最新の3Dアニメーションで地球大気中の二酸化炭素の動きを見る。赤い部分は二酸化炭素濃度が高く、青い部分は低い。(解説は英語です)(映像提供:NASAゴダード宇宙飛行センター) この幻想的な映像は、人工衛星が測定したデータとスーパーコンピューター・モデルによって作り出された。地球の大気中を二酸化炭素(CO2)が動き回る様子を、これまでにない精緻さでとらえた、NASAが誇る最新の成果だ。 映像では、CO2が山岳地帯から滑り降り、平野部を突き進んで海まで達し、さらに渦を巻きながら高度およそ20キロの上空まで上昇していく様子が見てとれる。2015年末にインドネシアで発生した大規模な森林火災では5億トンを超えるCO2が排出された。CO2を吸収する森林の成長は夏に盛んで冬は小康状態になるため、北半球における大気中のガス濃度は増加と減少を繰り返し、まるで地球そのものが呼吸しているかのようだ。(参考記事: