前回はRPA(Robotic Process Automation)で野良ロボットが生まれる原因を紹介した。今回はどのようにすれば野良ロボットの誕生を阻止できるのか、そのガバナンスについて解説する。 RPAでガバナンスが失われ野良ロボットが増殖する最大の原因は、管理責任者の不在である。導入して使い始めたが、管理を担う人や組織が無いために、その後の運用がいい加減になってしまうのだ。 意外と手間のかかるRPA管理 RPA導入を成功させるためには、全社のロボットを管理する役割を担う管理責任者が絶対に必要だ。管理責任者はロボットを作るためにRPA製品を選定し、導入した製品の機能更新があれば全社に適用しなければならない。導入しているパソコンやサーバーとのバージョンの整合性を確認する必要もある。 ロボットが利用する業務システムの機能更新にも注意しなければならない。対象の業務システムに変更があれば、ロボ