東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネル工事の直後に東京都調布市の住宅街の一部で2~3センチメートル程度の沈下と隆起が発生したことが衛星データの解析でわかった。10月に道路が陥没し事業者の東日本高速道路などが工事との関係を調べている一帯だ。「大深度」と呼ぶ地下40メートルより深い場所で掘るため、地上に影響が出にくいとされ、住民同意は必要なかった。地表変化との因果関係が認められれば、補償や技術的な
以前から提唱されてきた「日韓海底トンネル」について、米著名投資家の発言などをきっかけに、再びネット上で議論になっている。 建設には、10兆円もかかるとの試算もあるが、現状はどうなっているのだろうか。 日韓関係悪化を憂い、「トンネル構想を進めた方がいい」 有力視されているトンネルの構想は、佐賀県唐津市か福岡市から、長崎県の壱岐や対馬の地上に出て、韓国の釜山市などに抜けるものだ。 総延長が210~230キロで、世界最長の海底トンネルとして知られる青函トンネルを2つ以上建設するほどの規模になっている。 日本では、2010年ごろから建設を進める民間の動きが本格化し、2013年3月には、長崎市内の団体の請願を受けて、対馬市議会が早期建設を政府に求める意見書を可決している。さらに、民間の動きは、17年に「日韓トンネル推進全国会議」の設立にまで発展した。 韓国でも、09年に当時の李明博大統領が建設の検討
マグニチュード(M)7.3を記録した熊本地震の本震から1週間がたった4月23日、筆者は日経コンストラクションの取材班第2陣として、熊本県西原村にいた。構造物被害の全貌が次第に明らかになるなか、一つだけ一般の報道では確認できない被害情報があった。俵山トンネルの「崩落」だ。 本震後、阿蘇大橋の崩落と同じく、俵山トンネルの被害も何度か耳にしたが、現場の状況を映像や写真で見る機会はなかった。崩落と一口に言っても、被害状況は様々だ。覆工コンクリートの表面がはく落したのか、トンネルが圧壊したのか、現地入り当初は詳細が全く分からなかった。 自分の目で被害状況を確かめるために、23日は早朝から俵山トンネルのある県道28号へ向かった。トンネルのかなり手前で車は通行止めということは、事前の情報で明らかになっていた。 県道28号の車両通行止め付近に到着してからスマートフォンで調べると、俵山トンネルまでは6km以
12月24日、香港との境界に近い中国広東省深センで、建設中の密輸用トンネルが見つかり、香港と広東省の警察が捜査を行った(2013年 ロイター)
トルコ最大の都市イスタンブールで、アジアとヨーロッパをつなぐ海底トンネルを走る地下鉄が、29日開通し、慢性的な交通渋滞に悩む地元の人々の新たな交通手段として期待されています。 アジアとヨーロッパを隔てるボスポラス海峡を結ぶトンネルの整備事業は、海底部分がおよそ1.4キロ、陸上部分も含めると総延長で13.6キロに及ぶ巨大プロジェクトで、日本の円借款で作られました。 トルコの建国記念日に当たる29日、イスタンブールのアジア側の広場ではトンネルを走る地下鉄の開通を祝う式典が行われ、安倍総理大臣やトルコのエルドアン首相らが出席しました。 エルドアン首相は日本の支援に謝意を示したうえで、「長年にわたりトルコの人々が抱いてきた夢が現実のものとなった。このトンネルは2つの大陸をつなぐだけでなく、人々や国どうしをつなぐものだ」と述べました。 テープカットに続いて、安倍総理大臣ら各国の要人が一番列車に乗り込
♪「ウスクダラ はるばる訪ねてみたら 世にも不思議な噂のとおり 町を歩いて驚いた、、、」 この歌は昭和時代に活躍した歌手の江利チエミさんの代表曲の1つで、紅白歌合戦でも歌われた「ウスクダラ」です。ウスクダラはトルコのイスタンブールにある町です。きょうの「くらし☆解説」はここで進められているプロジェクトについて二村伸解説委員とともにお伝えします。 (岩渕キャスター) イスタンブールで進められているプロジェクトとはどんなことですか? イスタンブールは人口1380万人の大都市で、アジアとヨーロッパの東西文明の接点に位置し、最近日本人にも人気の観光地ですね。2020年のオリンピック開催に立候補し東京と争いました。 こちら西側がヨーロッパ、東がアジアです。ボスポラス海峡によって隔てられている2つの大陸をトンネルでつなごうという150年来の夢が日本の協力によって実現しました。 (岩渕) 海
