連する疾病を理解することを目的とした、分散コンピューティングの世界規模の実験である。タンパク質の折りたたみ現象は非常に複雑であるため,そのシミュレーションには1台のコンピュータで最大30年かかるほどの計算力が必要とされる。Folding@homeでは,ネットワーク経由で参加する端末に計算を分担させることにしているが、SCEは「PLAYSTATION 3(PS3)」のユーザーに対して、同プロジェクトへの参加を呼びかけていた。PS3の最新システム・ソフトウエアには、Fold
IBM、1万6千個のCellと8,000個のOpteronを搭載したスパコン ~ピーク性能は1.6PFLOPS 9月6日(現地時間)発表 米IBMは6日(現地時間)、Cell Broadband Engineプロセッサを搭載した初のスーパーコンピュータ「Roadrunner」(コードネーム)を開発すると発表した。 同社の市販製品であるCell搭載のBladeCenter Hシステムと、デュアルコアOpteron搭載のSystem x 3755を組み合わせたスーパーコンピュータ。「Hybrid Programming」と呼ばれる新開発のソフトウェアと、AMDのHyperTransport応用技術「Torrenza」(コードネーム)を利用することで、異なるプラットフォームを接続。OpteronシステムはファイルI/Oや通信など基本的プロセスに使用し、主用途である複雑な計算にはCellシステムを
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