著:Diogo Veríssimo(ジョージア州立大学 David H. Smith Conservation Research Fellow) 近頃、自然がニュースに取り上げられることがあまりない。取り上げられることがあっても、その記事は決まって絶滅の危機にある野生生物、記録的な気候極値、荒れ果てた景観などを中心に展開する。けれどもそんな話ばかりではない。よいニュースもあるのだが、あまり注目されないことが多いのだ。 人々が先行きの暗い地球の状態にどれほど圧倒され、絶望しているかは一目瞭然だ。どうせ世の中はこの先悪くなるばかりなのに、何かをする意味はあるのか? 複数の研究は、ネガティブなメッセージが環境課題にマッチする公共支援、政治支援を得る最も有効な方法ではないことを示している。私は環境保全科学者、ソーシャルマーケターとして、環境保全に関心を引くためには環境課題に大きな重点をおかずに議論