青函トンネルにある世界で初めての海底駅の「竜飛海底駅」が北海道新幹線の工事に伴い、ことし11月で事実上廃止されることになりました。 これで国内にある鉄道の海底駅はすべて姿を消すことになります。 青森県の竜飛崎の海面下134メートルにある「竜飛海底駅」は、25年前の昭和63年に、青函トンネルの開通に合わせて、北海道側の吉岡海底駅と共に開業した世界で初めての海底駅です。 JR北海道によりますと、平成27年度末の北海道新幹線の開業に向けてトンネルの改修が必要になるため、見学者向けに続けてきた下り3本、上り1本の特急列車の停車をことし11月10日で取りやめる方針を固めたということです。 トンネル内にあった写真パネルや掘削装置などの展示物はすべて撤去し、その後、一般の見学者を受け入れる予定は無いとしていて、竜飛海底駅は事実上、廃止されることになります。 JR北海道によりますと、竜飛海底駅を利用して青
“心霊トンネル”で死亡 冒険中の高校生、電車にはねられる 大阪府柏原市国分市場のJR関西線芝山トンネル(全長約250メートル)内で21日午前0時55分頃、高校生の少年2人が電車にはねられた。柏原署によると、大阪市の高校2年生(16)が搬送先の病院で死亡し、同市の高校1年生(16)も右足の骨を折る重傷を負った。 柏原署によると、事故当時、トンネル内には12~16歳の男女13人がいた。少年らは「肝試しで心霊スポット(芝山)を冒険しようと思い、近くの山に入ったが道に迷った。線路を見つけたので、線路沿いに歩けば道が分かると思った」と話している。このうちの1人は「もう電車はこない時間だと思った」と話しているという。事故が起こったトンネルの隣には現在使われていない旧芝山トンネルがあり、有名な心霊スポットとして知られている。 現場は高井田―河内堅上間のトンネル内の東側入り口から約25メートルの地点。少年
21日午前1時頃、大阪府柏原市国分のJR関西線高井田―河内堅上(かわちかたかみ)間にある芝山トンネル(長さ約200メートル)内で、大阪市東住吉区に住む16歳と15歳の少年2人が、JR難波発王寺(おうじ)行き普通電車(6両)にはねられた。 16歳の少年は全身を強く打ち約4時間後に死亡、15歳の少年は右足を骨折する重傷を負った。乗客200人にけがはなかった。 柏原署によると、当時、2人を含む少年ら計13人(12~16歳)がトンネル内を歩いていた。付近の山で遊んでいたが道に迷い、線路を伝って帰ろうとしていた途中だったという。避難スペースなどに逃げ込んだ少年は無事だったが、外に出ようとした2人がはねられたという。 現場は、奈良県との境に近く、JR高井田駅から約1・5キロ東。
笹子トンネルのボルトの状態 【真海喬生、村田悟】中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の上り線で、崩落した天井板をコンクリート壁に固定するボルトに十分な量の接着剤が使われていなかったことが、国土交通省の調べでわかった。接着剤はボルトをコンクリート壁に固定して強度を確保するためのもので、国交省はずさんな工事が大規模崩落の主要因だった可能性があると見ている。 笹子トンネルは、コンクリート壁に長さ13センチのボルトを埋め込んで天井板をつり下げる構造だった。ボルトをコンクリート壁に固定するためには、接着剤や砂利などが入ったカプセルを穴に入れてからボルトを差し込むのが一般的な工法だ。カプセルが割れて接着剤が穴の奥に広がり、ボルト全体に行き渡って接着力が高まる。ボルトは荷重の3、4倍の重さに耐えられる設計だった。 ところが、事故後に国交省が崩落現場でコンクリート壁から抜け落ちたボルトを調べると、接着
30日午前8時半ごろ、千葉県君津市大戸見の国道410号のトンネル「大戸見隧道(ずいどう)」(全長38・5メートル)で、天井付近のモルタルが大量に崩れ落ちているのを車で通りかかった近所の住民が見つけた。県は再び崩落する恐れがあるとして通行止めにした。 県道路環境課によると、国道は片側1車線で路側帯がある。崩落はトンネル中央部で起き、約1・7立方メートル(重さ3・7トン)のモルタルが落ちていた。巻き込まれた通行人や車両はなかった。 2010年9月の打音検査で異常はなかったという。同じように内壁にモルタルを吹き付けたトンネルは県が管理する道路に21カ所あり、同課は一斉点検する方針。
