宇宙が織りなすアート。木星で撮影した乱気流が幻想的すぎる2017.12.05 21:0013,386 岡本玄介 木星の印象が一気に変わります。 白と茶色のコントラストが大理石のような木星。ですがNASAの木星探査機ジュノーが近くから撮影した写真では、あたかもゴッホの『星月夜』をマーブル模様で描いたかのような景色が広がっていたのです。 これらは10月27日に、木星の北半球にかかる雲から約1万8906kmの高さで撮られた幻想的なショット。下の写真は1,920×1,630ピクセルですが、およそ1ピクセルが12km四方になる計算とのこと。トンでもない広範囲を写しているってことなんです。 Image: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstädt/ Seán Doran木星は水素とヘリウムを主成分とする巨大ガス惑星ですが、その遥か高々度の上空にて起こっている
あえて遮ることで見えるものもあるんですねぇ。 熱い空気、冷たい空気、人の吐息、どれも感じることはあっても見たことはないですよね。しかしYouTubeチャンネルのVeritasiumはカメラ、LED電球、凹面の鏡、カミソリの刃、のたった4つのものを使うことでそれらを捉えてしまいました。 Video: Veritasium/Youtube やり方は大体こんな感じです。まずカメラを設置し、レンズのすぐ横にLED電球を添えます。そしてカメラの視点の先に、光源の光がレンズの少し手前で集まるように凹面の鏡を配置し、集まる箇所にカミソリの刃を固定。この時、集まった光の半分だけを遮るようにします。あとは見たい「空気」を鏡の前に持ってきて、それをカメラで撮影する。予想以上にシンプル! なんでそんなことで見えるの?ってなりますよね。キモは光の屈折らしいです。光は空気中を直進するものだと思われがちですが、実際は
カエルが舌で獲物を捕まえる瞬間、唾液の粘度が変化する2017.02.27 13:0722,496 Shun カエルの唾液はさらさら? それともベトベト? 実は両方なんです。 カエルの獲物の捕獲方法はみなさんがよく知っている通り、非常に独特です。舌を勢いよく伸ばして獲物をとらえます。実はこのエサを取る仕組み、これまで完全には解明されていなかったのですが、新たな研究により驚くべき事実が判明しました。カエルの唾液はエサを獲る一瞬の間に変化し、強い粘着性を持つ液体に変わることがわかったのです。 The Royal Society誌に掲載された「カエルの狩猟における粘弾性の舌および非ニュートン性唾液の使用」というなんとも仰々しいタイトルの論文で、ジョージア工科大学の研究チームはカエルが舌を伸ばして獲物を取るプロセスを段階的に説明しています。 研究チームのリーダーAlexis C. Noelさんとその
この世界にはまだまだ未知のものが存在するようだ。 この度、アメリカ、メリーランド大学のチームが”ブルーワール(青い渦の意)”という新しいタイプの火災旋風を発見した。人類は数千年もの昔から炎の力を利用してきたが、このタイプの炎はこれまでに知られていなかった。 この発見は、クリーンな燃焼を実現し、二酸化炭素排出や流出した石油を燃焼処理する際の汚染物質の排出を削減などに利用できるという。
イタリア、サルデーニャ島沖のメカジキ(Xiphias gladius)。メカジキはイカを好んで食べる。(PHOTOGRAPH BY NORBERT WU, MINDEN PICTURES/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 突き出した吻(ふん)で水を切り裂き、時速100kmで泳げるとも言われる魚、メカジキ(Xiphias gladius)。新たな研究で、メカジキの体にこれまで知られていなかった腺が発見され、これが高速で泳げる鍵となっている可能性があることがわかった。 学術誌『Journal of Experimental Biology』に掲載された論文によると、剣のように鋭いメカジキの吻の付け根には、油を生成する腺がある。メカジキが泳ぐときには、この腺から脂肪酸の混合液が分泌され、毛細管と小さな孔を通じて皮膚へと送り出されている。(参考記事:「メカジキの吻はなぜ折
アルゼンチン・ティグレの上空に、黒いリング状の物体が浮いているところが目撃され、その様子がYouTubeに投稿されました。動画には不思議な物体が形を変えていく様子が映っています。 動画が取得できませんでした これまではリング型UFOと呼ばれてきた謎の物体 一部では「UFOではないか」といわれてきたこの物体は「フライング・ブロブ」や「ブラックスクイッド」と呼ばれるものです。晴天時に目撃されることが多く、雲のようにフワフワと漂ってはいつの間にか消えてしまうという特性を持っています。 突如現れた黒いリング状の物体 フワフワと漂う 物体は少しずつ形状を変えていく 撮影されたリング状物体は雲よりも低い位置でフワフワと漂っており、やはり時間経過とともに形状を変えていきます。この状況については、長年さまざまな議論がなされてきましたが、近年有力視されているのが自然現象のひとつであるという説です。 大気中の
忍者に例えられるわけですね。 スローモーションで捉えた動物の捕食の姿、火山灰の中でバチバチ光る雷と自然の偉大さを見せてくれるBBC Earth、今回は「森の忍者」ことフクロウがいかに静かに飛ぶか科学的に実証してくれました。 夜行性のフクロウが森の中で獲物を捉える姿、皆さんも見たことがあると思います。でもいくら静かに飛ぶっていっても頭の中に浮かぶ姿が こんなに大きな翼を羽ばたいているものだったら、「バタバタバター!」って自然と脳内補完しちゃいますよね。そこでBBCは実際に他の鳥と比べてフクロウがどれくらい静かか、高性能マイクを並べて測ってくれました。再生して30秒以内にフクロウの羽ばたきを聞かせてくれますので、面倒臭がらずに再生してみて下さい。 って、まぁ聴こえないんですけどね。 驚きの無音っぷりです。こんなに大きな羽を動かしてるのになぜ無音?!と思ったら、どうやらその大きな羽がポイントのよ
