地球をかすめて飛び去っていく彗星かと思いきや、ゴージャスな尾を長くたなびかせているのはお月さまだ。 『JGR Planets』(1月28日付)に掲載された研究によると、まるで彗星のようなオレンジ色の尾は、月面に隕石が衝突して舞い上がったナトリウム原子が、太陽放射によって何十万キロも吹き流されたものなのだそうだ。
地球をかすめて飛び去っていく彗星かと思いきや、ゴージャスな尾を長くたなびかせているのはお月さまだ。 『JGR Planets』(1月28日付)に掲載された研究によると、まるで彗星のようなオレンジ色の尾は、月面に隕石が衝突して舞い上がったナトリウム原子が、太陽放射によって何十万キロも吹き流されたものなのだそうだ。
ちりでできたコーディレフスキー雲の1つと、地球、月、太陽の位置関係を示すイラスト(原寸には比例していない)。(ILLUSTRATION BY GABOR HORVATH) 地球の周りを回る天体は、月だけではないのかもしれない。半世紀以上にわたる憶測と論争を経て、ハンガリーの天文学者と物理学者のチームが、地球を周回する2つの天体の存在をついに確認したと発表した。 研究成果は、学術誌「Monthly Notices of the Royal Astronomical Society」に掲載された。論文によると、地球から40万キロ余りという、月までの距離と同じくらいの位置に潜んでいた謎めいた天体を、研究チームは苦心の末にとらえたとのことだ。天体は2つとも、すべてちりでできているという。(参考記事:「太陽系外衛星の存在が濃厚に、確認されれば初」) 近いけれど見えない こうした天体の存在はずいぶん前
NASAの探査機ニューホライズンズが2015年7月14日に撮影した冥王星の高解像度写真。色調は強調されている。(PHOTOGRAPH BY NASA, JOHNS HOPKINS UNIVERSITY APPLIED PHYSICS LABORATORY, SOUTHWEST RESEARCH INSTITUTE) 冥王星の極寒の平原では不可思議なことが起きている。数百の隆起が等間隔で並んでいる様子は、巨大な地球外生命体が氷の表面に残した指紋のようにも見える。研究者はこのほど科学誌『サイエンス』に、この奇妙な地形はメタンの「砂」でできた砂丘であると報告した。 これは驚くべき発見だ。砂丘は風の作用によって形成される地形だが、科学者たちは、冥王星では大気が希薄なため、砂丘を形成するほど強い風は吹かないだろうと考えていたからだ。 論文の共著者で、太陽系全域で風が作る地形を研究している米ブリガムヤ
2009年8月、春分や秋分のように土星のちょうど半分が太陽に照らされる姿(昼夜平分)をカッシーニは初めて目撃した。太陽は土星の赤道の真上に来ている。(PHOTOGRAPH BY NASA, JPL, CASSINI) 太陽系のなかでもとりわけ目を引く土星の環。だがその美しいリングは、土星が誕生した当時から存在していたわけではなかった。 NASAが発表した最新の分析によると、環はこれまで考えられてきたよりも「最近」になってできたことを示唆している。恐竜たちが地球から空を見上げれば、薄茶色の土星の周囲にちょうど環が現れようとしている様子が見えたかもしれない。生まれたばかりの環は、今よりもはるかに巨大だったはずだ。 「当時の土星は、肉眼でも金星と同じくらいに輝いて見えたでしょう。楕円形であることも確認できたかもしれません」と、米SETI研究所のマティヤ・クック氏は語る。 NASAの研究チームは、
宇宙が織りなすアート。木星で撮影した乱気流が幻想的すぎる2017.12.05 21:0013,386 岡本玄介 木星の印象が一気に変わります。 白と茶色のコントラストが大理石のような木星。ですがNASAの木星探査機ジュノーが近くから撮影した写真では、あたかもゴッホの『星月夜』をマーブル模様で描いたかのような景色が広がっていたのです。 これらは10月27日に、木星の北半球にかかる雲から約1万8906kmの高さで撮られた幻想的なショット。下の写真は1,920×1,630ピクセルですが、およそ1ピクセルが12km四方になる計算とのこと。トンでもない広範囲を写しているってことなんです。 Image: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstädt/ Seán Doran木星は水素とヘリウムを主成分とする巨大ガス惑星ですが、その遥か高々度の上空にて起こっている
NASAの探査機ジュノーが木星への接近を果たした。接近は合計で12回以上を予定しており、今回はその最初のものである。 そこでジュノーが目にしたのは、木星の北極と南極の上空で吹き荒ぶ直径1,400キロという巨大な台風である。 また大気上部から内側へ向けてジュノーの視界ギリギリまで数百キロも伸びるアンモニアの帯も検出された。その帯の外には、ガスが均質に混ざった惑星とは思えない姿が広がっていた。