13日午後9時半ごろ、川崎市川崎区の東京湾アクアライン下り線のトンネルで、自転車で走っていたとみられる東京都大田区大森東、無職、石井明さん(78)が追い越し車線に倒れているのを軽乗用車の男性(65)が見つけた。救助しようと路肩に停止したところ、後続の乗用車が石井さんをひいた。石井さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
笹子トンネル上り線で見つかった、金具をつる部分をまたぐコンクリートのひび割れ=2012年12月14日撮影、中日本高速道路提供笹子トンネル上り線で、アンカーボルトが脱落した部分=2012年12月14日撮影、中日本高速道路提供 中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井崩落事故で、国土交通省は9日、崩落のあった上り線のトンネル内を緊急点検した結果を公表した。つり天井を固定するアンカーボルトが抜け落ちたり、ゆるんだりする不具合が計1211カ所で見つかったという。 中日本高速道路は11日から天井板の撤去作業を始め、2月下旬に完全復旧すると発表した。 国交省によると、緊急点検は崩落した約130メートルの区間を除いて実施。1万1613カ所のアンカーボルトのうち、抜け落ちた状態だった5カ所を含む1028カ所で問題が見つかった。つり金具を固定するボルトも18カ所で抜け落ち、天井板を支える土台でもボルト
笹子トンネル(山梨県)天井崩落事故の影響で通行止めになっている中央自動車道上り線について、国土交通省や中日本高速道路が来月下旬にも復旧させる見通しで調整していることが9日、分かった。山梨県警の現場検証が終わり、復旧に向けた工事に着手できる状態になったためだ。 上り線では現在、事故原因を調べる国交省の調査が進んでいる。つり天井はまだ撤去されていないため、今後、調査の進捗(しんちょく)にあわせて撤去を進め、換気設備を設置する工事も行う必要がある。 下り線の2車線は昨年末、対面通行させる形で仮復旧した。このため、上り線の復旧にあわせて、対面通行のために設置したセンターポールの撤去工事なども必要になる。 山梨県によると、事故の影響で観光客が例年より2割程度減っているといい、早期の全面復旧を国交省に要望していた。 関連リンク年末年始のJR利用者急増 山梨、笹子崩落事故が影響(1/8)インフラ点
山梨県の中央自動車道上り線・笹子(ささご)トンネルの天井板崩落事故で、崩落した約130メートル区間の東京側、甲府側の両端に、ちぎれたり曲がったりしたボルトが内壁に残っていたことが13日、捜査関係者への取材でわかった。 いずれかの場所で、劣化した接着剤ごとボルトが脱落した後、崩落が拡大、接着剤の固定力が残っていた部分で止まったとみられる。県警は、劣化現象が一部区間に集中した原因などを調べる。下り線側で見つかったボルトの緩みを含め、危険な状態が見逃されていた可能性が濃厚となった。 捜査関係者によると、崩落区間の中央付近では、大部分のアンカーボルトが接着剤に覆われた状態で落下していた。ボルトを挿入していたトンネル上部内壁には、樹脂製の接着剤が残っていない穴があり、接着剤が劣化して固定力が落ち、ボルトと一緒に抜けることで崩落が引き起こされた可能性が高い。
12月2日、中央自動車道「笹子トンネル」で発生した「吊り天井板落下事故」は、死者9名、負傷者2名の痛ましい結果を招いた。この重大事故は、なぜ起きたのか? NEXCO中日本の発表では、笹子トンネル内部、約140m区間に崩落したコンクリート板(1枚約1トン)は約330枚。これらは天井裏に換気用スペースを作るために、1枚当たり6本の鋼鉄製「アンカーボルト」でトンネル最上部のコンクリート壁とつながれていた。 この設計は10倍以上の荷重にも耐えると計算されていたが、構造物のどこかに想定外のストレスがたまり、12月2日のある瞬間に耐久限界を超えたとしか考えられない。そのため、第一の「容疑者」に挙げられたのは長さ23cm、直径1.6cmの「アンカーボルト」だった。この部品はどんな使われ方をしていたのか? 「笹子トンネルのアンカーボルトには溝があり、これを天井部のコンクリート穴にねじ込んでいます。あらかじ
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