こりゃびっくりだ! 液体だけど固くなる、不思議な物体ウーブレックが破裂する瞬間をスローモーションで(動画あり)2016.05.07 19:4510,567 塚本 紺 破裂の仕方も曖昧です。 水と片栗粉を使ってウーブレックと呼ばれる不思議な物体を作れるのはご存知ですか? ただの水であれば、ゆっくりと触っても勢いよく触っても水の粘度って変わらないですよね。でもウーブレックはそういった通常の流体に当てはまらない振る舞いをする非ニュートン流体の一種です。 たとえばギュッと握ると固体のように硬くなるけれど、ゆっくり傾けると液体として流れる。そんな不思議な動きを見せる流体がウーブレック。 勢いよく触れると固体のようになるということは...チェーンソーで切ったらどうなるの?と誰もが考える自然な疑問を試したのがこちらYouTubeチャンネルのThe Backyard Scientist。 実験ではチェーン
佐野 雅己(物理学専攻 教授) 玉井 敬一(物理学専攻 大学院生(博士課程1年)) 発表のポイント 整った流れ(層流)が乱れた流れ(乱流)に遷移するときに従う普遍法則を実験で見いだした。 最大級のチャネル実験装置を製作すると同時に、普遍的な法則の検証に必要な新たな測定解析手法を考案したことが発見のポイントだった。 乱流への遷移の理解は省エネルギーなどに不可欠であるだけでなく、自然界に普遍的に存在する不規則現象の理解に繋がる。 発表概要 我々の回りは空気や水などの流体で満ちています。整った流れは層流と呼ばれ、乱れた状態は乱流と呼ばれます。しかし、層流がいつどのようにして乱流に遷移するのか、そこにどんな法則があるのかは、130年以上にわたる未解決問題でした(注1)。流体の方程式が非線形性(注2)のため数学的に解けないことや、実験的にも乱れの与え方にさまざまな可能性があることが理解を阻んできまし
水に落とされたインク、その一瞬をとらえた不思議な写真の数々2015.12.29 15:35 SHIORI 水とインク、それだけです。 レイリー・テイラー不安定性というものをご存知でしょうか。重力がはたらく状況下で密度の違う2種類の液体が衝突するときに起こる現象です。原子力爆弾のキノコ雲や超新星爆発などで見ることができますが、科学写真家のLinden Gledhill氏は自らこれを再現して見せました。実は、使うのはインクと水、そして性能のいいカメラ、これだけです。これさえあれば自宅でも簡単にこの不思議な液体の現象を作り出すことができます。 「Mark Stock氏が作った、液体が別の液体の中に落ちていくという、レイリー・テイラー不安定性のシミュレーションをしたコンピューターモデリング作品に影響を受けたのです。」と、Gledhill氏は米Gizmodoに対してメールで語っています。「底に光の窓
多くの人を乗せて世界中の国を飛び回る飛行機は言うまでもなく非常に便利なもの。しかし、飛行中のキャビン(客室)は閉鎖された空間であるため、仮に他の人が伝染病などを患っていた場合に二次感染を受ける可能性が地上よりも高くなってしまうことは明白です。この問題に対しては目立った対策がとられていなかったのですが、ある高校生が既存のキャビン換気システムを改良するだけで細菌感染を防止する装置を発明。コンテストに応募したところ、最優秀賞を獲得して日本円で約900万円という賞金が贈られました。 Meet the teen who just won $75,000 for inventing a system to keep germs from spreading on airplanes - The Washington Post http://www.washingtonpost.com/news/loc
雫と一言に言ってもいろいろあるわけで。 性質の異なる液体をポトンと垂らすとどうなるのか。それも、ただ地面に落とすのではなく、異なる液体の雫の上に落とすと…。ネタ元のSplash Labが実験し撮影したのが、上の画像です。画像の赤い雫は、水とグリセロールを1対1の割合で混ぜたもの。青い液体はただの色付けされたお水です。もちろん、グリセロールが入った赤い液体の方が粘り気があります。どちらが上で、どちらが下かによって、その跳ね返りがこうも違うものなのですね。 画像上、赤の上に青のパターンでは、粘着性の少ない青=水がより素早く跳ね、赤い水を包み混ざり合っています。結果、最後のヒトコマでは見事なグラデーションが見られます。一方、画像下、青の上に赤パターンでは、グリセロール入りの赤い液体の粘着力により、最後のヒトコマがお花のような形に。 同じ2種類の液体を混ぜ合わせるのでも、どちらが先かによって結果は
例えば夏の暑い日、アスファルトの上がゆらゆらと揺らめいて見えることがある。また、砂糖や食塩などの結晶を水中に入れて放置し時もゆらゆらと揺らめいて見える。これはシュリーレン現象と呼ばれるもので、温度や密度の違いが光の屈折率の差となって現れたものだ。 シュリーレン撮影法とは、気体や液体の微細な密度変化を特殊な光学系を利用して光の屈折により可視化する方法だ。屈折率の差が大きければ肉眼でも観測できるが、この撮影法を使えば普段目に見えないものでも可視化することができる。
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