地球とは環境がまるっきり違う宇宙。人体に対する影響は計り知れないものがあるのだろう。 長期間宇宙に滞在した宇宙飛行士に”宇宙熱(space fever)”という症状が生じることがある。2ヶ月半以上、無重力下にあると中核温(内臓など、環境の温度に影響されない体の深い部分の体温)が1℃上昇するらしいのだ。 平熱36.5℃の人なら37.5℃となってしまうのだから、ちょっとした微熱状態である。一体なぜこのようなことが起きるのだろう? 最新の研究によると、重力の弱さが関係しているという。まもなく火星への有人飛行が予定されているが、宇宙旅行時代の幕開けの前に対策を練る必要がありそうだ。