地球から遠く離れた惑星、天王星。まだまだ謎多き天体ですが、宇宙大好きな米GizのRyan F. Mandelbaum記者の頭には、ふとこんな疑問がもたげたそうです。 「天王星って、どんなニオイがするのだろう?」 とはいえ、ニオイを嗅ぐことはまず不可能。そこでMandelbaum記者は、専門家に話を聞き、さまざまなデータを集めてそれを確かめました。ここからはその執念の調査内容です。 僕はまず、カリフォルニア大学で惑星の研究をしている、Jonathan Fortneyさんに天王星のニオイについて尋ねました。すると「天王星はとても寒いので、化合物が臭ってくることはないでしょう」との回答。「揮発性のガスなど臭いがすると思われる物質は、あまりの寒さに凍りついています」 また、万が一天王星まで行けてその大気を嗅ぐチャンスがあっても、死ぬ可能性があるのでやめたほうがいいらしいです。NASAのジェット推進
機械学習とビッグデータを用いた手法が、太陽フレアの予測にも有効であることを実証 いまだに解明されていない太陽フレアの発生メカニズムを解明する鍵が得られた 従来よりも早い予報が可能になり、宇宙天気の影響による災害の早期対策へ貢献 NICTは、電磁波研究所及び先進的音声翻訳研究開発推進センターにおいて、機械学習とビッグデータを用いた予測モデル開発により、宇宙天気予報の精度を格段に上げることに成功しました。 NICTでは宇宙天気予報を毎日配信していますが、予報精度の向上が長年の課題でした。今回、複数の機械学習の手法を太陽観測データ解析に応用することで、大量の情報処理による統計的な太陽フレアの予測を可能にしました。その結果、従来の人の手による5割程度の手法に比べると、8割を超える世界トップクラスの精度まで予測精度を上げることができました。また、太陽フレア発生前に現れる特徴を、統合的に機械学習による
1994年、世界は木星に突撃するシューメーカー・レヴィ第9彗星を目撃。これによって地球大の痕跡が1年あまり残された。当時、天文学者は木星が彗星や隕石から地球を守っているのだと喝采した。 巨大な重力を持つ木星は、危険が地球に飛来する前にそれを引きつけていると考えられている。しかし最新理論によれば、実はまったく逆の状況であるようだ。 NASAのシミュレーションによれば、木星と土星はスペースデブリを内太陽系や地球の軌道へ投げつけているというのだ。これは朗報なのだろうか? 原始の地球に衝突した彗星は、生命の誕生に不可欠な揮発性物質を太陽系外縁部から運んでくれた可能性があるからだ。 9. 冥王星に液体の水を発見 NASAのニューホライズンズが太陽系の辺境にある冥王星について奇妙な発見をした。おそらく液体の海が存在するというのだ。 ひび割れの存在やスプートニク平原という巨大なクレーターの分析から導き出
30年前の画像から発見。天王星のそばにある衛星らしき波形2016.10.22 23:05 Rina Fukazu 土星の環ほど、わかりやすいものではないけれど...。 木星や土星など太陽系に属するその他のガスジャイアントと同様、天王星には27の衛星があるとされてきました。ところが新たな研究によれば、この数字を見直す必要があるかもしれません。 今回、ボイジャー2号によって取得された1986年の画像を再調査したのは、アイダホ大学の宇宙科学者であるRob ChanciaさんとMatthew Hedmanさん。天王星のそばにある13の環のうち、α環とβ環のあたりで目に留まるものがあったようです。 α環とβ環で見られたのは、連続した波形。研究ではこれについて「環の外側を回る小衛星がこうした波形になっているかもしれない」と記されていて、ちいさなふたつの衛星である可能性が指摘されています。 さらに今回の
地球は銀河系の中に含まれるため、我々はその一部しか見ることができない(この写真の天の川は1本の腕)。そのため天文学者は、天体間の距離を測るなど、別の方法を使って研究を進めている。(PHOTOGRAPH BY STEPHEN ALVAREZ, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 銀河系のうち、太陽系を含む「腕」の部分が従来考えられていたより4倍も大きかったことが明らかになった。 オンライン科学誌「Science Advances」に9月28日付けで発表された論文によると、私たちの周りの星、ガス、塵が集まる領域は2万光年の長さを持つ。ローカル腕やオリオンスパー(弧)、またはオリオン・はくちょう腕などと呼ばれる部分だ。 つまり銀河系は、かつて科学者が考えていたよりも対称性が少し高く、規則正しい形をしていると、論文の共著者の1人で米ハーバード・スミソニアン天体物理学センター
月ができる時、地球がほぼ蒸発していた可能性が浮上2016.09.17 22:0510,399 福田ミホ 月の石と地球の石はほとんど同じ…ということは? 月が形成される起源についてはいくつかの仮説が提唱されてきましたが、中でも「ジャイアント・インパクト説」というのが今まで有力でした。地球に火星くらいの大きさの天体テイアが斜めに衝突し、バラバラになったテイアと地球の一部がまとまって月になったのだとする考えです。 が、1970年代にアポロ計画で採取された月のサンプルを再分析したところ、その衝撃は従来の仮説よりはるかに強大で、テイアだけでなく地球もほとんどが蒸発するほどだった可能性が高まってきました。Natureに新たに発表された論文によると、テイアが地球にぶつかる衝撃は「スイカをスレッジハンマーで叩くようなもの」だったらしいのです。上の画像は、その激しさをイメージしたものです。 これまでジャイア
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